わさびが旅立ってからひと月過ぎ、ふた月めも過ぎようとしている。
なんだか人生にぽっかり穴が開いてしまったよう。辛くて寂しい日々。
同じサビ猫で来月12歳になるくるみも、12月から体調を崩して食が細くなり、8カ月で1キロあまり体重が減った。
それまでは4キロと丸々太っていて「まるみ」ちゃんとか、「でぶみ」ちゃんとか呼ばれてたりもしたのに、すっかりスリムになってしまった。もともと小顔なのでモデルのようだ。
それまでメタボリックスという太ったねこちゃん用のごはんを飽きずに食べていてくれたくるみ。
昨年11月の検診の時、もう11歳になるからごはんはシニア猫用がいいのですか?と聞き、その時の医師が深堀もせずに良いのでは?と即答されたので、鵜吞みにしてしまいシニア猫用のフードにガラッと変えてしまったのがそもそもの原因だ。
新しいフードが体質に合わなかったようで、くるみの猫生初めて大量に嘔吐してからドライフードを嫌がるようになり、試行錯誤でウェットフードに切り替えたが量もカロリーも足りず、その時に不調となった腸の状態も釈然としないまま、それまで吐いたこともなかった毛玉も含め時々嘔吐を繰り返すようになってしまった。
新しい病院の先生は、
「歳をとったからってフードを変える必要はない。
そのフードがその子に合っていて、気に入って食べているならわざわざ変える必要なし。
特に長年食べているとそのフードに身体が慣れている。
変えるときは一粒二粒から始めるんですよ」
・・・と。
目から鱗とともに、言葉がガンと突き刺さった・・・。
全て私の無知が悪い、そしてよく考えずに話を鵜吞みにした自分も。
今日の今日まで、ああ、なんでフードを変えてしまったんだろうと、
後悔に後悔で頭は渦巻のよう。
12月の不調以来、くるみのお腹はずっとギュルギュル鳴っている。
ひどいと2メートル離れていても耳に届く。こんなにも猫のおなかって鳴るんですか??
毛玉が悪さしている可能性もあったので、毎日毛をかき、毛玉ケアフードを食べさしたり、ラキサトーンを試したり、心因性で舐めてしまうかもということでジルケーンというサプリを1カ月試したりした。
毛玉を吐く回数は減らなかったが量がぐっと減ったので、毛かきとジルケーンはある程度効いたのかもしれない。
ジルケーンは検証するためにいったん止めてみることにした。
痩せてしまい華奢な体になってしまったくるみを見て、毎日毎日、心が不安だった。
あんなに丸々と健康そうで、ぽっちゃりしていたのに。悲しかった。
そして8月28日、くるみは久々のドライフードを食べたあと、10時間後に未消化フードと水分を大量に吐いた。
そしてその8時間後にも水分だけのねっとりとした茶色い液体を大量に吐いた。
更に次の日朝ごはんに食べたチュールもすべて吐いた。
食事の質と回数に注意しながら、時には病院にも通いながら、なんとかやってきたが、
もう限界だ。
急いで病院に電話して、その日の午後に診察。
血液検査、触診とレントゲン、エコー。
触診ではお腹が張っているとのこと。
レントゲンでは小腸にガスがすごく溜まっている。動きが悪そうだと。
エコーはガスが溜まりすぎて、よく確認できず。
血液検査ではBUNが89、クレアチニンが2.8と1カ月前より上昇。
これは脱水によるものではないかという。
その日は補液を50ml行い、閉塞が無さそうであれば吐き気を止めて食事を取るのも必要とのことで、制吐剤のセレニアを打ち、帰宅。
セレニアを打っていても吐くようであれば以上だからそこも見たいということだった。
さらに問題を追及するため、ついにバリウム検査となった。
午前中に病院へ向かい、夜迎えに行く。
猫のバリウム検査は初めてだ。
そして自分若い頃のバリウム検査を思い出す・・・。
あのまずいものを大量に飲むのにすごく苦労した。
その前に、お腹が空きすぎてついお菓子を食べてしまい、正直に検査の人に行ったら怒られたっけ・・・。
バリウム後の便秘も嫌だったので、それ以来私は何か不調があれば胃カメラを飲むことにしている。
バリウム検査後の診断はもちろん、バリウムが腸で固まってしまわないか、重度な便秘になったらどうしようと、なんだか不安でたまらない。
どうか、どうか、何もありませんように。
私の無知が悪かったのだと、心から後悔している。