Kyon {Silence Of Monochrome}

Kyon {Silence Of Monochrome}
上記をクリックするとKyonイラストのホームページとなります。ぜひご覧ください。

2016/12/09

世界が変わった日


{Silence Of Monochrome} Nostalgia



2010年12月7日、あずきは旅立った。
わずか4カ月の命だった。

12月8日、沢山の花と思い出とともに、荼毘にふした。

12月9日、あずきのいない生活が始まった。
そこから、見える世界も、生活そのものにも、激変が生じた。


2017年12月8日、奇しくも同じ日に、私は大きな転機を迎えた。
その時に何事もなく、ことが進んだのは、きっとあずきが傍にいてくれたからだろう。

ありがとう、あずき。

6年経った今でも、あなたのいない景色は時々悲しい色に染まる。



6年経って、やっと「あなた」の姿を見せることができた。

天使のようにかわいかった、あずき。


あなたを一生懸命描いた後、猫は描けなくなってしまった。
描いていると、どうしても深い悲しみに包まれる。



そのあと、2年半一緒にすごした、かたつむりのデンコもあなたのもとに旅立った。
彼のその姿も描いた。


きっと2匹で、遠い遠い世界で、自由に気ままに、暮らしていることだろう。
孤独も空腹も、病も争いも無い、穏やかな世界で。

2016/09/23

下北沢でポストカード販売を開始しました!

渋谷東急ハンズでのポストカード販売が終了しました。

今回も、多くの皆様にご覧いただけましたこと、心より感謝いたします!
また、私の作品をご購入いただいた方々にも、厚く御礼いたします。
本当に、ありがとうございました!


そして、9月20日から、下北沢DIAMOND HEROにて、ポストカード販売を開始しました。

下北沢DIAMOND HERO ホームページ 


下北沢の北口にあるレトロなアパートの2階に上がると、
左側に白を基調とした明るくキレイな店内が広がります。

様々なアーティストの作品に出合え、実際に手に取り、購入することができます!


Kyonの作品は、お店を入口、右側に展示しています。

下北沢にお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいね!



2016/07/21

あの頃、HR/HMが青春だった 3 ギタリスト編

ラウドパーク16に、なんとDOKKENがオリジナルラインナップで参戦するという・・・

家人がとあるラーメン屋で、隣に座った人が話しているのを聞いて、早速、私に伝達してくれた。
ちなみに家人はアンチHR/HMであるが、私がかつての(現在も)ファンであることは重々承知であるので、親切に教えてくれたのだった。

その話を聞いた翌日には、あの高額なチケットをコンビニで払う自分がいた・・・

いやいや、むしろお安いのでは?などと自問自答してしまう。

その日は、ボーカルはジェフ・テイトではないが、クイーンズライチが出るし、
同じ日に出演するデンジャー・デンジャーも大好きなバンドであった。
妙な名前のバンドだなぁ、と当時は思っていたが、
名曲「Under The Gun]など、とにかくメロディがぐっとくるバンドであった。


ところで、DOKKENは中学生の頃から一番好きなバンドであった。
当時、まだまだ子供だった私は、親にチケットを取ってもらっていたのだが、「なになに?ゾッケロ?」とか言い間違われて、やきもきしたものだった。

このバンドは昔からボーカルのドンとギターのジョージの不仲説があり、真相のわからないまま、
やがて私はHR道を後にしていった。

今はなんでも調べられるから、10月にライブも見れるし、おさらいしておこうとネットでウィキなどみると、
私が離れてしまってから、おやおや、だいぶギタリストがかわったのねと、あらためて知ったのだった。

そこに、レブ・ビーチの名前・・・大好きに「花輪」をかけて、大好きだったギタリストの一人である。

80年代当時、Wingerというバンドに属していた頃、その卓越したギターテクはもちろん、
キュートなイケメン顔は相当、ずば抜けていた・・・と記憶している。

「セブンティーン」で見せるダンサブルで軽やかにギターを奏でる姿や、
「Headed For A Heartbreak」で魅せる、ちょっとアンニュイでセクシーな立ち居振る舞い、
その美しさに、中学の私はぞっこんだった。
今でもその姿には釘付けになってしまう。


