Kyon {Silence Of Monochrome}

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2020/01/18

アゲハとキアゲハ 38 どこへ?

昨年もたくさんの蝶とともに過ごした。
ツマグロヒョウモンたちは、彼らのために用意した「スミレガーデン」をすっかり認識してくれたようだし、
愛らしいシジミチョウ、風格のアゲハもたくさん来たし、育てた。

しかし、明らかに、2018年とは変化があった。
2019年、ついにキアゲハが来ることはなかった。

キアゲハ。
アゲハより一回り大きくすこし毛深いが、ファーをまとったようなゴージャス。
セリ科の植物=パセリや三つ葉などを好み、それら食草はやや地上の下部分に生えているためか、低い位置をゆっくりと優雅に飛ぶ姿は、貴婦人が散歩をしているかのようだ。
気高いアゲハや気難しいアオスジアゲハなどと比べて、お子様の頃から人懐っこささえ感じてしまう、可愛くてそれは美しい蝶。

かれらのためにパセリの鉢植えを何鉢も用意し、スーパーで売っているものや安価な苗では予期せぬ事態が大体おこってしまうため、無農薬販売の業者も何件か記憶しておき、さあ来い!と待ってはいたが…。
彼らの美しい姿を見ることはなかった。

いったいこの地域で何が起こったのか?
考えられるのは、かれらの食草に何かが起こったということだろうか。
セリ科の植物はパセリやニンジン、三つ葉など、ニンゲンが育て口にするものが多い。
その栽培がこの地域で昨年は減ったのか、無くなったのか、
もしくは農薬をたくさん使用したのか…。

小さなかれらにとっては、そうした些細な出来事が生態系に大きく影響してしまう。
とにかく、2018年にはたくさん卵を産みに来たキアゲハが、2019年には一匹もこないというのは寂しいのを通り越して、不安にさえなるのである。

2018年にたくさん撮った彼らの写真を複雑な想いで見つめた。
見つめながら考えた。
この地球全体を覆う気候変動。もう異常気象とは言わないらしい。異常な事態が常態化してしまったからだ。
そして地球は次のフェーズに入ったという。

年々熱くなる日本の夏は猛暑ではなく、もはや酷暑で災害級だ。
その夏にオリンピックがやってくる。
そして台風。暴風の15号と豪雨の19号は、本当に恐ろしかった。
家を揺らした暴風の轟音はトラウマとなり、今でも風が強い日は気分が不安定になる。
一日続く大雨によって近くの川が氾濫するのではないかと、心底恐怖したのも人生で初めてだった。
これがそれだけで終わる現象とはとうてい思えない。今年も来年も、
その次も、私たちはこれからさまざまな脅威にさらされるのだろう。

ふと、姿を消したキアゲハと私たちの姿が重なった。

キアゲハ…君たちにいったいなにがあったの?
今年は希望の光が訪れてくれるだろうか。
逆境にも負けない、たくましい姿を。
わたしたちは元気だったよと、どうか美しい姿を見せてほしい。
そして彼らの子供たちとたくさん過ごしたいのだ。

2019/04/06

アゲハとキアゲハ 40 二頭の旅立ち

5日は午前中、穏やかに暖かく晴れていた。
私は昨日羽化した越冬アゲハとキアゲハを旅立たせることにした。


ネットに入れたまま、外に出そうとするが、バタバタとしてしまってなかなか出ない。
そのうち、キアゲハがひょいっと顔を出し、矢のように飛び立っていった。
次の瞬間にはもう空高く舞っていた。7カ月眠っていたとは思えぬほどに、力強い飛翔だった。

{ キーちゃんの分まで生きるんだよ }

54日を共にしたキーちゃん。



一方、アゲハはまだネットの中にいた。そっと指を差し出すと乗っかってきたので、
そのまま近くのラベンダーの花に止まらせた。
翅をふわっと広げたまま、動かない。小さな顔の頭の産毛が初々しく妙にかわいらしかった。
近くにいた母を呼び寄せ、二人でしばらく見守った。
越冬した蛹から昨日羽化したことを伝えると「小さい生き物はたくましいね」と言った。





