Kyon {Silence Of Monochrome}

Kyon {Silence Of Monochrome}
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2017/10/22

台風間近、蛹の保護。

蝶が好きだ。その中でもアゲハ蝶の舞う姿にはいつも見惚れてしまう。
スリムなボディに淡い黄色とポイントブルーの大きな翅の、それはそれは美しい姿。
ずっと見ていても飽きない。




近くに柑橘系のレモンの木があるので、ここにクロアゲハやナミアゲハなどがよく来ていた。
以前から時々幼虫の姿もみていたので、いつか卵から育ててみたいと夢見て、
ほかの方の飼育ブログを覗いたりしていた。

そんな矢先、その小ぶりなレモンの木に、またまた小ぶりな青虫がいたではないか。

10月14日撮影


おそらく、普通のアゲハチョウの終齢幼虫だろう。
木の持ち主の母いわく、他にもいただろうが、いつも丸々太ったころに、鳥に食べられてしまうようだと・・・。
なんとかこの子を保護できないかと思い、応急処置として鳥に食べられぬよう、この木の幼虫のいる部分に帽子用の虫よけネットをかぶせてみた。
天気が不安定でずっと雨続きだったが、このネットは多少の雨夜避けにもなっているようだった。


その後、朝昼晩と様子を見ていた。
ある夜、葉を食べずにうろうろ動き回る姿。葉にはなにやら水っぽい便?
これが蛹になる前兆かと思った。
次の日の朝、棒にピタッととまっているイモコさん(と名付けた)。
逆さになったり、しばらくするとまたもとに戻ったり。
ここに決めたようだ。
蛹になる前の大移動と、安全のため高い場所に決めるとネットで知っていたが、
確かに葉を食べていた場所とは離れていて高い場所だ。


10月18日撮影


ずっと雨が続いている。時々イモコさんのあたまにちょこんと小さな水滴がついていて、それがなんともかわいらしい。どうやら表面は撥水加工のよう。

そして次の日、10月19日の朝、「前蛹」と呼ばれる状態になっていた。
次の日の20日も同じ体制でとどまっていたが、一匹のアリがイモコさんのからだの上でチョコマカチョコマカ遊んでおり、イモコさんは時折邪魔そうにぴくぴくと動いていた。

10月19日撮影

21日の朝に再び様子をみるとさらに縮んだ様子で黄味がかってきたので、いよいよ蛹になると思った。

そして次の日の朝、イモコさんはきれいな蛹になっていた。

10月21日撮影

この日まで晴れる日はなくずっとひつこい雨続き。
しかも台風が来ているというので雨が次第に強くなってきている。
23日には東京も暴風になるというので、どうしようと2-3日悩んでいたが、今日の朝、意を決して蛹のついている棒を引き抜き、部屋の中に保護した。


イモコさんと出会ってから、毎日雨ざらしのイモコさんが心配でならなかったが、よくぞここまで頑張ったと、なにやら胸にじーんとくるものが・・・。
みればみるほど美しい蛹。一回、ピクリと動いた。
最初に見た時からイモコさんは普通のアゲハの幼虫より小さい気がしていた。蛹も2.8センチくらいとやや小ぶり。
ひょっとすると育つ個体も小さめかもしれない。しかも季節は10月中旬を過ぎている。
越冬するにせよ、このまま孵化するにせよ、なんとか無事に育ってほしい。



2017/10/01

蝶は眠る {カラスアゲハとモンシロチョウ}

セミ達がその一生を終え、コンクリートの上に無残に落ちていると、そこでは土に戻れまいと、できる限り拾って土の上に置いてやるのが、私と家人の夏の恒例行事であった。


ある日ふと思った。
空に舞うあの宝石=蝶たちは、いったいどこで一生を終えるのだろうか。
蝶の羽根が落ちているのは時々見かけていたが、そのままの姿というのはあまり見たことが無かった。





そこで、思い出すのは・・・・・


初秋の風が心地よく、すっきりとした穏やかな晴れの日。
家人と私は植物公園へと自転車で向っていた。
目的は豊かな自然と華やかな花が咲き誇る場所で、蝶に出合うこと。

自転車で走行中、突然、前方に黒い塊が見えた。
急いで自転車を止めて見ると、そこには黒くて平たいものが落ちていた。

とても大きな、黒い蝶だった。

命が尽きてまだ間もないようだった。先に走っていた家人も気づいており、Uターンし戻ってきた。
ティッシュにくるんでその蝶を壊れないよう、そっと持ち上げた。
こんな車の往来の激しいところに置き去りはかわいそうだと、意見が一致した。

