Kyon {Silence Of Monochrome}

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2022/09/02

くるみ バリウム検査の結果

 くるみ、2日間嘔吐を繰り返し、水も吐いたのでとうとうバリウム検査となった。

午前中に預けて夜にお迎え。

初めての検査なので飼い主が異様に緊張している・・・。

なにもないことを願ってひたすら耐える半日。


くるみはスムーズにバリウムを飲んでくれたという(5-10ml)

胃に入ったバリウムは3時間たっても胃に滞留したままだった。異常だ。

小腸にもたくさんガスが溜まっていた。食道は問題なし。

そこで腸を動かす薬(プロナミド)とラキサトーンを与えたところ、流れ始めたという。

バリウムが胃に滞留したままでは身体も弱っていく。もしもこれが夜だったらER案件だったかも…と言われた。

ひとまず危機は回避したがどうやら胃と腸の間の幽門に問題があるようだ。

何らかの要因で壁が厚くなってしまっているのか、腫瘍なのか。

はっきりさせるためにはやはり内視鏡をやるしかないらしい。

しかし内視鏡は大学病院での処置となり、その前の検査も必要となる。

費用は総額で15~20万。猫の体にも、金銭的にも大きな負担・・・・・・・・。


頭の中が真っ白になりそうなのをこらえて、必死で先生の言葉を脳内メモする。


くるみがドライフードを食べなくなった理由は好みの問題ではなく、身体に問題があったことだけははっきりした。

そしてドライフードを受け付けなくなる頻度は高まってきている。

今、デンタルケア用の大粒ドライは1-2個をサクサクおいしそうに食べているが、通常のドライフードは吐いた記憶が嫌悪学習になってしまっているのかさっぱり食べなくなってしまった。(ガルシア効果)

そして幽門の問題が浮上してきたからには、無理をしてあげる必要もないだろう。


しかし不安なのは、この幽門の症状(狭窄?)が今後さらに悪化し、完全に詰まってしまった時どうするのかということだ。

そういった可能性はなくもないという。

{緊急でかかる病院は不安定だ、ならばまだまだ元気なうちに、適切な処置をしてあげた方がよいのではないか?

しかし大学病院は遠いし、本当にお金がかかる・・・}

そうこう考えていると頭がぐるぐるしてくる。


現在、医師の指導のもと、プロナミドとラキサトーンを与え1週間ばかり様子を見ることとなった。

プロナミドが効いているのか、今まで雷鳴のように響いていたお腹の音がパタッと止んだ。

食事はバリウム2日後はもりもり食べたが、次の日はあまり進まない。

うんちはバリウム検査二日後に良いウンチが出たが、白くなかった。

そういうこともあるのだろうか?


ビビりのくるみは意外にも病院でチュールを食したという。その数、3本。

お皿からだと食べなかったが手からだと食べたんですよ、と先生。

なんと手間をかけてしまった。

好物のエネルギーチュールをたくさんもらえてちょっとは心許してくれたのだろうか。

レントゲン撮影では身体を緩めるなど終始協力的だったという。

がんばったね、くるみ。。。


次はBUNの値とクレアチニンの値を見るために病院へ。

どうか下がっていてほしい。



わさびが旅立ってから、さらなる試練。

実はわさびはくるみのこのことを知っていて、

これからは彼女が大変だよ、よろしくね、と言わんばかりにスッと旅立っていった。

そんな風にさえ感じている。






2022/08/30

くるみ バリウム検査する

 わさびが旅立ってからひと月過ぎ、ふた月めも過ぎようとしている。

なんだか人生にぽっかり穴が開いてしまったよう。辛くて寂しい日々。


同じサビ猫で来月12歳になるくるみも、12月から体調を崩して食が細くなり、8カ月で1キロあまり体重が減った。

それまでは4キロと丸々太っていて「まるみ」ちゃんとか、「でぶみ」ちゃんとか呼ばれてたりもしたのに、すっかりスリムになってしまった。もともと小顔なのでモデルのようだ。

それまでメタボリックスという太ったねこちゃん用のごはんを飽きずに食べていてくれたくるみ。

昨年11月の検診の時、もう11歳になるからごはんはシニア猫用がいいのですか?と聞き、その時の医師が深堀もせずに良いのでは?と即答されたので、鵜吞みにしてしまいシニア猫用のフードにガラッと変えてしまったのがそもそもの原因だ。

新しいフードが体質に合わなかったようで、くるみの猫生初めて大量に嘔吐してからドライフードを嫌がるようになり、試行錯誤でウェットフードに切り替えたが量もカロリーも足りず、その時に不調となった腸の状態も釈然としないまま、それまで吐いたこともなかった毛玉も含め時々嘔吐を繰り返すようになってしまった。


新しい病院の先生は、

「歳をとったからってフードを変える必要はない。

そのフードがその子に合っていて、気に入って食べているならわざわざ変える必要なし。

特に長年食べているとそのフードに身体が慣れている。

変えるときは一粒二粒から始めるんですよ」

・・・と。


目から鱗とともに、言葉がガンと突き刺さった・・・。


全て私の無知が悪い、そしてよく考えずに話を鵜吞みにした自分も。

今日の今日まで、ああ、なんでフードを変えてしまったんだろうと、

後悔に後悔で頭は渦巻のよう。


12月の不調以来、くるみのお腹はずっとギュルギュル鳴っている。

ひどいと2メートル離れていても耳に届く。こんなにも猫のおなかって鳴るんですか??


毛玉が悪さしている可能性もあったので、毎日毛をかき、毛玉ケアフードを食べさしたり、ラキサトーンを試したり、心因性で舐めてしまうかもということでジルケーンというサプリを1カ月試したりした。