レブさんを描いてみた。ギターがちょっと大変だったが・・・。




同じくドッケンに所属していたジョン・ノーラムも、あのベビーフェイスが好きだった。
なのに結構エッジの効いたリフを弾くところが、たまらなかったりしたのだった。

ギャップに弱いといえば弱かった(弱い)。


最近、「ロックスター」という映画をみたが、そこにはあの、ザック・ワイルドが出演しており、
当時は、とても若くて超絶テクのオジーバンドのイケメンギタリストという印象が強かったが、
映画のライブシーンで、相変わらず長いストレートヘアを振り乱しながら弾きまくる姿を見て、
あれ、こんなにかっこよかったっけ?と思った次第。

なんとなく顔が似てるといえば、Lion のギタリストである、ダグ・アルドリッチも好きだった。
Lion のライブは、当時ドラマーの事故で中止となり、かわりにBad Moon Rising でその姿を見ることができた。

「ギターヒーロー」という言葉があるだけに、やはり他の楽器とはちょっと立ち位置が違って見えるのがギターだなとつくづく思う。

個人的にはテクニックやうまさよりも、どうしても顔に興味がいってしまうのだが、
上記の彼らは”顔よし、姿よし、演奏もよし”の三つ星だった。


うまいといえば、冒頭DOKKENのジョージ・リンチだが、好みではなかったのだけど、
彼が弾くギターのドッケンが、私は一番好きだった。


かつての「ロッキン・オン」読者である知人や家人には、HR/HM?ふんっと鼻で笑われ、
かたや、男気溢れるハードコアなHR/HMファンからいわせてみれば、
様式美・北欧系しか主に聞かない(ついでにイケメン好き)私は、
{ああいるよねそういうひと・・}と軽くあしらわれ、にっちもさっちもいかない立場ではあるのだが、

やはりカッコイイものはいい!良いものはいつまでもよい!という着地で、個人的には安定する。


というわけで、10月のラウドパークが、楽しみである。




2016/05/29

5/29~8/20 渋谷東急ハンズ・7Fでポストカード販売を行います。

5月29日(日)~8月20日(土)

時間10:00~20:30 ※最終日18時まで

渋谷東急ハンズ内、7F 【ハンズ ギャラリーマーケット】にて
ポストカード販売を行います。

今回、2回目の出展となります。


前回は2013年でしたが、時が経つのは早いものです。

その時、作品をご覧頂いた皆さま、ポストカードをご購入くださりました皆さま、
本当に、ありがとうございました。


今回、新作も出させていただきました。

渋谷にお越しの際は、ぜひ、お立ち寄り下さいませ!



2016/03/27

リアルファーのこと。

マハトマ・ガンジーの名言に、このような言葉がある。

「国の偉大さ 道徳的発展は その国における動物の扱い方で判る」


さて、この国ではどうだろうか。



いつも通勤途中で目にするポスターがある。
まだ幼く、ふんわりとした毛並みの、青白く愛らしい動物・・あれはキツネだろうか・・、
毎回こちらを、それはそれは悲しそうな眼で見つめてくるのだ。

そのポスターにはこんなことが書かれている。

「毛皮(リアルファー)を買わなければ  僕たちは殺されない」



若いころ、無知だった私は、好んでリアルファー商品を購入し、身に着けていた。
経験的に、草食動物よりも肉食動物の物の方が持ちが良いことまで知っていた。

それらがもちろん、以前は自分と同じように息をして、心臓が鼓動し、赤い血液がめぐり、
喜びも痛みも感じる生命だとは、想像さえせずに、
ただファッションの一部として、または自分の個性の表現方法として、選択していたのだった。


学んだのは、8年前に、保護された子猫を引き取ってからだった。

さび猫というオレンジと茶色が複雑に合わさった美しい毛色で、
とてもなめらかでふわふわのした、大変肌触りの良い毛並みである。

彼女の温かいふわふわとした、小さな体を触りながら、その感触がかつて所用していた毛皮商品と似ていることを感じ、
私はあらためて、あれは生きていた動物の物だったのだと痛感した。


