Kyon {Silence Of Monochrome}

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2018/04/29

ツマグロヒョウモン~保護したツマさんたち(ミコちゃん)51~ シジミチョウさん到来

4月29日

今日も晴天、太陽が眩しく、そして風が強い。

ミコちゃんは羽化して59日目となった。
もうすぐ2カ月。
翅が少しづつ欠けてきているが、翅を広げた姿はやはり美しくて、うっとりしてしまう。


ミコちゃんについては常に悩んでいる。
先日、家人とも話した。
ミコちゃんを外に出した方が良いのかどうか…。

近所でツマグロヒョウモンを飛んでいる姿をまだ見かけない。
アゲハやモンシロチョウ、キチョウは複数の個体、そしてルリタテハの姿も見かけたが、ツマグロヒョウモンはまだまだ飛んでいない。
今出しても、オスを探してさまよった挙句に鳥の餌になってしまうのではないか…。
仮にしばらくたってオスを見かけ、出してあげたとしても、その時にミコちゃんは相当歳をとってしまっていて、外の生活はしんどく、出会う前に死んでしまうのではないか…。

あれこれ話し、ミコちゃんはこのまま看取って良いのではないだろうか、と、
最後にはそのような結論に至った。

それでもどうしていいかわからない自分がいる。
ここは安全で、日光浴もできて、朝夕の食事つきだけど、ミコちゃんは大空をとびたいのではないだろうか。
葛藤に葛藤を重ねる自分がいる。

私にできることは、毎日のごはんと、季節の花を摘んでくることぐらい…。


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そんな晴れの日、先日のシャクちゃんについで、またお客様が来た!
外で花の世話をしていると、フワフワと漂う小さな個体。この風のつよいなか、コンテナに生えたカタバミにしっかりとしがみついている、かわいいブルーの小さな翅。
シジミチョウだ。

この蝶はそこかしこで見かける蝶で、一見地味だけど、翅を広げた姿がとても美しいので好きだ。食草はクローバーに似たカタバミ。
もしかしたら、と思い様子をみていると、カタバミに卵を産み付けていった!
1ミリもない小さな卵。



産み付けていったものを2個持ち帰り、育ててみることにした。
シジミチョウを育てるのは憧れだったので、別鉢で他のカタバミも育てていた。
それで養育できるだろう。
さて孵化はいつごろだろうか??



シャクちゃんは常に枝のふりをする ~2匹の尺取虫~1

ミントの葉についていた尺取虫=シャクちゃんは成長しても尺取虫の様子なので、おそらくシャクガの幼虫と思う。
そして、腰の部分に特徴的な点が見えてきたので、それをもとに検索すると、このこはヨモギエダシャクという種類の蛾であることも分かってきた。

つい先日も、スミレの葉に同じような尺取虫がついていたので、シャクちゃんのケースに入れてみた。

便宜上、ミントに付いていたのをミントちゃん、スミレの葉についていたのをスミレちゃんとしよう。

シャクちゃんたちは眠るとき、常に枝のふりをするようだ。
小さいのにスミレちゃんも枝のふりをしていた。一生懸命、しかも葉っぱの上で…w
よくよくみると、口のあたりから糸をひっぱって支えていた。それが一時きれてしまい、びよーーんと中刷りに…W
なんともおっちょこちょいそうな2号である。

ヨモギエダシャクは開長5センチほどの小さな蛾。
とても地味な感じだけれど、あわい点描画のような趣。
これからが楽しみである。





2018/04/24

ツマグロヒョウモン~保護したツマさんたち(ミコちゃん)50~ オレンジミントに尺取虫?

4月24日
今日は日中曇り空、夜に雨が降ってきた。

みこちゃんは羽化して54日目となった。
左右上翅が徐々に欠けてきているが、翅をふわりふわりと動かしながらネット内を動く姿はやはり優雅だ。
時々、翅通しをくりくりとこすり合わせる姿がかわいい。


さて、我が家の極狭ベランダは、私が園芸にはまってしまったがために、多数の植木鉢でジャングルのような状態だ。
冬場から咲き続けているビオラと、これから咲くサフィニアやペチュニア類が所狭しと並んでいる。
花を育てていると、毎朝ミツバチのお客様が来てくれる。頭数は1~2頭と少ないので、同じこではないかと思っている。私の花を気に入ってくれたとは、なんとも光栄だ。
ミツバチは口の先をぐっと花の中に押し込めて、付いた蜜を両手でこすりつけていた。今日のハチは両足が蜜で黄色いぼんぼりのようになっていた。なんて働き者だろう。
小さな生き物には、いつも感心してしまう。