毛玉を吐く回数は減らなかったが量がぐっと減ったので、毛かきとジルケーンはある程度効いたのかもしれない。

ジルケーンは検証するためにいったん止めてみることにした。


痩せてしまい華奢な体になってしまったくるみを見て、毎日毎日、心が不安だった。

あんなに丸々と健康そうで、ぽっちゃりしていたのに。悲しかった。


そして8月28日、くるみは久々のドライフードを食べたあと、10時間後に未消化フードと水分を大量に吐いた。

そしてその8時間後にも水分だけのねっとりとした茶色い液体を大量に吐いた。

更に次の日朝ごはんに食べたチュールもすべて吐いた。


食事の質と回数に注意しながら、時には病院にも通いながら、なんとかやってきたが、

もう限界だ。


急いで病院に電話して、その日の午後に診察。

血液検査、触診とレントゲン、エコー。

触診ではお腹が張っているとのこと。

レントゲンでは小腸にガスがすごく溜まっている。動きが悪そうだと。

エコーはガスが溜まりすぎて、よく確認できず。

血液検査ではBUNが89、クレアチニンが2.8と1カ月前より上昇。

これは脱水によるものではないかという。

その日は補液を50ml行い、閉塞が無さそうであれば吐き気を止めて食事を取るのも必要とのことで、制吐剤のセレニアを打ち、帰宅。

セレニアを打っていても吐くようであれば以上だからそこも見たいということだった。


さらに問題を追及するため、ついにバリウム検査となった。

午前中に病院へ向かい、夜迎えに行く。


猫のバリウム検査は初めてだ。

そして自分若い頃のバリウム検査を思い出す・・・。

あのまずいものを大量に飲むのにすごく苦労した。

その前に、お腹が空きすぎてついお菓子を食べてしまい、正直に検査の人に行ったら怒られたっけ・・・。

バリウム後の便秘も嫌だったので、それ以来私は何か不調があれば胃カメラを飲むことにしている。


バリウム検査後の診断はもちろん、バリウムが腸で固まってしまわないか、重度な便秘になったらどうしようと、なんだか不安でたまらない。


どうか、どうか、何もありませんように。













私の無知が悪かったのだと、心から後悔している。



2022/07/06

わさび







7月4日、この日は10時に病院へ行く予定だった。

しかし、わさびの容態は刻々と変化し、ぐったりとして病院へ行ける状態ではなかった。

尿はもう48時間以上出ず、口からぷつぷつと音がしてきた。目は開いているが虚空を見ているようだった。

不思議だったのは、100ミリリットルの補液がスッと身体から消えたこと。

いつもだったら背中にこぶの状態でしばらく残るか、胸から腕のあたりに溜まるのに。

それだけ脱水が進行しており、すぐさま吸収されたということなのか。

それでも頼みの綱である尿が、出ない。


私としては最初、はっきりと原因を知りたい、今の状態を把握したいという思いだった。

家人は否定的でこの状態で運ぶのはもう無理、わさびの立場だったらもうそっとしておいてという感じだと。

9時、私も家人に同意し、まず家人が病院へ向かい、先生に状態を報告し指示を仰ぐ。そして連れてきてと言われたら車で直行する。


家人の連絡を待つ間、悲しみが込み上げてきた。もうがんばらなくていい、14年間ありがとうと声をかけた。

母が様子を見に来て、湿らせたコットンで水をふくませてくれた。何度か小さくこっくんと飲みこんだ。

てっきり水も受け付けないと思っていたので、これは意外だった。とともにまだ大丈夫なのかもと、かすかな希望を見た。

たくさん身体や頭を撫でてもらった。私たちが長期留守をしていたり、私の2度の入院中の間、母にたくさん世話をしてもらった。最後までなつかなかったけど・・・。


だんだんと呼吸が早くなってきた。

わさびは時々苦しそうに大きく口を開き、はあはあと苦しそうに息をする。

不安でいっぱいだった。ただただわさびを撫でてあげることしかできなかった。





家人が帰ってきた。

ショックで死んでしまうかもしれないから連れてこなくてよい、そして、利尿剤をうってくださいと。

おそらく肺に水が溜まっているのではという。

そこで尿を出すことで体の水分が抜けて楽にさせるために利尿剤を打つ。


家人とあれこれ話し合って、だめもとでもやってみようとなった矢先、

わさびの大きな目がふわっと開いて瞳孔が大きくなるのを見た。

そして次の瞬間、小さく息をして呼吸が止まった。


静かに、スッと、旅立った。


享年14歳11カ月 あとひとつきで誕生日だった。


2021年4月の腫瘍の手術ではわさびを失うことに不安でいっぱいだった私は狂ったように泣いていた。

外耳炎で診察を受けた時、鼓膜の穴に気付かずアルコールを入れられて、眼振を起し入院したときも、

2021年12月に補液で一気に具合が悪くなった時も、

事あるごとに不安と恐怖に襲われて、パニックになっていた。

それが今回、わさびが目の前でスッと旅立った時、心が穏やかだったのはなぜだろう。


これまで泣かないと決めていた家人は、その瞬間、ダムが決壊したように泣いていた。



死因はおそらく腎不全悪化による多臓器不全。肺水腫も関係しているだろう。

今まで懐疑的だった腎臓病につきものの補液について、3日の時点であの脱水状況と膀胱に尿が溜まっていなかったことで、まずは補液によって尿を出すという納得の上での選択だったが、あの時補液しなければよかったのかと何度も自問自答し、家人とも話した。

短い時間の中での難しい判断だったと思う。

しかし家人と一致したのはやはり、その選択しかなかっただろうと。

そしてそれ以前にもう腎臓が機能していなかった可能性もある。

3日にとったエコー検査では残っていた片方の腎臓が2倍に腫れていた。


腎不全の終着駅=無尿になってしまうと、こんなにも早く連れていかれてしまうのか。

呆然とした。


自分についても感情が責めてくる。

わさびがガクリと体調を落とし始めたのは6月の中旬、おもらしをしてしまったころから、持病の外耳炎が再発し、変な太くて深い声で鳴くようになり、わけもなくウロチョロするようになっていた。

その頃から尿量が減っていた可能性がある。しかし、「安定期」という言葉により心にフィルターがかかっていたのと、とりあえず尿が出ていれば安心という固定観念で見損なっていたかもしれない。

なにより私が、「わさびは元気、わさびは大丈夫」と思いたいがために、自分自身にイリュージョンを見せていたかもしれない。

もしも6月早いうちに乏尿に気付き相談できていたら・・・。


たられば思考の波に何度も襲われた。



他方、こうも思う。

昨年12月、よく理解せぬまま受けた補液でわさびの容態が非常に悪くなり、水もごはんも受け付けず、くらがりで小さく鳴きながらうずくまっているわさびを見た時、その後悔と怒りはすさまじかった。

医師は良かれと思ってやってくれているから責められない。その時の獣医さんも10年お世話になった優しくて親身なお医者さんだった。

だから刃は自分に向いた。そうならざるをえなかった。

無知は罪だ。無知は怖い。

自分たちの無知のせいでわさびを苦しませたと、家人とともに責め合った。


しかし、その一件から近所の良いお医者さんと出会え、緻密で的確な診断と処方薬でみるみるわさびは元気になった。

一時は2キロに落ちた身体も、5月には体重2.4キロになり、ごはんを何度もおねだりし、

軽快に階段を駆け上がった。

半年ほとんど元気に暮らせたのもこの医師のおかげだと心底思っている。

言葉では伝えきれないほどの感謝がある。

ここ何日間かも無理をして診てくれていた。


思い出深いのは、いつも忙しそうな先生がふとリラックスしていた時に、

わさびについて尋ねてきたことだった。

「わさびって洋猫がまざっているのかな」

かわいいですね、漫画のようだと言ってくれた。

数多くの猫を診ている寡黙な先生からの最高の誉め言葉と思っている。

よかったね、わさび。


実際、わさびはほんとうにかわいい猫だったのだ。

家人はよく、わさびは猫ではない、かわいいといういきもの、

かわいいのかたまり、かわいいの権化だと言っていた。


2016年ころのまんまる顔とまんまるおめめ。



わさびのことを愛してやまない家人だったが、こうもよくぼやいていた。

わさびは自分になついていない、嫌われていると。


それは違うということが今回ではっきりしたでしょう。

だってわさびは、家人の帰りを待って、旅立っていったのだから。



最後に私のことを少し。

わさびを半年間、つきっきりで看病できたことは幸運だったと思う。

朝早く、そして夜遅く、日中何度も投薬するのは私も正直辛いところもあった。

特に苦手だったのはカリウム補給のフィトケアで、これをわさびはとても嫌がり、

最終的には私の顔をみるとえづくようになっていたのにはこたえた。

日中、仕事がある方は思うように看病できなくてつらいという話も聞いたことがある。

その点、私はほぼすべての時間をわさびに費やすことができていた。

12月にいったん死を覚悟してから、少しづつ元気を取り戻し、春に桜が見れて、あとは8月の誕生日を迎えようという希望を抱きながら、楽しく前向きに過ごしたわさびとの濃厚な半年は私にとって一生の宝物であり、ほんとうに幸せだった。