見ると街や森の中でよく見かけるクロアゲハではないようだ。
表面はビロードの様な質感で鮮やかな青い光沢。溜息が出るほど美しい・・・。
蝶は死してもこんなに美しいのか、とあらためて思った。

以前、写真で見たことのあるカラスアゲハに似ていたが、こんな街中であのような美しく巨大な蝶がいるのだろうかと思った。しかし見れば見るほど、その美しさはカラスアゲハのようであった。

その大きな蝶を壊れないよう、優しく包み、自転車の籠に乗せた。もっと静かで緑の多い場所に移してあげようと。
そして道の途中にあった草の茂る静かな場所に、そっと置いた。
あとは他の命の糧となり、やがて土にもどってくだろう、
地上での一生、本当にお疲れ様・・・とこころの中で想いながら。


その後、植物園で花に群がる三匹のカラスアゲハに出合えた。
とても素早い動きに長い時間翻弄された挙句、至近距離での撮影は叶わなかったが、
その青く輝く美しい姿は、まさに「宝石」であった。



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また、とある秋晴れの涼しい午後。

私は春ごろから小さな趣味となっている蝶探しに近所を歩いていた。

最近になって感じてきたのは、雨の降りそうな日・・・空気の重い、湿度が高い日は蝶がなかなか飛んでいないということ。飛んでいるとしても、セセリやシジミチョウなどの小型の蝶が多い。
逆に風が穏やかで、太陽がさんさんと降り注ぐ、まぶしいくらいの日中は、アゲハやヒョウモンチョウ、モンシロチョウやモンキチョウなどが活発に飛んでいる。

そのなかでモンシロチョウはどこでも会える、もっともポピュラーで定番的な蝶なので、最初は写真を撮り続けていたものの、最近はあまり気にもかけなくなっていた。

そんな時だった。突然、目の前にふわっと白いものが落ちてきた。
道路の真ん中に、らひらと舞い降りて、移動する様子がない。
一匹のモンシロチョウであった。
近づけばまた飛び立つだろうと近づいてみたものの、蝶は羽根をパタパタとけんめいに動かすのみだった。

道路の真ん中でこのままにしては、人に踏みつけられてしまうかもしれないし、自動車や自転車にひかれてしまうかもしれない・・・。それはあまりにもかわいそうだと思い、モンシロチョウをそっと持ち上げ手のひらにのせ、近くの草むらにそっと置いた。

モンシロチョウはパタパタとしてすぐにひっくり返ってしまう。それを何度も繰り返す。
もう命は短いと思った。

蝶から離れ少し歩いたが、あの草むらでは人通りも多いしなんだかかわいそうだ・・と思えてきたので、急いで引き返して再び蝶を手のひらにのせた。つぶさないようにおおった両手のなかで、まだ懸命にパタパタと動いている。蝶の命をその手の中で感じた瞬間だった。と、同時に、寂しいような切ない想いが、心の中を駆け回った。

そっと蝶を手に抱えながら、近くの森へと急いだ。
ここなら、静かで緑も深い。

モンシロチョウを枯葉の上に置くと、蝶はまだ動いていたが、それもかすかな動きにみえて、ああ、もう間もないのだなと思った。
心の中に悲しい想いが充満してきた。

見ればパウダースノウのように柔らかい白さで、羽根も身体も、とても美しい。
そしてチャームポイントの黒いモンが愛らしい。
以前からその無垢な美しさにまるで地上の妖精か天使のようだと思っていたが、本当にそう見えてくる。

しかし、その美しいモンシロチョウは細い体を小さく震わせていた。
なんとも言えない悲しみが湧きあがってきた。
さようなら・・・・・とこころの中で手を合わせた。




手のひらに感じた、蝶の最後のはばたき・・・命の温もりが、今でも忘れられない。


蝶もセミも、ネコも人も、最後は土に戻るのが一番よいことではないだろうか。
灰色のコンクリートの上では、一生懸命生きてきた命が、あまりにも切ない。







2017/09/20

下北沢北口のお店二カ所でポストカード販売しています。

只今下北沢の下記二カ所で、ポストカードなど販売しています。

■下北沢北口 DIAMOND HEROさま

■下北沢北口 素今歩さま

作品をご覧くださった皆さま、
また、ポストカードをお買い上げ頂いた皆さま、本当にありがとうございます!
新作はちょくちょく追加していますので、下北沢にお越しの際はぜひお立ち寄りください。