そのうち身体が温まったのか、ふわりふわりと翅を動かし、ビオラの花の上に止まった。
お腹が空いていたのだろう。口吻を出し、小さなビオラの花の蜜を吸った。
だいぶ長い時間、一心不乱に吸っていた。そして満足したのか口吻をくるっとまとめると、またふわっと飛んでみせた。


アゲハは飛んでは戻り、またくるっと回ってみてはまた戻り、なにかなごりおしいのか、最後の挨拶をしてくれているのか、何度か行きつ戻りつして、そのうち遠くへ消えていった。
最後は私のそばまでやってきて、くるりと回ってくれたのだった。
こういうとき、旅立ちを喜ぶべきなのに、たまらなく切なくなる。
別れは、いつもいつも、胸が苦しくなる。

「元気でね 頑張るんだよ」 とアゲハに声をかけ、

{ どうか無事で どうか蝶の幸せを全うしてね
そして いつでも戻っておいで }

心の中で伝えた。

今は桜の花が満開だ。そして今後も暖かい日が続くという。
アゲハたちも桜の花の香りを嗅ぎ、蜜を吸うことができていたら嬉しい。




これで昨年から続いていたアゲハとキアゲハの飼育日記はいったん終わる。
今年はいつ、戻ってきてくれるだろうか。彼らの子孫たちが。
準備万端にして待っていよう。


2019/04/04

アゲハとキアゲハ 39 越冬蛹が羽化!

桜も満開となり、明日の強い風で路上は花びらのじゅうたんとなるのだろうか。
昼間は暖かいが夜はまだまだ冷える。

4月4日の午前中、普段消している納戸の明かりをつけっぱなしにしてしまった。
そのすきに、アゲハとキアゲハが羽化していた。
部屋では暖房の影響があるので、冬の間、気温が低く暗い納戸にケースを2個しまっておいた。
春にはなったがまだ納戸は冷えるので、まさかの羽化だった…。
そしてこの時、光も多いに羽化と関係しているのだと改めて学んだ。
冬の間よりは納戸の室温も上昇し、そこに2~3時間ほど光が灯ったことで、彼らは春と認識したのだろう。
ケースにぶらりんと下がる2個の蝶…見慣れた風景がそこにあった。

アゲハのメス。
キアゲハのオス。


キアゲハはオスだった。昨年(2018年)の9月に蛹化したこで、その蛹は黒い部分が多く、サイズも小さかった。
そしてアゲハはメスだった。こちらも昨年の10月に蛹化し、サイズは小さくちょっと赤みがかった色をしてした。
どちらも他の仲間と少し様子が違っていて、心配な蛹だった。
晩秋の最中、なんとなく急いで蛹になったような感じがした。

{上手に越冬できるだろうか
 もう死んでしまっているのではないだろうか
 いやいや、色は多少変わっていても、死んでいる蛹のそれとは違う}

桜が満開となるこの時期の羽化なら外に出せる。気温も冬のような寒さはやってこないようだ。
明日は風が強いようだから、明後日、晴れたら出してあげようか。
二頭の美しい蝶は同じネットに入れて、布をかぶせ早々に休んでもらっている。

それにしても約7カ月という長い長い眠りから、無事に覚め、美しい蝶になるというのは、生命の神秘の極みのようだ。それに立ち会えて、今でも私の胸は熱い。

並んでみると二頭の蝶はどちらも同じくらいの大きさ。


…ふと考えた。
人にも「蛹」の期間があるのではないか。それは人生で1度かもしれないし、繰り返すかもしれない。
経験しない人もいるかもしれない。
無性に殻に閉じこもりたくなるとき、その「蛹」の中がとても居心地よくてなかなか出れないとき、その期間が長いほどに責められるのかもしれない。また不安や恐怖でいっぱいになってしまうかもしれない。
しかし、案外長い人生、そんな期間があっても良いのではないかと思う。
蝶の幼虫だって、あの小さな蛹の中でものすごい変容を遂げているのだ。そしてそれは生死をかけた戦いであり、静けさの中で着実に進む。
蝶に学び、「蛹」の期間=変容の時期と考えれば、新たな自分へ近づく必要な一歩なのだと勇気づけられはしないだろうか。