ありがとう、わさび。

14年間、ほんとうにありがとう。

これからは病気も投薬もなにもない、苦しみの無い自由な世界で、

軽い身体で、蝶を追いかけ飛び回ってね。


友達であり、相棒であり、家族だったわさび。

絵を描くとすぐに邪魔してくるから、なかなか描画が進まなかったけど、

今ではそれもかけがえのない時間でした。


だんだんと布団にもぐってこなくなったり、

トイレのフタにのって肩もみもしなくなったり、

高いところでひなたぼっこしなくなったり、

同居猫のくるみにいじわるしたり、絵を描く邪魔もしなくなって、

いつもいる場所にいないことが増えて、

だんだんとあなたの姿を探すようになっていった。

それは近い未来への、さよならの練習だったんだね。


2011年ころのわさび(右)とくるみ。
お互いに鼻であいさつしたり、おしりをかぎあったり。
それ以上でもそれ以下でもない関係。



これからあなたのいない日々が、日増しに辛くて寂しくてどうしようもなくなってくるだろうけど、

いつかまた会えると信じているよ。

それまでどうか、待っていてね。



あごのせ大好き、ベットの二段重ねも大好き。


2022/07/03

咲き続ける命

 5月下旬の検査でのわさびの数値はおおむね良好だった。

BUNは36、これはほぼ症状が出ない値。クレアチニンは3.1とやや上昇したが、

カリウムは日々のフィトケアのおかげか(1日2.3-2.4ml)3.1と少し上昇。

彼女の状態を見ても体調がよさそうで、先生からも安定期に入ったかもと、

これからは2カ月にいっぺんの検査でもよいでしょうとのお言葉を頂いた。


それからゆっくリ日々は流れ、梅雨にさしかかった6月上旬、わさびが突然変な声を出し、

初めて粗相をしてしまった。

今思えばそれが「始まり」だったのかもしれない。



7月に入り、急に嘔吐を繰り返すようになり、病院へ行った。食事も受け付けない。

制吐剤のファモチジンはもう効かないため、もっと強力な制吐剤のセレニアを投与してもらった。24時間は効いているらしい。

とにかく嘔吐を抑え、気持ち悪いのを取り除いて、水や食事をとってもらえるように。

嘔吐は止まったが、それでも飲食できず、変な声を出して夜通し起きている。

ふらつきも出てきたので、再び病院へ、なんとか診てもらえることに。

詳しい検査はまだだが、エコーで見ると腎臓が2.9から4.4にまで大きくなっているという。

腎不全が一気に進行してしまったのだろうか。

脱水もしているので、100ミリリットルの補液を受ける。それはすぐに吸収されてしまった。

大きな問題は尿が出ていないこと。診察を受けた時は24時間以上出ていかった。

触診では膀胱に尿がたまっていないという。

補液をしたので尿は出ると思うといわれたが、今の今まで出ていない。


もしも腎臓で尿ができない状態だったら、それは別れが近いということか。


現在、比較的暖かい部屋で(痩せていて脂肪がないので暖かくしてあげてといわれた)、

そっとケージの中で横たわっている。そして寝返りを打つ度に妙な鳴き声を上げる。

3時間おきくらいにシリンジで水分を与えているが、尿をする気配はない...。



こういう時(私だけかもしれないが)ちょっと思考停止状態になるようだ。

考えると沼にはまって動けなくなりそうだ。

まだできることはある、わさびだってあきらめているわけではない。

しかし、ただただ、そっとしておいてほしいのかもしれない。


かつてひどい外耳炎で入院したり、腫瘍の手術の時はひどく落ち込み、

日々不安で泣き通したが、今は少し違う。

大きな落ち込みから這い上がってきたわさび、半年間一日四回の投薬を逃げることなく受けてくれた、これまでのこの子の頑張りを考えると、

もう泣くのも少し違うと感じるようになっていた。



今年は梅雨があっという間に終わり、季節は中間が年々薄くなり、

そのうちこの国は夏と冬だけになってしまうのだろうか。

神様にはわさびと桜が見れますようにと願い、それは叶った。

次はどうか8月の誕生日までと願ったが、そうは甘くないのかもしれない。


14年間私に生きる力を与えてくれたこの小さな天使に、

せめて、穏やかな旅立ちを。

そう願うことは贅沢なのでしょうか。





2022/04/24

わさび 重要なカリウム数値

 わさびは1カ月に一度、定期検診を受けている。

毎回わさびは嫌だろうと思うのだが、それでもだいぶ慣れてきた。

血液を採るときもおとなしく、とても良い子ですよと言われた。

(おそらく固まって動けないだけだが…)


毎日の投薬(一日4回)はそれなりに大変だが、それ以外の時間はゆったりと過ごし、

以前よりもよく食べ、声にも張りがある。

階段も軽快に駆け上がる。高いところにも上ろうとする。

そういう姿を見ていると、身体が軽いのだなとほっとする。


血液検査などの数値はあくまで数値なので一喜一憂してもしかたないのだが、

それでも身体の大事なシグナルである。

また数値は冷静かつ客観的に考えるための一助となる。

そしてこれまでの経験から、データを細かくみて判断してもらうということの重要さも痛いほどわかった。


3月下旬は体重が少し増えて2.26キロ。これは喜ばしかった。

BUN53、CRE2.7。BUNは少し上がってしまったがクレアチニンは下がった。ラプロスが効いているのだろう。

ただカリウムは2.5と低いままだった。

前回カリウムがなかなか上がらないのでもう少し増やしましょうということになり、1日2mlあげていたものを2.2mlにしてみていたのだがそれでも低いままだった。

食事などのタイミングもあるかもしれないが血液検査の時間はいつも大体一緒。

なぜ?という気持ちになる。

先生の「ちゃんと、飲めていますかね?」という言葉が少し刺さる。

カリウムを補うためのサプリメント=フィトケアは液体だが、これを嫌がりなかなか難しく、私も気持ちがやや及び腰になることがあった。

(用意している音を聞くだけで隠れてしまう)