かつて、大昔、リアルファー(毛皮)は防寒衣として用いられていた。
やがて、毛皮は権力の象徴とされ、己の力を誇示するための道具となった。
高価な毛皮は財力の証となり、貴婦人達が競い合い、毛皮を着用した。

私の幼い頃は、家に、キツネの顔つきファーがあったのを思い出す。幼心にあれが何なのかよくわからず、不思議に感じていた。
母は淡いグレーのラビットファーの毛皮を大切にしていた。
当時は何か月分もの月給を払って購入した高級品だっただろう。

今ではファストファッションでさえ、様々なリアルファー商品を取りそろえ、けっして所得が高いとは言えない若者でも、
リアルファーを首元や、足元、バック、ヘアアクセサリーとして手軽に身に着ける時代となった。

さて、購入者はリアルファーが、今まで我々と同様の命ある存在だったと、想像し理解したうえで購入するだろうか。
それとも、スーパーの魚の切り身に慣れた子供が、切り身のままで海に泳いでると想像するのと同じく、それがかつての生物だったとは想像だに及ばず、
今のトレンド(流行り)だから、おしゃれだからと、ただ世の中に流されて購入するだけだろうか。

それとも、リアルファーを身に着けて、かつての大昔の豪族のように、強さや権力を誇示したいのだろうか。
または、個性や自己顕示欲の表現のための道具なのか。


私は、かつてリアルファーを所持したものとして、自分が身に着けていたものの真の姿を知るべきだと思った。かつてはどのような生物で、どのようにして得られるものなのか、知るべきだと思った。
それはある種の贖罪でもあった。

検索すると、辛い記事や動画・画像が、山のように出てきた。
それは見るに堪えられないものばかりであった。


浅い知識のなかで、ミンクやフェレット等のイタチ系の動物の多くが、毛皮にされることは知っていた。
宮沢賢治作「銀貨鉄道の夜」の一説でも出てくるように、ラッコもその対象だと知っていた。

表記にラクーンとあるものはタヌキ、キツネの毛皮もよく見かける。

ティーン向け商品には、とろけるような肌触りのラビットファーがよく使われている。
かたや、巷ではうさぎ人気で、うさぎカフェなるものも登場し、うさぎの写真集が売れて、
ペットショップでは多くの生体販売もされている。

ふと、ラビットファー商品を身に着けながら、うさぎカフェでうさぎを愛でながらお茶を飲む・・そんな女子達を想像した。
この認知的不協和状態をいったいどのように解消しているのか、興味をそそられる。

そしてあの小さなリス達までもが毛皮の対象とは、下記ページで初めて知った。

【JAVA】 毛皮のこと

上記JAVAによれば、「1枚のファーのコートを作るために、リンクス(オオヤマネコ)は12~15頭、キツネは15~20頭、アライグマは27~30頭、ミンクは60~80匹、リスは60~100匹使われ」るとのこと。

たった1枚のコートの為に、どれだけの命が殺戮されているのか・・


リアルファーについて知ってしまった私は、今では猫のおもちゃにファーが使われているものも避ける。

そして、我が愛する猫達も、毛皮の対象になっていることを、最近知った・・
我が愛猫を撫でながら、確かにこのなめらかでふわふわとした毛並みは最高に魅力的だろうと感じる。
だからといって、人間の私利私欲のために、むやみな殺生をしてよいとは思わない。
彼らの毛皮は、彼らにとって生きる為に必要であり、彼らが命を全うするまで、
彼らだけのものであるからだ。

現在、リアルファーの代替としてのフェイクファー商品の質の高さは素晴らしい。
見ためも肌触りも、保温性も良く、ケアも簡単で、安価である。
どうしてもファー商品が好みであれば、フェイクファーを購入すればよい。

また、大昔とは違い、今は質が高くて機能性の良い繊維も生産され、それらで作られた衣料品もたくさんある。
防寒対策であれば、毛皮を着るよりももっと効率的で、お財布にも環境にも優しいものが沢山ある。
今の時代に、毛皮を着用することは、まるで、時代を逆行しているかのように思う。