蝶…その生命力と美しさにはいつも驚かされ、深く魅了される。
本当に地上の宝石のような生命である。

そして素朴に思う。長い眠りの中、蛹の中で蝶たちはいったい、どんな夢を見ていたのだろう。


キアゲハ蛹の大きさ比較。左が今回羽化した越冬蛹。
右は兄弟。色も違うし一回り違います。




2019/03/08

アゲハとキアゲハ 38 キーちゃんの旅立ち

3月6日 曇り空。

その日もキーちゃんは自発的に蜜を吸った。キーちゃんは蜜を吸うとき、口吻を脚でおさえながら吸うことがあった。
器用に両脚で顔を洗う姿がかわいいと思った。
今日で54日目、二か月くらい一緒にいられるかもと思っていた。

蜜を吸うキーちゃん。
ネットの側面につかまって運動するため、
翅はほとんど傷んでいませんでした。

夕方、キーちゃんを見ると、ネットにくっついたまま、前脚だけが胸のあたりに引き寄せられていた。
翅は広がったままだ。アゲハ蝶はリラックスしているとき翅を広げたままにしていることが多いようだが、もう日が暮れて暗い部屋の中で、その様子は妙だった。
触ってみると、ネットからはらりと落ちてしまった。
キーちゃんは亡くなっていた。

蜜の濃度は大丈夫だった。3日に羽化したツマグロヒョウモンのたまちゃんも同じ蜜を吸って元気にしていたからだ。

確かに日を追うごとに動きが鈍くなったり、蜜を吸う時間が短くなってきたことは感じていたが、まさか逝ってしまうなんて…。


蝶はいつも静かに旅立つ。
魂がすっと抜け出ていくように。


身体が魂のいれものだとしたら、蝶ほど、その魂が去った後も美しいものはないのではないかと思う。
それほど、キーちゃんは美しかった。

手にとると、それは空気のように軽かった。
儚く切ない重さだった。


54日を共に過ごした。蝶のいる日々はやはり特別な日々だ。
羽化させてしまったのは私が未熟だったせいだ。やはり大空を飛び、子孫を残したかったのではないだろうかと思うと、胸が苦しくなる。

{キーちゃん、ありがとう。
あなたと過ごせて、アゲハやキアゲハのことがもっとよくわかったようです。
お疲れさま、そしてまた、戻っておいで。}

小さくて丸い顔、大きな黒い目が本当にかわいらしかった。


春も近づき、パセリも徐々に成長しだしてきた。
また彼らの子孫を育てよう。そして大空の煌めく宝石となってもらおう。




2019/02/18

アゲハとキアゲハ 27 羽化して38日に

寒さも底を過ぎ、これからは春に一層近づくようだ。

キーちゃんは羽化して38日経った。アゲハの飼育ブログなどで1カ月以上生きたというのを読んだこともあるが、これからどれくらい一緒にいられるだろう。ツマグロヒョウモンのミコちゃんたちのように長生きしてくれたら…。



アゲハは翅が立派なのだが、傷み具合がツマグロヒョウモンと比べて少ない気がしている。メスだからゆったり飛ぶということもあるだろうが、ツマグロヒョウモンは1カ月も経つと上翅の先がほとんどかけてしまっていたが、キーちゃんの翅はとてもきれいだ。

寒い日はほとんど動かず、ごはんも1回。今日のような温かく日ざしのある日は時々運動をするので、ごはんは2回。
そのごはん=蜜も今では自発的に吸ってくれる。アゲハも慣れてくるとツマグロヒョウモンのように、自発的に口吻を出すようになるのだろうか。

目に花粉がつくと、前脚でそれをぬぐっている姿がとてもかわいい。
前脚に指を近づけると躊躇なく登ってきてくれる。
毎日一緒に過ごし彼女を見ていると情が重なり、いつか来る別れを考えると辛くなる。
彼らの一生はとても短い。
そして人の一生も、見る立ち位置を変えれば彼らとなんら変わらないだろう。