しかしカリウムは命に直接に関わる重要なものだという。

もっときちんと対処しよう、そう考えた。

与える量も2.3~2.4mlを目指した。


そして4月の結果。

BUN46、CRE2.6。良好な値にほっとする。

カリウムも3と、まだまだ低い値であるがやっと上がった。

カリウムは心臓や筋肉に影響する重要なものなので、低い値が継続するのはよくないという。2.2以下は危ない。

3という数値なら少し安心です、と。

カリウムが上がってくると、食欲も上がり、好循環が期待できる。


腎臓病でよくリンという値も聞くが、場合によってはリン制限も注意が必要そうだ。

わさびはこれまでリンが0.6以下の腎臓食を食べていたが、あまりおいしくないため食も細くなるし、リンの値も低く出てしまっていた。

猫にとってはリンも必須栄養素なので低いままは悪影響する。

高齢猫用の一般食を考慮してみては?との助言を受けて、尿路に配慮したそれらを与えるようにしたら、リンの値はすぐに上がってきた。

リンはうまみ成分でもあるのでよく食べるようにもなった。


体重はさらに増えて、2.34キログラムとなり、これが一番うれしかった。

12月には2キロまで落ちてしまったのだ。抱くと羽毛のように軽く感じ悲しかったのを覚えている。

よくここまで回復してくれたと、わさびには感謝しかない。


それでもわさびの腎臓は20%しか機能していないだろうという。

それをソフトな方法で支えて維持していく。

彼女を不安にさせQOLを下げてしまうようなハードな治療は極力さけたい。

私たちが考えているのは、転がりゆくボールの速度を少しでも遅くしたいということ。

坂道の傾斜を少しでも緩やかにしたい。

止めることはできなくても、ゆっくり歩ける程度の傾きで、

かけがえのない命といつまでも共に歩いていきたいということ、それだけだ。



・・・・



わさびを診てくれている今のお医者様に出会えて感謝している。

毎回、的確かつ分かりやすい言葉で対応してくれる。

そしてれは、昨年、実家にかわいい子猫がこなければ出会えない縁だった。

さらに、その子猫と引き合わせてくれた今は亡き先代猫の存在も大きい。


すべては繋がっていると感じてやまない。



2022/02/13

わさび アゾディルとラプロス

2021年12月末に取った血液検査は、bun 94.9、クレアチニン4.14。

sdmaは13とギリギリだった。

この値でよく食べているね、と言われたほどの値だった。


結果が判明した時点で、bunの改善にアゾディルというサプリメントを飲ませることになり、それの副作用などなにもなさそうであれば、次にラプロスを飲ませてみることにした。

アゾディルはカプセルで小柄な我が猫にはちょっとサイズが大きい。このまま飲ませると喉に貼り付いてしまう心配もあるので、効果は減るかもしれないがカプセルから粉を出してチュールなどのフードに混ぜ服用することにした。

ラプロスは比較的新しい腎臓のお薬で小粒の錠剤。


日々なんとかペーストや水で薄めたスープなどを食べてもらい、夜はケージにゆたぽんのエルサイズを二個、普通サイズを一個とさらに湯たんぽを入れて暖かくしておくと、そのうちそこがあたたかくて居心地の良い場所だと認識してくれたのか、時間になると自らケージに入るようになった。

ケージの中ではよく食べる。と言っても15グラムくらいだけど、わさびにとっては大事なこと。同居猫に盗み喰いされることなく、気ままにいつでも食事できる。いつも三種類ほど入れておくと、全てつまみ食いしたり、お気に入りを完食したりもする。

腎臓フードはもう何種類用意しただろうか...。とにかく食べないし味にうるさいので10種は試したと思う。財布もきつい、けど頑張れる範囲。どうしようもない時は、一般食で腎臓ケアフードを与えている。今はタンパク質やリン・ナトリウムを調整してくれているフードも多いので、フードの値を見ながら選んでみる。



さて薬の効果だが、アゾディルは的面だった。

最初に飲ませてからよく便が出るようになった。それも指一本分、程よい硬さの良いうんち。今までいかに便秘がちであったのか。これに体中の老廃物が入っているのかと思うと、毎回おトイレを覗くたびにほっとする思い。

ただアゾディルはカプセルなので喉にはり付く不安があり、私はカプセルから出してなるべく油分の多いペーストに混ぜて与えている。

本来は生菌を届けるために腸で溶けるカプセルのまま使用した方が良いのだろうが致し方ない。

アゾディル服用から3週間ほど経った先日の血液検査では、bunが95から59まで下がり、これはアゾディル効果だろう、この値なら症状も出ない子もいると先生もおっしゃっていた。

わさびも体が軽くなったのか、体調が改善したのだろう、ドライをよく食べるようになり、少し高い場所に登って休むようにもなった。トイレのフタに乗ったり、私の机の上に来たりといつものルーティンもこなせるまでになった。

12月初旬に崩れた体調がそれ以前にちょっと戻ったようだ。

これは本当に、心から嬉しい変化だった。


ラプロスはまず1個の服用から2週間ほど、血液検査ではクレアチニンの値が少し下がり4.14から4となった。これはラプロスの効果かもしれない。

ただ問題も起きた。

カリウムの値が3.1だったのが2.4まで落ちていた。カリウムは筋肉や心臓にとってとても大切なもので、これほど低いと突然死の危険もあるという。

そこでカリウムを補充するためのフィトケアというサプリを新たに追加することとなった。

カリウムは低すぎても高すぎても危険なので、まず1週間、一日二回の合計2mlを投与してみて血液検査することとなった。


フィトケアは蛍光緑のシロップでチュールやスープなどに混ぜてもよいという。

帰宅後、早速スープに1mlを混ぜてみると、あっさりぺろぺろとなめてしまった。
家人がなめてみると非常に苦くてなんじゃこりゃ?!という感じだったようだが、猫には問題ない味なのかもしれない。
これは比較的簡単かもと思っていたが、、、これが見誤っていた。






2021/12/15

夕焼け

 わさび、今日は高い棚には登らず、太陽を追いかけてた姿もなく、歌のようにこたつで丸くなっている。

確かに昨日と今日とかなり冷える。


ドライは口にせず、1時間おきくらいにペーストをあげている。ぺちゃくちゃと自分で舐めてくれるのがせめてもの救いだ。

強制給餌については、腎不全の猫ちゃんと暮らしている家族にとっては必ず通る道で、悩まれている方も多い。

うちではわさびがか細い声でとても嫌がり、これ自体がストレスになると考えてやっていない。気難しいこの子には私しかいないのに、それさえも信頼を損ねてしまったらわさびが可哀想だとも思う。

自分で食べれるうちは自分で、そう思っている。


木々は美しく紅葉している。おひさまを浴びて光るさび猫の毛色のようだ。


わさびは今、夕焼けの頃を過ごしているのだろう。

願いはただだひとつ、穏やかな日々を過ごして欲しいということだけ。








2021/12/13

わさび 少しづつ取り戻す

 混乱しているとき、書くということは心の整理につながる。

また、愛猫の老いを改めて強く感じ、毎日が本当にかけがえのないものであるということを思い知った。


猫の具合が悪くて病院に行くならまだしも、健康で元気な状態だったのに、急転直下、体調を崩してしまうのは本末転倒。それが悲しくて悔しくて。

寒さや長距離に合わせて、いろいろなことを矢継ぎ早にしてしまったがため、ただでさえ免疫力の落ちている老猫に相当なダメージを与えてしまったのだろう。悔やんでも悔やみきれない。