最近、素今歩さまに追加納品したポストカードのイラスト(一部)です。

「それはわたしのもの」



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下北沢は個人的にとても思い入れのある街です。
祖母が生前、隣町に住んでいたということもあり、20年くらい親しんでいる街です。
最近は街のお店の出入りも激しく、様相もめまぐるしく変わっていました。
平日でも人が多く、若い学生、観光客、そして地元の人々が忙しく行き交う、アグレッシブでエキセントリックな街です。


私が20代の頃に好きだったお店は、なんといっても「イカール館」。
当時、下北沢で働いていたということもあり、ここのランチはよく利用しました。
店内はちょっと薄暗く、アールヌーボーの香り漂う、ノスタルジックな雰囲気。
重厚な趣に反しランチはリーズナブルな価格で、チキンピラフのなんとも美味しかったこと!
今でも心に残る味です。

同じく北口にあった「エテルナスイーツ」という小さな喫茶店。
こちらはポップな感じでちょこっとした可愛らしい雑貨も売っており、お店のお姉さんもおしゃれで美人揃いでした。
ポテトサラダをのせたチーズトーストがとても美味しかったです。

また北口にあったカレー屋さん(名前を忘れてしまった)。カウンターと少々のテーブル席でしたが、いつも混んでいて、
とにかくカツカレーが美味しかった。


そしてジャズ「喫茶マサコ」。入った時の衝撃は圧巻でした。そしてなんと居心地のよかったこと・・・。あんをのせたトーストがちょっとした休憩や小腹のすいたおなかに丁度よく美味でした。
無くなってしまったことが今でも寂しく、残念に感じます。


これらの店はもうないのですが、下北沢を訪れるたびに懐かしく思い出すお店たちです。


時代のニーズや流行に合わせた街造りや、街の新陳代謝が活発であることは必要だろうし、それはそれで良いことなのだろうけれど、
「ああ、無くなってしまったのか・・・残念だなぁ。」と思わせるようなお店は、
これからどのくらい出るだろうか、古い思い出を片手に、ふと思ってしまいます。

2017/08/23

べっこう細工のような可愛い虫{スケバハゴロモ}

私は病気をして入院したため、その後の体調管理や体力回復にできるだけ歩くように心がけ、近所の散歩コースもでき始めていた。

夏らしくない妙な天気からすこし脱して、少々太陽が覗き始めたとある日の午前。
お気に入りの川沿いを歩いていると、
なにやら葉っぱの上に見たことも無いものが・・・。


すけすけでハート形である。それが葉の上でくるくるとゆっくり動いている。
散歩に必ず持ち歩くようにしているデジカメで、一緒に散歩していた家人に撮ってもらうよう頼んだ(接写がまだまだ苦手なもので)。


べっこう細工のようにかわいらしい。やはりハート形にみえる。

ただ、撮った画像をよく見てみると、蝶や蛾の仲間ではないようで、ちょっと苦手な様相だ。
なんだか蛙の様な、ずんぐりむっくりとした顔とボディ。
調べてみるとこのこはスケバハゴロモという、なんとカメムシの仲間だそうで・・・なるほど。


川沿いの森は、毎日歩いても飽きないほどに多彩な生物の様々な姿が見れる。カメラを持ち歩くのが本当に楽しく、宝探しをしているような気分になる。
怪我の巧妙というべきか、病気をする前はまったく気づかなかった身近な驚き、そして楽しみ。
日々、小さな命に気づかされ、勇気づけられる。

スマホを見ながらうつむいて歩くには、本当にこの世界はもったいない。








2017/07/26

やっと撮らせてくれた。{ツマグロヒョウモン雄}

地元には蝶が良く飛んでいる。
季節によって、飛んでいる種も変わっていく。
例えば、5月ごろよく見かけたミスジチョウ。


空中をなめるように飛ぶ姿は特徴的で、模様と共に愛嬌があり好きだったが、このごろはもう見かけなくなってきた。

変わって最近よく見かけるようになってきたのは、同じタテハチョウ科のヒョウモンチョウ。オレンジ色が大変鮮やかで、真夏の空によく似あう。

アゲハチョウは優雅に飛び、ご覧になってと言わんばかりに木々にとまって羽をゆさゆさしているし、アカボシゴマダラも余裕たっぷりに樹液を吸い、草木の間に休んでいた。
彼らはゆっくり写真を撮らせてくれたのだが、この橙色のヒョウモンチョウはというと、なかなか気難しい蝶で、ちょっとでも近づくと気配を感じて素早く逃げてしまう。
見つけては逃げられ、それを繰り返しなかなか撮れない。

