Kyon {Silence Of Monochrome}

Kyon {Silence Of Monochrome}
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2018/08/30

アゲハとキアゲハ 23 キアゲハ、やっぱり食糧難…。

昨日は涼しかったが、本日、気温は35度を超すかもしれない。
秋の気配は明後日からとの天気予報に期待しようと思う。

暑いが風もない穏やかな日、こんな日は蝶がよく舞っている。
外でひときわ大きな影が通り過ぎると思ったら、それはキアゲハだった。
見覚えのある美しい姿。産卵場所をさがしているのか、地表からそんなに高くない場所をゆらゆらと優雅に飛んでいる。
それもそうだろう。彼らはパセリやニンジンの葉に産卵する。だから他のアゲハと違って地表近くを飛ぶのだ。
私の近くに来ては、また遠ざかり、愛嬌のある姿も見せてくれた。
もしかしたら、お母さんのそのまたお母さんに、ここにパセリがあるよ・ここで育ったのよ・とか聞いてきたかもしれない。
しかしゴメンヨ、今は閉店中です。またもやの食糧難につき・・・。

・・・昨日、とてもショックなことが起きた。
終齢の幼虫一匹を、私の不注意で死なせてしまったのだ・・・・・。
さらに同じ日、終齢に向かうため脱皮していた一匹が、なぜか脱皮後、衰弱していた。

不注意に関しては、もう私のせいとしか言いようがない。
一匹の死がこんなにも痛く、深く刺さるとは・・・。
いままで頑張って育ててきたけど、慣れて、気が抜けてしまったのかもしれない。
一日、心から悔やんだ。そして今も・・・・・・。

脱皮のこに関しては、まれにこういうことがあるとネットで知り得ていた。
彼らにとっては脱皮も結構な一仕事なのだという。その中で残念ながら亡くなってしまうこもいるという。
夏も終わりに近づき、猛暑で個体も疲れてきているのだろうか。
第四世代はアゲハ、キアゲハともに小さなまま命を落とすこが多かった。


現在、幼虫は13匹。食糧難に備えて1週間前にパセリとイタリアンパセリの苗を購入しておいたにもかかわらず、やはり食糧難に陥りそうな予感がしたので、先日、無農薬ハーブのお店でイタリアンパセリを購入した。届くのは明日か明後日か…。

案の定、現在あるパセリは明日持つかどうかというところ。
終齢になったこの食欲はとにかく旺盛。その食欲は、キンカンの葉っぱをぽそぽ食べているアゲハの比ではない気がする。だからアゲハよりも格段にサイズが大きいのだ、キアゲハは。(ちなみに、レモンなど大きな葉をたくさん食べたアゲハはとても大きかった)

すでに前蛹になっているこは2匹いるが、残り11匹。終齢になっていないこたちも4匹くらいいるので、これからどれくらい食べるかと思うと、食糧難はほぼ確定。
早く新鮮なパセリが届くことを心から望む…。

2018/08/21

アゲハとキアゲハ 22 キアゲハ、第四世代突入。

8月14日に、最後のアゲハ33号が羽化して、ほっとしたのもつかの間…。

花が咲いたキンカンは受粉のため一時期ネットを外しておいた。そのわずか2-3日の間に、次々と卵が産み付けられていた。

最初に見つけた5つの卵は、成長がなんだかおかしかった。いつもと同じように育てていたのだが、まだ小さいうちに2匹がお星様となってしまった。
こういうことはいままでまれだった。
残った3匹は個体差激しく成長している。現在早くに終齢になったものが前蛹となったが、まだ終齢になっていないこもいる。
順調に育ってほしいが…。

そしてさらに見つけた5つの卵。5ミリぐらいに成長したので、2匹をレモンの葉で育てることにした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さらに、、、、キアゲハである!!

先日、キアゲハの幼虫が、ベランダのパセリの鉢に5匹。
このパセリ、とある園芸店で無農薬といわれたがそうでなかった、いわくつきのパセリだった。
購入してから1カ月以上は経つので毒も消えただろうと思い、しばらく幼虫の様子を見ていたが、目視できてから3日後には皆お星様になってしまった…。
残留農薬の影響だろう。なんと恐ろしい。
皆小さく縮んでしまっていた。やはり無農薬でないことがこれではっきりとした。
「欺かれた」というを、これだけ身近に感じ、悔しく思ったことはない。
{母蝶よゴメンヨ。。}と落ち込んでいた時に、自分の育てている正真正銘無農薬パセリに卵が7個。
はりきって育てなければと、それらを採取し、はっと思う。


「食料は足りるだろうか・・・・・・・。」


急いで無農薬パセリをネットで探すがどこも売り切れ。
しかたなく以前購入履歴のある店2店舗で、無農薬パセリの苗をいくつか購入しておいた。
(この店のは幼虫が無事羽化したので大丈夫)
お金がかかってしょうがないが、まぁパセリは食べれるし、とその都度自分をなだめている。