11年前、良かれと思ったワクチンですでに愛猫を苦しめていたのかもしれないのに、そして尊い命を奪ってしまったのかもしれないのに、なんと学びの無い家族だろうか。

愛猫や愛犬と一緒に過ごすものは、一歩立ち止まり、治療方法や薬など、得た情報を持ち帰ってよく調べ吟味することが必要だと強く思う。

それは自分の体を守るうえでも重要だ。特にこのコロナ渦では疑問に思うことが沢山ある。


わさびは少しづつ取り戻してきた。

命をつないだのは腎臓用高カロリーの猫用おやつやペースト。これらはただお皿に盛っただけでは食べないので、その都度、人肌に温め、指につけてわさびの鼻元までもっていく。そうするとクンクンとして、ペロッと舐める。舐める強さが強ければ食欲があるということだ。わんこそばのように食べたら次、また次と指につけて舐めるを繰り返していくと、小皿いっぱい=約5グラムくらいは食べる。これを毎日、様子を見計らって繰り返した。おかげで私の指はいつも魚臭い。

ここ何日かで高カロリーおやつは2本、ペーストは40グラム弱食べた。これで飲む水の他に水分の補給もできる、だいたい50mlくらいだろうか。本当に頼みの綱である。

ホームセンターなどに行くと、こういった食材が多いのに気づく。子猫用より圧倒的に老猫用のフードが多くバリエーションも豊富だ。それだけ現在長寿の猫が増え、愛猫の食に悩む家族も多いということだろう。


ドライフードも少しづつ食べるようになってきた。ペーストは水分が多いがカロリーが少ないため生命維持にはやはりドライフードが大切だ。わさびは夜ケージに入れると夜中好きなときにぽつぽつ食べるようで、一昨日の11日には15g、昨日は10g食べていた。

わさびがドライフードを食べるカリカリという小さな音、それが聞こえてきたとき、嬉しくて涙が出そうになった。命の音、まだまだ生きたいという声。希望そのものである。


二日ぶりに便も出た。ツヤのあるつるっとした良いウンチだった。水分もだいぶ足りている感じだ。

おやつやペーストには乳酸菌など豊富に入っているのでそれも効果しているのだろうか。


日中や夜は押し入れに入ってしまいやや心配したが、同居猫のくるみも同じ時間帯に寝ているので、猫たちのリズムなのだろうと思っている。いままで気に留めていなかっただけだ。


取り戻してきたとはいえ、まだまだ油断はできない。わさびの表情を見ていると、まだなにかされるではと不安げな色が浮かぶ。猫は忘れっぽいというから気のせいかもしれないが、嫌なことはずっと覚えている動物でもある。

この不安が早く払しょくされればよいのだけど・・・。




2021/12/11

猫の補液は安全??

 病院への長い道のりに次いで、血液検査、エコー、補液、薬。次々に嫌なことをされ、ストレスで膀胱炎を発症してしまった愛猫。

病院翌日は全く飲み食いせず、これはまずいということで、シリンジで水を与えたり、病院で購入した腎臓用チュールをあげたり、よさそうなペーストフードをこまめに与えたりして、水分を取らせることに集中した。

そのかいあってか、少しづつ取り戻してきたように見えた。

9日に5日分の便をした。その際に食べたものを大量に吐いたが、けろっとしてゼリー状のおやつを食べた。

ドライフードも数粒から食べ始め、11日には15gまで食べるようになった。


補液については家人と意見が何度もぶつかった。

家人はわさびの健康が損なわれるならやりたくないとの一点張りだ。

お医者さんは補液のせいで具合が悪くなるということはまずないという。

心臓の悪い子はまれに肺水腫をおこすことがあるとも聞いたが、わさびに心臓の悪い兆候はないという。

体調を崩した原因が複合的すぎて、わからないことが多い。

ただ、輸液で腫れた前脚を極度に嫌がっていたことだけは確かだ。

100mlという量は適正だったというが、吸収が悪くなっているということも体調不良に起因しているのだろう。

30でも50でも私は補液した方がいいのではと思うのだが、また同じことになったらと思うと怖さもある。

めったにないとはいえ、私たちの猫が補液後、体調を崩してしまったことは事実だ。

今できることは、とにかく水分を取らせること。

しかし、シリンジでの飲水は難しいと感じ、わさびも相当ストレスを感じているのでやりたくない。

水分の多いペーストフードに頼らざるを得ない。


老猫なのであたたかくしてあげること。

11月の中旬、急に寒くなった時に、わさびも外耳炎の再発など体調を崩し始めた。

若い猫はダウンジャケットなところを、老猫は肌着で外を歩いているようなものだという。


そして、不用意にストレスをかけないこと。

一か月後の検査も必要だと思うが、病院への道のりがわさびのストレスになってしまうという不安もある。

なにより発作的な判断と、ニンゲン側のエゴと独りよがりな治療だけは行いたくない。


ここ1週間、私自身よく眠れずに、久々に金縛りにあってしまった。

ただただ脳が疲れてしまっているのだろう。


2021/12/05

わさびの補液

 6月に懸念していた愛猫わさびの頻尿はいったん落ち着いたが、腎臓の怪しい「影」はまとわりついたままだった。

先生の勧めで徐々に腎臓食に切り替え(10月)、

すぐに食いつきが悪くなってしまうので、3,4種類のフードをとっかえひっかえ、

わさびはちょこちょこ一生懸命食べるけれども15gを食べるか食べないか。

救いなのはお水が好きだということ。これは昔からだ。

自分の体質を本能的にわかってのことなのか?

氷をいれてコロロンと良い音をならすと、それに呼応しぺちゃぺちゃとかわいい音を鳴らしてくれる。


3カ月は猫にとって1年という。9月に血液検査を受け、今月12月にも血液検査を受けた。

数値は悪化していた。


       9月   12月

BUN     41   62

クレアチニン 1.7   4.47


尿の比重は1.03 おしっこの色は薄い 1日の回数は3回程度

体重は2.2キロ 前回より100gダウン


家人とともに頭が混乱してくる。慢性腎不全のステージがまた上がってしまったのか?

療法食を食べているのに?