さて、午前中、近くの団地を通ると、二匹のヒョウモンチョウがくるくる楽しそうに飛んでいた。このこたちもタテハチョウ科の特徴か、時々滑空して、すいーすいっと空中を自由自在に舞っている。
連日この様子を見かけていたので、今日はなにかチャンスがあるかもと少しまっていると、一匹のヒョウモンチョウが近寄ってきて・・・



やっと姿を撮ることができた!なんて美しい色だろう。
そして、このこはツマグロヒョウモンの雄だった。

↓こちらがツマグロヒョウモンの雌(2015年9月撮影)




さらに近寄ってみても逃げない。
警戒心の強いこの蝶がなぜ、こんなに近寄っても逃げなかったのかは、すぐにわかった。



何らかの原因で、羽の一部が欠けてしまっている。
飛ぶのにだいぶ苦労がいるのだろう。彼は休み休み飛んでいたのだ。

ちょっと申し訳ない気分になって、貴重なお姿を少し撮らせて頂き、すぐに退散した。


ちなみに目の色も、ひげ(触角)も足もすべて、オレンジ色。
美しい色といい、模様といい、このディテールの細かさ、自然には脱帽である・・・。

とても綺麗な蝶だけど・・・{アカボシゴマダラ春型}

5月も風の穏やかな頃。
買い物帰り、なじみの道を自転車で走っていたらめのまえにふわりと白いものが。


キューっと止まり、植え込みのあたりをよく見ると、とても綺麗な白い蝶が2匹戯れている。

急いでスマートフォンにて写真を撮った。


白いけどモンシロチョウでは絶対ない・・かなり大きいけどアゲハチョウでもなさそうだ。
家に帰って図鑑を引っ張り出し、模様を見るとオオゴマダラが近そうだけど、なんか違う・・。

ネットでいろいろと調べて、これはアカボシゴマダラという蝶の、春型の姿だということがわかった。
アカボシゴマダラは日本では奄美大島以南に分布している南方の蝶 とのこと。

※参照 http://www.pteron-world.com/topics/classfication/nymphalidae/apaturinae/assimilis.html

とても綺麗な蝶だけど、上記サイトによれば、「関東地方のアカボシゴマダラは春になると、白化型という翅の模様が白っぽくなった個体が現れ」ると。
この様な白化型は奄美大島のアカボシゴマダラには見られないとのことで、関東地方のアカボシゴマダラは、何らかの形で入ってきた、あるいは持ち込まれた可能性がある、ちょっと問題児のよう?
意外、というかまさに想定外(知識もないのに想定できるわけがない)・・・。 
そういえば一昨年の夏にもこの子の仲間と会っていた。のんびり羽を優雅に動かしながら、樹液をの吸っていた。
やはり大きかったので遠目からでもすぐに存在がわかった。



またこの子たちに会う時、知識によりちょっと見方が変わってしまうけど、
美しい蝶であることは変わりない・・と思う。






2017/06/06

羽の黒いトンボに出会う

不安と希望のなかを行ったり来たり。まるで小舟に乗って波に揺られているよう。
今月は自分にとってちょっと試練である。

そういう渦中にいると、この世界を構成している様々なものになんとなく関心がいくのは不思議だ。

とある帰り道、いつもの川沿いを歩くと、たくさんのモンシロチョウが楽しそうに輪を描いて舞っているので、ふらふらとすいよせられていった。



するとそのなかにはたはたと黒い影がみえた。

もしかすると、あれはハグロトンボ?