そして、我が家にまた芋虫のお客様がやってきた。
ベランダで育てているオレンジミントの葉に小さな食痕がついていたのでよくみると、糸のような小さな小さな虫が一匹ついていた。動きを見ると尺取虫に似ていた。
オレンジミントは使い方がいまいちわからずにわんさか育っているので、このこを虫かごに入れて育ててみることにした。

まだ小さい個体なのでこれが本当にシャクガの幼虫である尺取虫なのかはわからない。
調べると、以前部屋に舞い込んできたイラクサギンウワバという蛾も若齢幼虫は尺取虫に似るという。
スレンダーボディのシャクガになるか、それともややハード系のウワバ蛾になるか…。
毎日見ていると愛着が湧いてくるので、どちらでもよいのだが、気になるところではある。

オレンジミントについていた尺取虫のシャクちゃん。
(もしかすると尺取虫ではないかも)

シャクちゃん。時々こうして枝のふりをしています…。
葉っぱのうえでもピンと枝のふりをしています!
こういうときはおそらく眠っているのではないかと思います。
彼らにとっては擬態しているこの状態が一番安全だろうから…。






2018/04/13

ツマグロヒョウモン~保護したツマさんたち(ミコちゃん)49~ ミコちゃんの翅も…

4月13日
今日は穏やかな晴れ。しかし明日よりまた天気が崩れるという。

外ではモンシロチョウが忙しそうに飛び回り、小ぶりなアゲハチョウも数頭飛んでいた。
そして小さなシジミチョウが、地表をちらちら舞うのを今年初めて見た。

ミコちゃんも日中はネットの中をゆっくりと動き回っている。
時々羽ばたくので、みこちゃんの翅も欠けてきた。右側の先の欠け具合が著しい。
それでもまだまだ美しい姿を保っている。

まだ、ツマグロヒョウモンなどヒョウモンチョウ類の蝶を近所で見かけない。やはり彼らのシーズンはまだまだ先か。
彼らの食草、川沿いのスミレは長い列を青々と茂り、あの様子ならたっぷりと多くの幼虫を生育できるだろう。






2018/04/08

ツマグロヒョウモン~保護したツマさんたち(ミコちゃん)48~ 

4月8日

一昨日は春の嵐、昨日も冷たい風が吹き、鉢植えの植物たちがちょっと心配な日々が続いた。
変わって今日はおだやかな一日となりそうだ。降り注ぐ日ざしを植物たちも気持ちよさそうに浴びている。

ミコちゃんは羽化して38日目となった。
美しい翅はそのまま(左の翅先がやや欠けているが)、ネットの中をその翅をゆっくりと動かしながら動いている。

ミコちゃんは早食いだ。吸う力が強いのだろうか、それともそんなに食べないのだろうか。よっちゃんと比べると、すぐに吸い終わってしまう。
ティッシュを巻き付けた楊子の先を口吻でつっつくのも相変わらず。
そして、ミコちゃんのおしっこはまだ淡い肌色をしている。


3/19撮影のミコちゃん


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4月の初めごろから、外で次々と蝶の姿を目にした。
3月末に訪れた深大寺植物公園では小ぶりなアゲハチョウを二頭。
近所ではルリタテハも見かけた。なにな黒い蝶が待っているので様子を見ていると、広げた翅はあの個性的な美しい瑠璃色をしていた。きっと森から来たのだろう。ルリタテハは成虫越冬と聞く。
おなじく成虫越冬のキチョウもふわふわと漂っていた。
あの寒い冬のなか、このこたちはずっと耐えていたのかと思うと、すごいなあと感心する。

近所ではないが、ツマグロヒョウモンの姿も見かけた。二頭見たがどちらもメスだった。みこちゃんのように、近所の川沿いのスミレの陰で越冬準備に入っていた幼虫が排除されなければ、きっとここら辺でも飛び回っていることだろう。
この近所のどこかで別の越冬幼虫が羽化して、その姿が拝めることを願いつつ…、もしもツマグロヒョウモンのオスが飛んでいる姿を見つけたら、みこちゃんともさよならしなければならないかな…とちょっと寂しく思う。


川沿いのスミレもいよいよ満開だ。小さくて地味だが、このたくましくて可憐な花が私は好きだ。