エコーも取り、腎臓の状態を診てもらう。

血流もありそんなにひどい状態ではないが、先天的に右の腎臓が小さいらしい。こちらの機能が低下してきたのか。

背中をつまむと脱水の症状もあるという。


これまでの経過と総合的な判断で、補液とACE阻害剤を飲みましょうとなった。

補液は1週間に2回程度、家でやるために、家人が急遽レクチャーされる。

前から怖がりやりたくないといっていた家人も突如の実践に勇気を出し、

2回刺し損じてしまっていたが、吹っ切れたようで、後で何となくできそうと言っていた。

家人は薬を飲ませるのは得意。

これでわさびのQOLが高まるのならと、がんばるしかないねとなった。


が、、、


家につきほどなくして、わさびがポチポチとご飯を食べたので、空腹では胃が荒れるというから薬をすぐに飲ませた。

それから1時間後、わさびの様子がおかしい。

いつもは入らない猫こたつの下に入ったっきり出てこない。

小さく丸まってあきらかに元気がない。

薬の副作用か?一気に不安が高まってしまい、夜も眠れない。

一睡できたと思ったら、わさびがいなくなってしまう悪夢をみて夢の中で号泣していた。

そんなうつらうつらしていた午前4時ごろ、聞いたこともない声ではっと飛び起きる。

わぉうわぉうという地を這うような声。わさびがトイレでうなっている。

おしっこをしたらしい。痛いのか?私の呼吸も荒くなる。

しっぽを下げたままへっぴり腰であるくわさび、すぐにこたつの下にもぐりこんだので、さわろうとすると、今度は痛そうになく。


前脚が腫れている!


そういえば、病院の先生が、補液の水分が下がって脚が膨らむことがあるけれどそれはまったく問題ないですと言っていた。

これか。でもすごく痛がっている。おまけに元気がない。食欲もない。

元気にするためにした補液がこれでは本末転倒だ。


だんだんと泣きたくなってきた。


まだ早朝だし、病院は休みだ・・。とりあえず様子を見るしかない。


しかし様子をみながらも、なにか口にしてもらわないといけない。

時間を置きながら、わさびの好きな猫用おやつをちょっとづつあげた。

最初は見向きもしなかったが、時間が経つにつれ少しづつ舐める量が増えていった。

ただ鳴き声は弱弱しい。


これでいいのか?


前日はちょっとづつでも自力でフードを食べていた。

お水もよく飲んで、日光浴もし、自由に行動し、瞳は輝いていた。

なにより猫の手本のような美声が愛らしい。


考えることが山ほどあった。

知るべきことは沢山あったが、かといって調べすぎてはいけないとも思った。

慌てずに、一瞬立ち止まることも必要だった。


家人と丸一日、話し合った。

わさびのこれからのことを。

2021/06/05

わさびのシコリ 8 そして頻尿・・・

 シコリの手術から一カ月半ほど経った。

その間、服は着せていた。昨日、病院へ行くために久々に服を取ると、30分以上かけて毛づくろいをしていた。

もともと毛づくろいが大好きなわさびだから、そうとうストレスがたまっていたのかもしれない。

微笑ましく見ていたが、傷の部分を気にして舐め続けるのでこれはよくないなと思った。

とりあえず様子を見た。


簡易ケージはなかなか気に入ったようで、術後もその中で休んでいたり、ゴハンを食べたり、おしっこをしたりと至れり尽くせりな感じだったのだが、その隠れ家遊び?もブームは過ぎた様子。

ただ相変わらずゴハンはそこで食べるし、トイレもよく使うのでしばらくこのままでいようと。

災害時のことも考えると、ケージに慣れてくれた(しかも気に入ってくれた)というのは怪我の功名だったかもしれない。


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いたって元気そうなのだが、別に気になる症状が出てきた。

頻尿である。

今月に入って気づいた。毎日、5回から6回している。しかも、色が薄く臭いも少ない。


これは腎不全の兆候ではないか?ついに、恐れていたことが!!


もともと尿石症があり、ストラバイトもシュウ酸もでてしまうこだったので、高齢になりいづれは…と思っていたが、それでも戦慄が走った。気づいたその日からあまり眠れなくなってしまった…。


すぐに尿を持参し病院に検査に行った。

比重が1.03、シュウ酸が出ており鮮血も出ているが膀胱炎ではないようだ。

腎臓に問題があるのかどうかは血液検査(+SDMA)を受けなければわからない。

この血液検査に関しては、クレアチニンなどに値が出てしまった時は腎臓の75%が機能を失っているという。

SDMAはそれが40%の段階でわかる可能性がある。

迷わずお願いした。


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さて、その後すぐに病院へ行き、術後検診、検査とワクチンを打ちに行った。エコーも入れてのフルコースである。

傷の状態も診てもらったが良好。再発は、、わからない。転移は少ないようだが可能性がないわけではない。

舐め壊す可能性があるので服はまた着せることにした。

血液検査はBUNが上昇傾向、クレアチニンは正常。SDMAの結果は3日後くらい。

実家の猫が苦しんだ甲状腺機能亢進症の検査もお願いした。この甲状腺機能亢進症でも多飲多尿となるらしい。

エコーではやはり腎臓、膀胱双方に石が見つかった。シュウ酸だろうとのこと。

シュウ酸は療養食では溶かせない。なるべく尿で出すことが大事というが、それでも6回は多い…。


わさびはひどい外耳炎もやった。6年前のことだ。

それから家では定期的に専用アルコールで耳を洗う。いづれこのことについても書き記しておこうと思う。

耳の状態は少し油のかたまりが見えるが良好だった。


体調に問題もなく、ワクチンも打った。三種混合の生ワクチン。

これは10年前から変わっていない。

このワクチンがこれまで怖い猫風邪からわさびやくるみを守り、今回の入院中も不安が無かったのだと、このご時世で改めて思う。


わさびは診察中も終始ニャオニャオとなにか言っていたが、帰りには疲れてしまったのかだんまりに。

それはそうだ、フルコースだもの。ニンゲンだってげんなりです。。



腎臓の検査結果は来週。

そこで腎不全が発覚すれば、否応なしに腎臓サポート系のごはんに移行。


尿石症もある猫に、これが結構不安なのである・・・。






 

 


2021/05/03

わさびのシコリ 7 抜糸

 5月1日

やっと抜糸。
シコリの周りをかなり切ったので、脚からお腹のあたりにかけて痛々しい。
先生が手際よくさっさと糸を取っていく。これが、けっこうちくちく痛いんだよね。
よく頑張ったよ、わさび。
そしてその後、初めての術後服。
茶色いからだに黄色いお洋服、、なんかチョコバナナみたいだな…と思う。
これでエリザベスカラーは外れ、毛がほわほわ生えてくるまで約3週間~1カ月は洋服生活となる。
毛が生えるスピードは人間といっしょとのこと。
猫にとっては違和感ありありだろうけど、傷のためにしょうがない。
それにしても、なんだかやたらにかわいい姿!
飼い主側としては、他の色の洋服も着せてみたい衝動に…。

腫瘍についてはまだ確定ではないけれど、やはり良い物でないことは確か。
ワクチンが原因で起こるともいわれる線維肉腫もどき?という。
広く言えばガン…。この手の腫瘍は近くに散らばるため、
再発の可能性も否めない。確立や頻度はわからないという。
だから、今回の手術はかなりの広さを取って切除された。
腫瘍の近くにあった小さなシコリも取ったとのことで、これは脂肪腫と脂肪肉腫の間のものと言っていた。

どうか今後、再発が無いよう、祈るしかない。


帰りはわさびもくったりとしていた。やはり病院は疲れちゃうよね…。
しかもちくちく痛くて怖かった。
そういえば、入院中お世話になったお姉さんのことを覚えていたらしく、
お姉さんが近づくと少し表情が変わった。