どちらが長いとか優れているという話は実際空しいもので、例えば蝶のように人が自力で大空が飛べるかといえばそうではないし、蝶の見えている世界を見ることもできない。
彼らは遺伝子のレベルで、産まれてから蝶になるまでの必要な情報をすべて受け続くという。だから幼虫はたった一匹で、皆一様に脱皮を重ねて蛹になり、蝶になれるのだ。
一方で人間は産まれてから親の保護を受けなければ生きてゆけないし、その期間がやたらと長い。
しかし知能が優れ複雑な感情を持っている。それ故に環境破壊や戦争など自然界とは逸脱した行動を起してしまう。

私はどちらが優れどちらが劣っているかではなく、動物も虫も人間も、住む世界そのものが違うと思っている。むしろこの地上では人が一番の害悪だと思っているのだが、猫や虫たち…彼らが人間側に歩み寄ってくれていると常日頃感じている。



2019/02/06

アゲハとキアゲハ 36 キーちゃんの運動

小春日和が打って変わって、昨日は曇り、そして今日は一日中雨。
室内の温度もなかなか上がらない。15度、湿度は50%。

キーちゃんはもう自発的にハチミツ水を吸うようになってくれていた。
前脚にハチミツ水ティッシュをあてると、しばらくしてひゅるひゅると口吻を出し蜜を吸う。

今日は11時ごろ蜜を与えたが、3分くらい吸ってやめてしまった。その後、ネットの側面に移動し、翅をせわしく動かし始めた。その間5~8分くらいだろうか、羽音がきこえるくらい、かなり激しく動かしていた。

運動していたのでお腹が空いただろうと、お昼にもう一度蜜を与えると、今度は見向きもせず、ハチミツ水を含んだティッシュ棒につかまりながら、再び翅を激しく動かし始めた。
室温が低いために体を温めようとしているのだろうか?真意はわからないが、とにかく翅を動かしていた。今度は10分くらい動かしていたと思う。
もう一生懸命という感じ。筋トレをしているようなその姿がなんとなく愛らしい。
なかなか食事に集中しないので、今日はあきらめて、また明日朝一で食事とした。
明日はまた春のように暖かいようだ。

2019/02/01

アゲハとキアゲハ 35 キーちゃん自発的に蜜を吸う!

2月1日、昨日はひさびさの雨。雪にはならず。
気温も低くずっと曇っていたので、キーちゃんもほとんど動かなかった。
キーちゃんは羽化して21日となった。まだまだ元気だ。



キーちゃんはここのところ、四日間あまり自発的にハチミツ水を吸ってくれた!
キーちゃんの前脚にハチミツ水を含んだティッシュをあてると、最初はパタパタと忙しく脚を動かしているが、そのうちに口吻をひゅるひゅるとだし、吸い始める。吸うのはだいたい五分くらい。

ここでのこつは、やはりハチミツ水の味だろうか。薄めで甘め。濃いハチミツ水は絶対NGだけど、薄すぎると反応が鈍いようで、この味付けに毎回苦労する。

今日は朝食はほんの1分程度で終えてしまったので、お腹がすいてなかったのだろう。
日を浴びて、ちょっと運動した午後に再び食事にすると、今度も自発的に吸ってくれて、その間八分。

食事の際に翅をさわらずにすむのは双方にとって楽だし、吸わないからといって無理強いもよくないので(単純にお腹がすいてないだけかも)、今後もできるだけ、キーちゃんが自発的にハチミツ水を吸うことに期待しよう。

2019/01/28

アゲハとキアゲハ 34 一喜一憂。

1月28日、今日は午前中曇っていたが、午後にキラキラと輝く日の光。
南風がけっこう激しく吹いている。

キーちゃんは羽化して17日目となった。
昨日は朝と昼、食事をした。キーちゃんのストレスを考えて、基本1日1回としているのだけど、昼にネットに入れたミニ鉢植えのベコニアの赤い花に口吻を刺していたので、お腹が空いたのかと思い、食事をあげたのだった。(この鉢植えは自家製無農薬なので安全なのだけど、残念ながら蜜は吸えなかったようだ)