もしも、防寒やファッション以外の目的、例えば、毛皮により自己顕示欲を満たしたい、またはアイデンティティを保持したいという目的であるならば、もっと別の道があるのではないだろうか。

自己肯定感やアイデンティティ、強さや個性といったものは、そんな表面的で、簡単に得られるものではなく、
様々な人生の経験によりもたらされる、心の奥深くから染み出てくるものではなかろうか。

自分を愛し、他者を尊び、生命を大切に想い、
人生を一生懸命歩み、積極的に楽しんでいる人は、それだけでファッショナブルで、個性的で、美しいと思う。


そのリアルファーは本当に必要なのか、今一度考えてみてほしい。

その毛皮は本当におしゃれなのか、リアルファーの実際を知ってから、もう一度チョイスしてほしい。


行き過ぎた市場原理主義の闇の犠牲者である動物たちのことを、もっと想像してほしい。

彼らの姿は我々の生きる世界の鏡であり、行き着く先の我々の姿、そのものかもしれないのだから。



不必要な生命の虐殺を、続けるも、なくすのも、我々の選択一つ次第。


そして、毛皮のことと同様に、
市場での安価競争、安すぎる物やサービスにも、どこかで誰かが、その命を蔑ろにされ、
苦しんでいるのではないだろうかと想像してみることも必要だ。



※No Fur 缶バッチ(76mm)作成しました。
※2017年2月追記・・こちらのサイトKyon_Psychout(ハンズギャラリーマーケット)でご購入いただけます。




さりげなくアピールすることから初めてみても、良いと思って描きました。

かれらはひとつひとつ図鑑や写真を見ながら描いたのですが、
不思議と、彼らを描いていると、心が穏やかになります。
彼らの表情はとても穏やかで、邪気がありません。

本当に申し訳ないという気持ちで、かれらそれぞれを描きました。


ミンクにイタチ、フェレット、おこじょ、キツネやタヌキ、リスやモルモット、
あざらしや、その美しさ故に乱獲の対象にもなるシカやサイ、ゾウ、
様々な鳥たち・・・

ここには入りきらない仲間達が、まだまだいます。

その中で、カタツムリがいることに疑問を感じられる方もいるでしょう。

わが家には大切に育てているカタツムリが2匹います。
かれらと過ごしてみて、かれらも私たちと同じ心臓が鼓動し肺で息をしている生命だと感じています。
可愛らしい姿に、なんども救われたこともあります。

しかし昨今、話題のカタツムリクリームには、ネットで調べてみると、
カタツムリに人為的にストレスを与え採取した粘液から作られているといいます。

心がしくしく痛みました。
そんなもので本当に美しい肌がえられるのか疑問です。

私の愛するカタツムリ達にも敬意を表するつもりで、この絵に描き入れました。



この世界は人間だけのものではなく、
また、人間だけが特別優れているというわけでもないのです。

カタツムリのことをいうと、彼らの小さな口の中には、約二万本の歯があるといいます。

また、-120度の世界でも死なずに生きるといいます。

これが人間で可能でしょうか。おそらく即死ではないかと思います。



そのおごりを無くすためには、人間の持つ機能や生命力は、時として他の生物より軟弱であるということ、

また、この自然のほんの一部に過ぎないなのだということを、
あらためて考えなくてはいけないかもしれません。













2016/03/08

No NUKES 缶バッチを作りました。

もうすぐ3月11日。

あれからもう5年です。


今回、「No NUKES」缶バッチを作成しました。

サイズは57mmと、少し大きめです。




禁止マークをモチーフに、

空や大地、海や川、風や霧や雲、そして太陽と月と星・・・
この地上のあらゆるものに想いを寄せて、描きました。

原発事故は、これらを蔑ろにし、汚してしまいます。

それはひとの心も同じです。


「核」の無い、頼ることのない世界になって欲しい。

そう願いをこめて、描きました。


※数量は限られておりますが、1個300円(税込)にて販売もしております。
ご希望の場合はdream.of.monochrome★gmail.com(★⇒@)までご連絡ください。