しかし、それでは終わらなかった。
今日、パセリを見ると、その小さな鉢に、なんと孵化したばかりの幼虫がいる!
全部で9匹??もう数ええるのも怖いくらい…。

しかしよくまぁ、こんな狭いベランダまで来たものだ。
パセリ畑や人参畑などないし、ここら辺では産めるところがないのだろうか。
なんとか昔の記憶をたどって来てくれたと、ロマンチックに思いたい…。

今回は自前のパセリでやるしかない。
そのためにナン鉢も備えているわけだが、緊張感は高まっている。

要は終齢になってからの7日間ほどでどれくらい食べさせられるかだ。
パセリが少なかったら少ないで、小さい蝶になるだけということはすでに3世代目で実証済み。

第四世代突入。
さてさて、パセリ、足りるでしょうか???



ツマグロヒョウモン ~71 ペアで羽化。

我が家の小さな鉢植えにいたツマちゃんの幼虫7匹。

8月7日に最初のオスが羽化し、その後は羽化ラッシュ。

8月8日、オス・メス。
8月9日、オス・メス。
8月10日、オス・メス。

なんと連日のペア羽化。
このまま結婚してしまうのだろうか?いやいや、同じ母親から生まれているだろうから、
それはないかな??

メスに比べてオスは一回り小さい。
そして、夏の青空に冴える鮮やかなオレンジ。
メスはいわずもがなの美しさ…。

冬は羽化不全のこたちと何カ月も過ごしたけれど、夏は出会ってあっというまのさよならなのだ。

2018/08/07

ツマグロヒョウモン 70~意外と早かった、再会。そして雨。

ことのほか思い入れの強い蝶=ツマグロヒョウモン。
秋口まで、しばらく育てることはないだろうと思っていた。

ツマグロヒョウモンの食草であるスミレは川沿いにあふれるように生い茂っていたが、7月の初めに、他の草花と一緒にぞっくり抜かれてしまっていた。
思うに夏と冬、年に2,3回、市か何かが草取りをするのだろう。仕方がないと思いつつがっかりしていた矢先だった。

我が家の小さな鉢植えのスミレの様子がおかしくなった。
なにやら葉がレース状にかすれている。また尺取虫か何かが付いたのだろうとほっておいたのだが、今度は大きなかじりあとが付いている。もしやと思い葉の裏をめくってみると、見覚えのあるトゲトゲが…。

ツマグロヒョウモンの幼虫が大中小、7匹ついていた!
意外に早かった再会だった。よくぞこんな狭いベランダまで産みにやってきてくれた。
もしかしたら、川沿いのスミレが無くなり途方に暮れて、なにかの記憶をたどり、{そういえばあそこの家はなんとかしてくれる}とやってきたのではないだろうか!



とても嬉しかった半面、この鉢植えのスミレでは葉の枚数が絶対足りないとすぐに思った。
川沿いのスミレはすべて抜かれてしまっている。が、反対側はどうだろう?
急いで確かめに行った。

反対側の道路のスミレはまだ無事だった。抜かれることもなさそうだ。
こちらのスミレは川沿いのスミレと種類がやや異なり、タチツボスミレなどハート形のかわいい葉っぱが特徴的なスミレがたくさん育っている。
もちろん、細長い葉のスミレもあるで、とりあえず何枚か葉っぱを持ち帰った。

ツマグロヒョウモンとの生活がまた始まった。

7匹もいると葉の減りも早く、取っても取っても、次の日には無くなってしまった。
しかたなく朝方、まだ気温が落ち着いているときに、通勤で急ぐ人々を尻目に、葉を摘んでいった。

夏のツマグロヒョウモンの成長は早かった。
冬では蛹化するまで1カ月、羽化にも1カ月くらいかかっていたのが、7月25日に保護して、7月31日には最初の1匹がケースの蓋裏にぶら下がった。
それから次々と思いのまま蛹になった。7匹中、4匹がケース内に入れておいた割りばしでなった。
アゲハはめったに割りばしを使わなかったが、ツマグロヒョウモンの幼虫はすぐさま「休み処」として、または「蛹処」として割りばしを活用した。これは今まで例外がない。みな割りばし好きだった。