餌やりの時、なるべく翅の付け根を軽く持つようにしているのだが、それでも鱗粉が指についてしまい、だんだんと翅が透けてきてしまった。
ごめんね、キーちゃん。。

朝はスムーズに食事をしてくれるようになった。
食後、日の光で体を温めながら、翅を動かし軽く運動。
結構動いていたので、お腹が空いているかなと、お昼にもう一度ハチミツ水をあげてみたが、それは要らないようだった。
ネットの上側で再び休もうとすると、ぽとっと落ちてしまった…。
二度目の食事で、疲れてしまったのかな…、とちょっと反省した。

大食漢のツマグロヒョウモン(成虫)も蜜を吸わない時はあった。
無理強いはしない方がいいし、アゲハの場合、食事介助に翅を持たなければならないので、朝ご飯を食べてくれたなら、体力消耗させないためにも、今の時期は気温が低く動きも鈍いし、食事は1日1回にしておこうと思う。

蝶と暮らすと、一日一日がさらに大切に、大事に、特別に思えてくる。
それは今も昔も変わらない真実。小さな彼らの大きな力だ。


キーちゃん、大切にするから、少しでも長く一緒にいようね。


2019/01/25

アゲハとキアゲハ 33 羽化して2週間目

1月25日、今日は久々に曇りで寒い。
キーちゃんは羽化して14日経った。まだまだ元気だ。
朝に食事をした。初めてハチミツ水を自発的に飲んでくれた。
毎回これならお互いにとても楽なのだが…。

その後、窓際に吊るしたネットのなかでじっとしていた。
あまり日が入らないのでこのまま休むのかと思いきや、思い出したようにわさわさと動き出し、ネットのなかにあるビオラに口吻をあて始めた。
お腹が空いたのかと、急いでハチミツ水を作りあげてみたが、
そちらには見向きもせず、バタバタと動き回って忙しない。
そのうちネットの側面で激しく翅を動かし始めたので、そのまま様子を見ていた。
5分くらいだろうか、再び静止したので、さらに時間を置き、
今度は介助付きのご飯となった。
もう口吻をつけると素直に飲むようになった。4分くらい吸っていた。

後ろ翅が少し傷んできてしまった。
前翅はまだまだ奇麗だが、なにせ大型の蝶なので、そのうち欠けてきたり切れたりするのはやむを得ないだろう。
しかしこのこはメスなので、オスと比べてゆったりと飛ぶ。痛みのスピードは低いのではないかと思う。
記憶の中では、抜群の飛翔力ですばやく飛ぶツマグロヒョウモンのオスは、
ネットの中でも激しく飛ぶため、翅の痛みが著しかった。


2019/01/23

アゲハとキアゲハ 32 羽化して12日目

1月23日、今日も日差しが暖かい1日。

キーちゃんは昨日今日とハチミツ水を吸った。
今日は7分くらい吸っていた。

私も翅の付け根の固い部分を持つことに慣れてきたし、キーちゃんも蜜の味に慣れてきたのだろう。
しかし毎度、食事の介助は緊張する…。
ツマグロヒョウモンのように自発的に吸ってくれたらなぁ………。