        羽を広げた姿↓

ハグロトンボは別名「神様トンボ」、また「ホソホソトンボ」ともいうらしい。
そのとおり、ボディがとっても細い。
真っ黒だけど、なんだかありがたいトンボのよう。私が出会ったこは全身が黒だったから雌かもしれない。雄のボディはメタリックブルー。

そういえば、空を舞うクロアゲハもいつも神々しいと思う。
また有り難いといえば、先日、アオスジタテハを至近距離で見て、撮ることができた。
いつもは不意に木陰からでてきて、あっという間に空高く舞い上がってしまうのに、
あまりに近くに寄ってきてくれたので、感動でちょっと手が震えて、うまく撮れなかったのがくやしい・・・
青く光るその姿は本当に美しく、まるで空に輝く宝石のよう。。


川沿いをハグロトンボやモンシロチョウに導かれしばらく歩いていると、足元で小さなものがもぞもぞと。

これは子供の頃、野原でよく見かけたオンブバッタに似ているがそうだろうか。

大きい子が小さい子を背負ってぴょんかぴょんか走っていくのを思い出す。
私の家の周りは新しい家が立ち並び、幼少の頃とはもうすっかり様変わりして、
地面はアスファルトに覆われ、自然が少なくなってしまい、虫や蛙といった仲間たちはもうほとんど見れなくなった。

人間のエゴで住処を追われた生き物たちは、いったいどれくらいいるのだろう。
ヒトも地球上の生き物のひとつにすぎないのに、なぜ自分達だけがまるで地上の主の様な顔をして、やりたい放題しているだろう。

そう思うと、住処を追われ、やがて滅んで行った彼らの姿は、自分たちの未来の姿だとつくづく思う。

そういうことを想うと、ふさぎがちな気持ちの雲行きは更に怪しくなるのだけど、
でも、まだまだ、こういう身近なところで、たくさんの生物が命を繋ぎ育んでいるんだなと思うと、
ちょっとほっとした。



※追記
翌日に撮れたハグロトンボ。こちらが多分、雄だと思う。なるほど、ホソホソ。


そしてモンシロチョウはいつ見てもかわいいです。
ふわふわとマシュマロみたい。妖精のようですね。




2017/05/02

5月1日~5月28日 東高円寺イココチ「postcard exibition vol.12」

5月1日~5月28日
東高円寺イココチさまにて「postcard exibition vol.12」開催中です。
わたしも作品を5点、参加させていただいております。

総勢59名のアーティストの作品が展示されているようですので、
お近くに起こしの際は、ぜひ、お立ち寄りください!

雰囲気の良いカフェなので、おさんぽやお買い物の際のご休憩にも・・・
Kyon

2017/04/04

桜とオオミズアオ



小学生の頃からいつも通る坂道に、二本の桜の老木があり、この季節になると毎年淡い薄ピンクの可愛らしい花を咲かせる。
その木々は、道を隔ててまるでお互い頬ずりをするかのように、寄り添うように立っていたが、いつのまにか、そのうちの一本は根元からざっくり切られてしまった。

片方の木は、今はもう無き相方を懐かしむかのように、その後も毎年、桜の花を咲かせた。
吉祥寺の井の頭公園のように誰かがその下で談笑し踊り歌うこともない。けっして見事という枝ぶりでもないが、私はこの桜が気になってしかたがなかった。咲き誇るというわけではなく、それでも慎ましく花をつけてくれると、ああ、今年も咲いてくれてありがとうという気持ちになる。


桜は確かに別格だ。美しく、そしてとても儚い。
その姿といつも重なり想いをはせるのは、昔、夜の駅でみかけた一匹の蛾である。

だいぶ前の話である。夜、駅のホームで電車を待っていると、足元に青白く光るものがみえた。
近寄ってみてみると、大きさは手のひらくらいか、一匹の青白い蛾であった。
左右に羽を広げたその姿は、それはそれは美しく、これが夜の空にふわふわと飛んでいれば、妖精と見紛うのも無理はないと思った。
瀕死なのか、それとも佇んでいるだけなのかは、わからなかった。おぼろげながらも記憶ではその後どうなったのかはわからない。なにしろ10数年も前のことだから。

しかし、私はあの青白く光る、怪しくも美しい姿が忘れられなかった。記憶をたどり調べてみると、その蛾はオオミズアオという種類のものだったと判明した。
その後、描く絵になんどかオオミズアオを描いた。図鑑を調べ写真などを模写して正確にも描いてみたが、記憶のそれといまいち符合しない。