そして本日一頭が羽化した。オスだった。
朝見たときはすでにケース内で「出してくれ」と言うようにパタパタとしていた。そこで、あろうことか、その欲求に素直に従い、ベランダから放蝶してしまった。
外は曇り空、今にも雨が降ろうとしている…。
蝶はハタハタと気弱そうに飛ぶと壁につかまった後、向かいの屋根に向かって飛び立ち、そのまま屋根に止まってしまった。
案の定、しばらくすると雨が降ってきた。かなり大粒である。
{ああーしまった}と思った。いつもなら天気予報を入念にチェックし雨ふりなら外に出さない。出したときはまだ曇りで、台風のため明日からはもっと天候があれるから今のうちだと思ったがために、放蝶に至ったのだった。
同じ日に羽化したアゲハはさっさと飛んで行ってしまったことと比べると、やはり種の個体差か。アゲハはやはり大きいし、たくましいのだ。

雨はどんどん強くなり9時から12時ごろまで降り続いた。その間、ツマちゃんは屋根の上で翅をたたみ、じっと耐え忍んでいた…。
{こっちにおいで、こっちにおいで!!}とツマちゃんに向かって(時には声に出し)何度も念じたが、通じるわけがない。
調べると、蝶の鱗粉は防水仕様のため雨をはじくというが、大丈夫だろうか。

後ろ髪をひかれる思いで出かけ、3時ごろ帰ってくると、雨がやみ空気もやや乾燥してきているのに、まだツマちゃんは屋根の上にいた。
{もしかして寒さで動けない?ああ、屋根に飛び乗れたら…}
心配で様子を見ていると、ゆっくり翅を広げ、動かしている。
お、飛ぶ気になったかと思いきや、翅を閉じてまたじっとしてしまう…。
それを繰り返しながら時間が過ぎた。
しばらくしてベランダにでて屋根を見ると、もうそこにはツマちゃんはいなかった。
身体が温まって、飛べたのだろう。よかった。。本当にほっとした。
そして雨が降りそうな日には絶対出すまい、と心に誓った。


こちらはトレニア。別名=夏スミレ。
爽やかな色と楚々とした雰囲気に癒されます。

2018/08/03

アゲハとキアゲハ 21 キアゲハ、次々と羽化。

連日の猛暑…。
先日は大学の試験があったが、この暑さと苦手な朝の電車の人混みで体調が悪くなり、考えに考えぬいた結果、無理して熱中症になってはいけないと、泣く泣く帰宅…。
再試験決定となってしまった。
今の通信制大学にはもう8年以上在学しているが、こんなことは初めてだ。
ネットで昨年同日の気温を見ると、31度…。その次の日はなんと25度…。
他の日を見ても昨年より明らかに高温だ。いつもと違うと感じるのは気のせいではない。
ニュースでも毎日、「命に関わる」とか「危険な猛暑」などがお決まりの合言葉となっているが、私にとってはそのような言葉は注意喚起というよりも、ただただ不安を煽る言葉となってしまっている。
日中は恐ろしくて外に出られない。
しかし家の食料は尽きてくるので、塩飴をなめ、水筒を必ず持参し、首にネッククーラーを巻き、意を決して夜スーパーへ出かける。そんな日々が続いている。


さて、話しは変わり、アゲハの記録。
先月の話だが、7月22日、アゲハが三頭羽化した。
この三頭はちょっと変わっていた。
アゲハの幼虫を飼育していると、その個体差を感じることが多いのだが、この三頭は大差なく、幼虫時代から同じような速度とボリューム感で成長していった。
そして、三匹仲良く、同じ日に蛹化し、同じ日に羽化した。
しかも羽化したのは夕方である。普通、蝶は早朝~午前中か、午後の早い時間に羽化することが多いので、その点でも変わっていた。
今までこういうことはなかったので、珍しい現象に感じた。
三頭仲良く羽化したが、その後の旅立ちはてんでバラバラだった。

現在はアゲハ第三世代。成長のちょっと遅れた一匹を残し、皆、蛹となった。
最初の羽化は明日4日頃だろうか。


次にキアゲハ。
無農薬パセリを思う存分食べて育った幼虫たちは、皆、丸々太った蛹になった。
そのパセリが届く前に蛹化した小振りの蛹二頭が8月1日羽化した。
やはり成虫も小振りだったが、無事に羽化してくれたので、ほっとした。
そして3日、朝ケースからバタバタと音がするので確認すると1頭(キアゲハ16号)が羽化していた。このこは暴れて翅に傷がついてもよくないのですぐに外に出した。

そしてもう一頭、羽化寸前の黒くなった蛹。ほどなくして立派なメスが出てきた。
ケースの中でぶら下がり翅を乾かし、それから1時間くらい経ってから、ベランダの花に移した。
ゆっくりと翅を乾かし、身体が温まるのを待っている様子を、カメラにたくさん収めることができた。大事に育てた花々をバックに映る蝶…。昔からの憧れだった。
キアゲハ17号は1時間ほど鉢植えで休み、ふわっと眩しい青空へ飛び立っていった。


さらにもう一頭、羽化寸前の蛹がいる。ひときわ大きい蝶が出てきそうな予感。