こつはキーちゃんの動きがまだ鈍いうちにすること。そして、蜜は「薄めで甘め」ということ。蜜は納得するまで何回も作り直す。

キーちゃんは蜜を吸いながら、口吻を手でしごくようなしぐさをした。それがまた可愛かった。

我が家は気温15℃前後と低めなので、特になにもしなければ蝶はじっとしていることが多い。特にアゲハは低温が得意ではないなようだ。

いつものように午後30分くらい日光浴し、パタパタと運動をしてもらった。
そして、そのまま部屋を薄暗くすると、ネットの天井で休みに入った。

2019/01/21

アゲハとキアゲハ 31 キーちゃん羽化から10日目

1月21日、連日の快晴、空気が乾燥している。

キーちゃんは今日も午前中に食事をした。
キアゲハを初めてお世話し初め、気づいた点がいくつかある。ご飯はネットのなかであげている。

1:翅を持つときに、付け根の固い部分を持つと翅が傷みにくい。それでも翅をさわるので、リンプンが取れ半透明になっていくので、翅を破らないよう細心の注意が必要。

2:ハチミツ水は薄めで甘め。ツマグロヒョウモンのときと比べるとだいぶ甘い。
甘めの方がよく吸うようだ。しかし、決して濃い蜜をあげてはいけない。味見してほんのり甘さを感じる程度だ。

食事は1日1回できれば良しとして、そのあとは日光浴などさせて、のんびり過ごしてもらっている。
そして、午後3時には布を被せてネットを暗くし休んでもらう。

蝶のいるネットが吊り下がってる自分の部屋は、間接照明だけで薄暗くしている。これはツマグロヒョウモンと過ごしていたときといっしょ。もう慣れっこだ。

2019/01/20

アゲハとキアゲハ 30

今日も暖かい1日。

寝起きのキーちゃんに蜜を上げると、自発的には吸わなかったが、介助したら吸ってくれた。

五分以上吸ってただろうか、たっぷりと飲んでくれたようで、朝からひとまず安心…。

2019/01/19

アゲハとキアゲハ 29 吸ったり吸わなかったり

1月19日、今日はとても暖かい。

キーちゃん、昨日は午後に食事をした。
翅をそっとつかんで楊枝で口吻を伸ばし、ハチミツ水ティッシュにあてると、その後5分くらい吸っていた。

今日は午前中出かける用事があったので、キーちゃんは14℃くらいの涼しい部屋に暗くして休んでもらった。

午後に食事を与えてみたが吸わなかった。
翅の傷みも気になるし、無理強いしてもいけないと思い、今日はあきらめた。
昨日の夕方からほぼ動いていないし、おなかがすいてないのかもしれない。
排泄はしていた。
少し日光浴をし、運動してもらった。

考えれば外の環境でも、蝶が毎日食事をしているとは限らない。曇りや雨の日は木陰でじっとしているのである。

これまで見てきて、アゲハは吸いたいときに蜜を吸うようだ。
最低限1日2回食事を与えてみて、後はキーちゃんの機嫌と、おなかのすき具合に任せてみよう。

2019/01/17

アゲハとキアゲハ 28 キーちゃん食事する!!

1月17日、おだやかな晴れで太陽のぬくもりを感じる。
朝8時半頃、寝ぼけ眼のキーちゃんを、まずはハチミツ水棒で誘導し、ハチミツ水をティッシュに浸したお皿にのせて、翅に触ることなく楊枝で口吻を伸ばし、ティッシュにつけたら、やっと蜜を吸ってくれた!!
毎日心配いたのでほっとした。。
その間、五分以上。
吸いながらねてしまったのかと思うほど長いので、つかまっている棒をちょっと
動かすと、思い出したように動き出した。
だいぶおなかいっぱいになったのではないだろうか。
しばらく涼しいところで休んでもらったあと、少し日光浴をすると勢いよく翅を動かした。
さて、ネット情報では、食事は1日1~2回とか。
極力、翅には触りたくないし、あまりストレスもかけたくないので、1日1回のご飯で様子をみようかな、と思う…。

2019/01/16

アゲハとキアゲハ 27 キーちゃんが食事しない…

1月16日、晴れて暖かい1日。
困ったことにキーちゃんが食事しない…。
昨日は日光浴後翅もよく動かし、静かになった頃にハチミツ水を与えてみたが、ダメだった。朝夕と何回かトライしたが飲まなかった。その都度翅をさわるので心苦しい。
今日もまず朝方与えてみたが、口吻をつけると少し探るものの、吸わない。
そして、日光浴後、二回トライしたが、やはりバタバタとしてしまいダメだった。
排泄は昨日今日としていた。
狙い目としては、朝の寝起きか、午後休んでいるとき。
あの美しい翅をさわる度、リンプンが剥げてしまうのが辛いが、細心の注意を払い、根気よく接していこう。