もともと蝶好きであったし、オオミズアオと出会ったがために蛾はそれ以上に美しいものだと知ってしまった。興味が湧いて、さらにオオミズアオの生態を調べてみると、彼らはチョウ目ヤママユガというものに属し、蛾では大型の種であるという。
そしてそのヤママユガの最大の特徴として、成虫は口が退化しており、飲食ができない。だから立派で巨大な成虫となっても、幼虫の頃に蓄えた養分で過ごし、その命を1週間程度で終えるのだという。

このことを知って、私はとても驚愕した。

長く生きることを許されずに成長し、それでも生を全うするとは、どういうことなのか。
そのとてつもなく短い期間のうちに、次の生をつなぐということ、なんという宿命だろうか。

なんと儚い命だろう・・・
だから、あのように神々しいくらいの美しい姿をまとっているのだろうか。
そして、種名はギリシャ神話の月の女神アルテミス・・・


桜とオオミズアオ、この二つには接点がある。
オオミズアオの幼虫は桜の葉も食するという。そのため、都会でもその姿を目にすることもできるのだ。
桜の花が散り、みずみずしい新緑の季節に、彼らは目を覚まし、新鮮な桜の葉を食べ、定められた宿命を臆することなく、ひたすらに生きるのだろう。

ほのかな桜の花の香りに街がつつまれる、この季節は私も好きだ。
しかし、一方で、とてつもなく儚い命に想いをはせ、深い悲哀の底に沈む。
そして、桜の下でも繰り広げられる人の世が、なんだか哀れで、とても切なく感じてしまう。

私はその底の中で彼らを想い、この絵を描いた。


2017/02/05

ポストカードをお買い上げいただきありがとうございます

下北沢DIAMOND HEROで、引き続きポストカードや缶バッチを販売しております。

Kyonの作品をお買い上げくださった皆様、どうもありがとうございます。
とても嬉しく思います。


また、新たに2つの作品「冬の華」(左)と「ざわめき」を納品させていただきました。



かなり前の作品ではありますが、それぞれ気に入っている絵です。
下北にお立ち寄りの際はどうぞ、お店にお立ち寄りいただき、
Kyonの作品をお手元にとってみていただけたら幸いです。


また作品集、ポストカードや缶バッチは下記サイトでもご購入いただけます。
ハンズギャラリーマーケット⇒ Kyon_Psychout

Web Shopは随時更新中です。

また下北沢DIAMOND HEROでは、来月も新作など出していきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

Kyon



2017/01/02

あの頃、HR/HMが青春だった 【ラウドパーク16】その1

音楽フェスは好きなので、フジロック、サマーソニックは何回も行った事があったが、
2016年10月8日、初のHR/HM系フェス【ラウドパーク16】に行った。

フジロックやサマーソニックは、ある程度予習をしていかないとついてゆけないところがあったが、
このラウドパークはほぼ予習無しで楽しめるということが、初参加でしみじみとわかったことだった。

80年代の懐かしい面々、懐かしい音・・・まるで当時(私は中学生)、純粋に、ただひたすら好きな音楽にどっぷり入れ込んでいたあの頃に、タイムスリップするかのようだった。

10月8日のラインナップでわたしの目当てはなんといってもオリジナルメンバーで参戦のDOKKENだった。このメンバーで日本の地を踏むのはなんと20年ぶりだとか。いろいろとあったバンドだけど、本当に名曲揃い。
そしてドン・ドッケンは80年代当時、凄くハンサムでかっこよかったし、個人的にはきさくな感じのイケメン、ベースのジェフ・ピルソンがお気に入りだった。ジョージ・リンチは当時まだ子供だった私にとってはあの日焼け具合などがちょっと「大人」すぎて苦手だったが、でもDOKKENのギターはこの人しかいないとずっと思っていた(個人的にはレブ・ビーチも好きだったけど・・レブはやっぱりWINGERで弾いていてほしい)。

だからこそ、待ちに待っていたオリジナルメンバーでラウドパーク参戦!と風の便りに聞いたその日に、チケットを購入したのだった。

そういえば、80年代にDOKKENのライブに行った記憶がおぼろげにあるのだが、それがドンのソロだったかどうだったか、いまいち思い出せないでいる。もしかしたら願望妄想による偽りの記憶かも知れない。

他にキャッチーでライトに楽しめる曲揃いのDANGER DANGERと、今でもよく聞く超名盤「Operation:Mindcrime」のQueensryche も目当てだった。