ワクチンは1カ月後にしましょうとのこと。
今、ニンゲン界でもワクチンが話題だけど、
ヒトもネコも、体調が悪い時は無理せずに、ということなのだ。



2021/05/01

わさびのシコリ 6 快適??ケージ生活

 わさびは24日無事に退院後、ケージ生活となった。

まさかの時のために買っておいたソフトケージ。そして子猫用のおトイレ。

こういう時に役立つのだ。


わさびは思いのほか前期で、不満そうに鳴いては時々ケージの中で大暴れする。

軽いケージが転倒しそうになるので、ビニールひもで補強した。


あきらめると、温めたユタポンを抱きしめるようにして寝ている。時々、おトイレを枕にしながら…。


トイレは順調だったが、ケージ生活初期は3回に一回外に漏れてしまっていた。

外でしたというより、わさびはトイレの壁に向かっておしっこを引っかける癖があり、それが出てしまったのだと思う。

それもほどなくして無くなり、おしっこもうんちも良好だった。

おしっこは1日2~3回、うんちは中指二本くらいを1日1回。


食事もよく食べていた。同居猫のくるみに食べられる心配がないので食事は出しっぱなしのため、いつもよりよく食べ40gくらいを完食していた。これは良いと思った。

お水もよく飲んでいた。


退院3日くらいから、時々ケージの外に出して、付き添いで散歩した。

包帯とエリザベスカラーが痛々しいが、よちよち歩く姿がなんともかわいらしい。

くるみはその姿を見るたびに始終警戒し、近くに近寄ろうとしなかった。

気のせいか、くるみの食欲がちょっと落ちてしまったようだ…。


日増しに元気も増してきて、カラーのフチをごつごつぶつけながら部屋中歩く。

勢いあまって破れかけの網戸を破壊してしまった…。

危なっかしくて散歩中は見ていないといけないが、

大きな手術をしたあとだけに、本当に元気でよかった。


、

2021/04/25

わさびのシコリ 5 退院

 4月22日 おみまい

わさびに声をかけると元気に鳴いた。前日にガス(おなら)がバッっとでて、粘液のついた便がでたという。おそらく抗生剤の影響か。そのせいで少し食欲がないという。大好きなとりささみのチュール(下部尿路配慮)は食べた。

おしっこは出ているので水は飲んでいる。

夜にノミの薬(レボリューション)を打ってもらう。


4月23日 おみまい

昨日よりも元気鳴く。

まだごはんを食べていないというのでチュールを一本まるまる食べた。

おしっこは二回。

かまっていると積極的に動こうとするので、日に日に回復している様子。

傷のくっつきもよいとのこと。

介護士のお姉さんがわさびがお返事してくれるようになりましたよぉと言っていた。

「けっこう、おしゃべりですよね」

そうなんです、しょっちゅうなにかしゃべっているけど、

たぶんその大半は文句か欲求なんだろうな…。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


4月24日 待ちに待った退院

家人とおむかえに行く。介護士のお姉さんに抱えられてくる。

エリザベスカラーを巻いたわさび。

傷はまだまだ痛々しいが、もう化膿するということもなく、包帯は巻いておく。

抜糸は来週。

持ってきたナイロン製のエリザベスカラーをお姉さんに見せると、まだ硬いエリザベスカラーの方がいいですよ、とのこと。

なるほど、柔軟性のあるカラーだと、傷を舐め壊してしまう可能性があるのだな。


帰路でも元気に(というか不満げに?)鳴いている。

家に帰って用意しておいたソフトケージに入れると、さらに元気よく。

思いのほか、元気で動こうとするので、水やフード皿をひっくり返してしまう。

エネルギーチュールをあげるとペロリ。

出せとさんざん鳴いて、しばらくして鳴き疲れると静かになった。


毛づくろいをしようとして、太もものやわらかい包帯をなめて飲んでしまうので、そこをテーピングでカバーした。


おしっこはすぐにして、お水も飲み、夜にはゴハンも食べていた。

…が、夜にけっこう鳴いて暴れるため、ケージ付近の家人はなかなか眠れなかった様子。


傷のため、あと1週間、ケージなんだよなぁ。。

がんばれ、わさび。

2021/04/20

わさびのシコリ 4 おみまい

 わさびの腫瘍除去の手術後、3日目。

病院に会いに行くと、昨日よりやや元気そうな姿。

もちろんエリザベスカラーをつけてくったりとはしているが。

先生から、カリカリごはんを自力で食べましたと聞き、ほっとする。

おしっこもたっぷりしましたよ、と。

お水については、皮下輸液をしているので、やめてみます(=飲むかも)、ということだった。

ケージには小さいおトイレと、お水とカリカリごはん。

少しずつ、回復している。


わさびの小さな顔や、さらに華奢になってしまった身体をさすってあげると、気持ちよさそうにしている。鳴き声も昨日より元気そうだ。

しばらくするとむくむく動こうとした。

ダメダメ、まだ動き回ってはいけないのだ。


今日は初夏のような陽気だ。太陽がいよいよ眩しくなる。

季節の移り変わりがここのとこ、やたらに早い。4月というのに台風も発生している。

そして、またまた不安なコロナの足音。東京もいよいよなのかな…。

なんだか落ち着かない世の中だ…。

マスク、消毒、人との距離。食事なんか家人とさえもここ一年以上別にしている。

もともとインドアでお酒は飲まず外食もほぼしないから、生活それ自体が大きく変わるわけではないが、

ウィルス以上に蔓延する社会不安が気持ちをどんよりさせる。


それでも大事な大事なわさびの一大事。

どしゃぶりのなか、小さな傘をさして、走っていくような気持ち。


ちなみに、わさびのお隣で入院中の猫さんがとってもかわいい。

愛嬌のあるお顔に癒される。



2021/04/19

わさびのシコリ 3 手術

17日 手術当日

前日からわたしの気分は落ち込み、家人も口数少なく…。

わさびの朝食は抜き。朝からごはんよこせのぺろぺろ攻撃(顔中なめてくる)、

ごはん皿の前でちょこんとすわり、ずっとこちらをみつめてくる姿に切なくなる。


特に抵抗もなく、リュック型のキャリーにすとんと収まる、軽くて小さなわさび。

ちなみにこのリュック型キャリーはペットキャリーに見えづらく、外を歩くと行き交う人にどこで猫が鳴いているのと不思議そうな顔をされる。形はあのウー〇ー〇ーツそっくり、なので、うちではウー〇ーキャッツと呼んでいる。


病院に着き、先生に説明を受ける。

老猫なので麻酔は浅め(注入+吸入)、短時間で切除し、すぐに起こす。

術後は抗生剤。

脚のつけ根付近からお腹にかけて切るので、動いてしまうと傷が開いてしまう。ちょっとかわいそうだが数日狭いケージに入れてじっとしていてもらう。

なにより術後、傷をくっつけることが最優先だと。

入院のストレスで食べなくなってしまうかもだが、食べないと傷がくっつかないので食べさせますとのこと。


爪を切ってもらったときに、爪が平たくなっていますねと言われた。お歳になってきたいうことですよと。

わさび13才8か月。


もう、すべてお任せして、祈りながら待つしかない。

わさびをキャリーに入れたまま預け、帰りは二人で近所の八幡様にお参りに。


わさびがいないと、やはり、家族がいないようで、寂しいことこの上ない…。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