気休めですが、、花をたくさん入れてみました。
甘いビオラの香りがします。

2019/01/14

アゲハとキアゲハ 26 キーちゃんの食事

1月14日、乾燥した晴れが続く。
特大ネットに移したキアゲハのキーちゃんは、温度が低いせいか、あまり動かない。
午前中、窓辺にネットをつるし、日にあてるとゆっくりネットの中を歩き回った。
午前中の食事はダメだった。

食事の前は少し羽ばたかせると良いというのを何かで読んていたので、身体が温まり、少し羽ばたき出したチーちゃんに、しばらくして食事を与えてみた。そして、前回よりもほんの少し甘めの蜜を作った。

やはり自分では吸おうとしないので手助けしてみると、今回やっと食事をとってくれた。
一分も満たない間だったけど、蜜に押し付けた口吻をクックと動かしていたので、食事をとったのだと思う。
ひとまず安心した。
ただ食事の手助けにはどうしてもあの繊細な翅をさわらなければならない。
様子はみなければならないが、キーちゃんへのストレスも懸念して、食事は1日1回にしたいと思う。

2019/01/13

アゲハとキアゲハ 25 キアゲハの羽化!!!

1月12日、東京で初雪が観測された、とても寒い日。
部屋のすみ、暗い場所に置いておいた虫かごに異変が…。
何か動く陰が見えると思ったら、キアゲハが羽化していた❗

いつみても宝石のように美しいキアゲハ。
こちらはメスです。
すでに旅だっていった仲間の空の蛹に囲まれて。


あまり暖房を付けないため、普段部屋は18度前後だった。それでも快適に過ごしていたのだが、ここ最近寒さが増し数時間エアコンをつけていた。
恐らくそれが原因だろう…。
昨年8月下旬に蛹になり、羽化しなかったこは三匹。そのうち10月に突然羽化したこは、まだ暖かかったので外に出せた。
その時のことをよく覚えている。
飛び立った蝶は向かいの家の日の当たらない場所に飛んでいってしまい、なかなか体温が上がらずにそれ以上飛べないでいた。
キアゲハは夏の蝶だ。晴れているとはいえ、やはり10月の気温ではダメだったか…このまま動けずにいたらどうしよう……。向かいの家に行きたいが面識もないし………。
不安ばかりが募り、ベランダに出ては蝶の様子を見て憂うの繰り返し。
しかし数時間後、蝶はいつの間にか旅立っており、ほっとしたのだった。
それが昨年最後のキアゲハの羽化だった。
残った蛹は二匹。そのうち大きめの一匹が、昨日約五ヶ月の眠りから覚めてしまったのだった。
(覚めてしまった…と書いて今思いだすのは「パッセンジャー」というSF映画だ。これがなかなかの作品だった)
キアゲハへの懺悔の気持ちと、さあどうするという不安の気持ちが交差する。
不安とは、自発的に食事するツマグロヒョウモンとちがい、アゲハの食事はちょっと難しいということ。
前足に蜜をつけて吸えばいいが、なかなかそうはいかないという。その場合、蝶をそっと掴み、口吻を楊子か何かで伸ばして吸わせるだという。
アゲハが簡単に蜜を吸わないというのは経験上知っていたし、今回もトライしたが前足に蜜をつけても口吻は出さなかったので、意を決して蝶の翅をそっと掴み、口吻を楊枝でのばして試みたが、二回ともダメだった。
室温は19℃位なので動きは鈍く捕まえるのに難はないが、まだ警戒してるのだろう。
明日またトライしてみよう。
私が羽化させてまったことにはかわりない……。
責任をもって、最優先で、蝶をお世話をしよう。

美しいそのキアゲハは、メスだった。
キアゲハ今年の羽化1号という事で、名はキーちゃんとつけた。
しかしいつみても、蛹から蝶に変わる姿は驚くばかりだ。
しかも約4ヶ月の眠りから覚めるというのもすごい!
蛹について、実は死んでしまってるのではと諦めの気持ちがあった。
そのなかでの羽化だった。
(本来の越冬組は9ヶ月くらい眠っている)
人には冬眠もこの美しさも、真似できない。