まずはDANGER DANGER。80年代後半に登場し、2014年には結成25周年だったとか。当時から顔のそろっているグットルッキングバンドだったけど、特にヴォーカルのテッド・ポーリーはチャーミングなイケメンだった。ハスキーボイスで軽やかにかつ、アグレッシブに歌い上げるその姿も良かった。
このバンドは「Boys Will Be Boys」のように、シンプルでキャッチ―なのにどこか憂いのある楽曲が印象的だった。「Under The Gun」など、本当に名曲だと思う。この曲は本日ラウドパークのライブでも演奏してくれて、イントロのキーボードが流れた瞬間、胸が高まり熱くなった。この曲が聞ければもうそれだけで本望だった。
当時からよく流れていた名曲「Rock America」や「Naughty Naughty」などもポジティブでノリがよくとても楽しめたし、それはやはりテッドのヴォーカルの安定感があってこそのことだったと思う。のびやかでエネルギッシュなそのヴォーカルのクオリティは、当時とほぼ変わらなかったし、むしろ重ねた齢からの重厚感まで足されて、安心して聞き惚れることができた。
なにより楽しそうに歌うその様子がとても魅力的に感じ、見ていてこちらもハッピーな気分になった。。音楽って「音」を「楽しむ」と書くけど文字通りなんだなとあらためて思い、そして、常に観客を気遣う様子にプロ根性を感じた。
時々スクリーンに観客が映るのだがそこにちょっと若い人たちが映った時、一瞬意外に思ったが嬉しかった。ご両親の影響なのかな?それとも?なにはともあれ、若いリスナーにDANGER DANGERのような楽曲もパフォーマンスも普通に良いバンドが支持され、継承されていくのはHR/HMファンとしては心強い。そしてバンド自身、末永く続いてほしいと心から願う。


次にQueensryche。私はヴォーカルがジェフ・テイトの頃しか知らない。名作「Operation:Mindcrime」や「Empire」は今でもよく聞く。当時の声、パフォーマンスともにジェフが好きだっから、最初は新しいヴォーカルがどんなものかと少し不安があったのだけど、一発目でそんなものは吹っ飛んでしまった。
「Operation:Mindcrime」や「Empire」からの選曲はその都度、鳥肌ものだった。胸が高まり過ぎて吐き気を感じたほどだった。特に青白い光に包まれて「Best I Can」のイントロが会場に響きわたった時、{ああこの曲が聞けるなんて・・}と感極まり、思わず天を仰いだ。
なにより、生で初めて聞くトッドの声が想像以上に素晴らしすぎた。彼自身の声も充分に魅力的だが、目をつむってみるとかつてのジェフの声にも似ているので、その安心感からか心置きなく楽曲に酔いしれることができた。
「Silent Lucidity」には涙腺が刺激されたし、ラストの「Eyes Of Stranger」。この曲が聞きたくてライブを見に来たということだけの思い入れがあったので感動はほぼ頂点に達した。
あとから、このバンドは大変な事件があり紆余曲折があったことを知った。それを知ってから、オリジナルメンバー3人で、当時の名曲をたっぷり聴けたことへの幸運にあらためて感謝した。残念だったのは、ベースのエディが見れなかったことか・・。
80年代当時のPVでは、ギターのクリスばかりに目がいってしまっていたが(なんせスリムでかっこよかったから)、もう一人のギタリスト、マイケルもなかなかキュートでイケメンだったなぁと今更ながら思う。今や貫禄のあるおじさまになっているが、笑うとちょこっと面影が・・。
またクサリのドラムセットがインパクトあったドラムのスコットは、歳をとってもさすがのパフォーマンスだった。彼がいるから、この安定感、なんだろうなと。


さて、DOKKENの話は長くなるので、また今度・・




2/2追記・・・
Queensrycheの新作(2015年)「Condition Human」を聞いた。
ラウドパークまで新しいヴォーカル、トッドのことも知らなかったし、「Operation:Mindcrime」や「Empire」のイメージが強すぎて、最初は違和感も否めなかったが、繰り返し聞いていくうちに、これは今のバンドとしてのQR作品なんだなと思った。ダークで抒情的、やはり良い曲が多い。
ラウドパークではほとんどが上述の2作の曲で構成されていて、本当に感動したし、申し分なかったけど、
新作を聞いた後ではこれらの曲ももっとライブでやってほしいと思った。


隠れイケメン?80年代「Operation:Mindcrime」の頃のマイケルさんを描いてみました。。