19日

待ちに待ったお見舞いの日。

早く明日になれと、前日は9時には就寝。


ドキドキしながらわさびのもとへ。

コロナ渦、幸い電車はめちゃくちゃ空いている。


運ばれてくると大きな声で鳴いていて、ひとまずほっとする。

調度、ガーゼを取り替えるということで、わさびの傷を見せてもらった。

小さな体に、長くて痛々しい。

麻酔の目覚めは良く、腫瘍は楕円形だったのでマージンを取ってかなりの範囲を切った。

怪しいものも取とりました、深いところにまで達してはいませんでしたよという言葉にほっとする。

抜糸は2週間後。腫瘍は病理検査に。


がんばったね、わさび(泣)。。


おしっこは自力でペットシーツにしているが、お水は飲まないので皮下輸液。

ごはんも食べようとしないので一日2回、缶を2個あげている。

事前に預けたチュールも2本食べた。

これから2,3日で食べてくれるかもしれませんとのこと。


ケージに移され、介護士のお姉さんが私の持ってきたフリースを入れてくれた。

寝そべるわさびに声をかけ続けると、少しずつ声色が変わってきて、

少しぐるぐるが混ざった声になったが、きっと怒っているんだろうなという感じだった。

おとなりで入院中の恰幅のよい猫ちゃんが元気にニャーと鳴いてくれた。


帰路、ひとりとぼとぼ歩いているとなんだか泣けてきて、

しかし人前で泣くのは恥ずかしいから、空を見ながら、目をぱちくりしながら、

深呼吸で歩き続ける。


わさび、もうちょっとがんばろう!

明日も会いに行くからね。






2021/04/12

わさびのシコリ 2

まだ起きてもいない未来について、思考がぐるぐるまわり、

不安になったり、怖くなったりして、

頭の中に巨大な低気圧がぐるぐるとぐろを巻いているみたいだ。

夜は特にひどい。昼間も発作のように襲われる。


愛猫がおなじ病に罹患した方々のブログを見て、いろいろと知ったり、

励まされたり、慰められたり。。


ただ、このネット時代、心の均衡を保つため、情報を集めすぎない、触れ過ぎないというのも大事かなと思う。


手術することになった。家人と決めた。

お互い、後悔はしないということで、本当は今日にでも切った方がよいのだろうけど、

気持ちの整理をつけるために少し時間をもらった。


彼女の体調や年齢と、可能性を信じ、祈るような気持ちで毎日を過ごすしかない。



しかしまんまと、自分が体調を壊してしまう…。

よく眠れず、ここ二日間、頭痛がひどい。

しかも今もまだこの国はコロナのまっただ中だ。

1年前となんら変わらず、ワクチンもカタツムリの歩みより遅い…。

しかも、東京はこれからまた巨大な波(第4波)にのまれてしまうのではないかという不安。

誰かと飲み食いやマスク無しの会話など、感染するような絶対に行為を行わず、

じっと嵐を過ぎ去るのを待つしかないが、

ここにきて愛猫の大病…。


猫とともに生きているからこその幸せと、苦悩。

これがわかるのは、同じ猫とともに暮らす人々だとあらためて感じている。



わさびはいつもと変わらず、今日はちょっと寒いのか、

電気ストーブの前でお昼寝。

2021/04/10

わさびのシコリ 1

 心の整理をつけるためには、書くことがよいこともある。


わさびの右足の付け根付近の、柔らかくのびる皮膚の中にその小さなシコリを最初に見つけたのは、家人だった。

わさびは機嫌のよい時、猫用トイレの上にのって「肩揉みをさせろ」とせがむ。

家人や私がそばに行き肩を近づけると、両手を伸ばし、肩揉みをしながら伸びをする。

とても愛らしいしぐさだ。その時に家人が、彼女の足付け根付近の皮膚のたるみを触っていて、発覚したのだった。

2月上旬のこと。ツルリとした感じの小さなシコリで嫌な感じはしなかった。

しかし、猫のシコリは侮れないというので、その約1週間後に病院へ。

針生検をしたがその時は脂肪腫と診断。


その後、シコリは日を増すごとに大きくなっていく。

あまり触ってはいけないと思いつつ、肩揉みタイムの時や、わさびがわざと顔に乗ってくるときなどにふと触れてみると、その都度、なんだかシコリの様子が変わっていく。


最初の異変はもう一つ、小さなシコリがそばにできていたこと。

米粒より小さいものが、その後本体のシコリとつながり、合体した。

その頃には明らかに大きくなっていて、触感もごつごつとしており、私は違和感と不安感に苛まれた。

ネットで検索しいろいろと調べると、頭がぐらつくような記事をいくつも目にした。

{いやいや脂肪腫といわれたではないか。しかし、でも、でも、違和感がある}

不安に押しつぶされそうになり、一人で涙にくれたこともあった。

でもここで、わさびを守るべきニンゲンが萎えていては、守れるものも守れない。

気持ちを切り替えて、まずは再検査だと考えた。

そして4月も中旬になる頃、事前に事情を話し、わさびを連れ家人と病院へ。


結果は、やはり…というものだった。

確定はまだできないが、今回の針生検ではシコリの組織がもう少し取れ、良い感じのしない細胞がでてきたという。結論から言えば、線維肉腫の疑い。


シコリは約二ヵ月で5mmから25mmに。五倍になっていた。

幸い深部にまで達してはいないという。オペをするならなるべく早く、ここ1~2週間でということだった。


それまで、あらゆる情報をまさぐり、不安や恐怖に何度も脳天を突き刺されて、ある程度覚悟はしていたが、それを聞いた時にはさすがにショックを受け、全身の信号がフリーズして、逆に無風状態となってしまった。

これからの反動が怖い。


悪性疑いが強いため、シコリはかなりのマージン(範囲)を取って切除することになるが、タイミングとしては一刻も早くというのが実情だろう。

13才8か月という高齢。繊細でとても華奢な猫だけど、これから巨大化しその身体を蝕むものをほうっておくわけにはいかない。

私も家人も、手術に異論はない。



・・そしてこのシコリにはある禍根がある。

私たちが無知で愚かだった。それにつきる。

それは10年前に遡る。

あの日に打った、4種混合ワクチンのことだ。

ここでは記さないが、今であれば調べればいくらでも出てくるだろう。

しかしそれが原因とは言い切れず、わさびが相応な高齢にさしかかったということもあるだろう。

だが肉腫を誘発する疑いがあるというのなら、これから猫ちゃんと生きようとする方には、そこは絶対避けて通ってと声を大にして言いたいのだ。


私たちは押しつぶされそうなほど「あの日」を後悔をしている。

そして辛くても目を背けず、向き合わなければいけない。

なにより今現在、一番病と戦っているのはわさびなのだから。

彼女にとっての最善を、一生懸命、考えなければならない。