2018/09/20

アゲハとキアゲハ 24 生死をかけた道のり

めっきり秋の様相になってきた。
セミの声は遠くなり、秋の虫の合唱が聞こえる。
植物にはアブラムシが再び付きはじめ、テントウムシも夏眠から覚めてきたようだ。

まずはアゲハ。
第四世代は無事に旅立った。
8月30日に34号のメスが羽化し、次いで9月1日35号オス、8日に36号小ぶりのオス、37号メス、10日38号メス、11日39号メス、16日40号オス(このこは背の右側にほくろ有)が羽化した。

様子がおかしかったのはキアゲハである。
今回も無農薬パセリを購入し、なんとか食糧難をしのいだが、不可解な死が多かった。
ちなみに無農薬パセリは前回も助けてもらったものなので安全は実証済みだ。しかも今回は葉の部分+茎の部分をつけてもらって出荷してくれた。お店の方曰く、幼虫は茎もたべるらしいからと。たしかに葉っぱがなくなると茎をポリポリ食べていた。ちなみに幼虫はパセリの花も食べる。

一匹は私の不注意でかわいそうなことをしてしまった。まさに終齢の終盤で前蛹になる直前のこであった。なにがあったかは辛くて書き残せないが苦しめてしまったことは事実…。本当に悔やんでも悔やみきれない。

不可解な死を遂げたのは、2匹。1匹は終齢になる脱皮直前で力尽き、もう一匹は終齢の終盤で突如黒くなって亡くなっていた。
その前に終齢への脱皮後かなり弱ったこがいた。脱水し身体が縮んでしまっていたが、徐々に回復し、その後見事に蝶となり旅立っていた。

不可解な死はさらに続いてしまうのかもしれない。
現在、蛹のまま、羽化しない個体が三体。羽化予定の1週間以上過ぎた今も兆候が見えない。
いったい何が起きているのだろうか。
親蝶になにか問題があったのだろうか。

無事に羽化したのは9頭。
9月7日に25号の小ぶりなオスが羽化し、11日26号、27号オスが羽化、12日28号オス、29号メス、30号オス、13日に31号メス、15日32号オス、33号オスの全9頭が無事に羽化した。

さっさと飛び立つものもいれば、しぶしぶ行くものもいた。蝶にも個性があると感じる。
そして別れはいつも寂しい…。切ない思いが胸に込み上げる。


ベランダのサフィニアの花に止まり、なかなか旅立たないこの顔をじっとみつめ、
{頑張って生きるんだよ}とつぶやく。
きゅっとしまった口吻と、黒目がちなかわいい丸顔がとても愛おしく感じた。
もう二度と、会うことはないだろうと…。


今回の度重なる不可解な死を通し、1ミリほどの卵からひとりで生まれ、誰に習うことなく脱皮を繰り返し終齢へ、そして蛹化から羽化への道は、彼らにとって実は生死を分ける大仕事なのだと改めて感じた。

そして彼らにはこれからまた、大きな試練が待っているだろう。
恋をして、子孫を残すという大きな役割を背負いながら、蝶生を全うするのだ。

生態系の末端にいる彼らだから、捕食されるのはいたしかたない。
しかしこれだけは願わずにはいられない。

空の宝石のような彼らである。どうか、いたずらなニンゲンにだけはつかまらないように…。
どうか、つかまりませんように……。

彼らは生きていてこそ、美しく輝いているのだから。

2018/08/30

アゲハとキアゲハ 23 キアゲハ、やっぱり食糧難…。

昨日は涼しかったが、本日、気温は35度を超すかもしれない。
秋の気配は明後日からとの天気予報に期待しようと思う。

暑いが風もない穏やかな日、こんな日は蝶がよく舞っている。
外でひときわ大きな影が通り過ぎると思ったら、それはキアゲハだった。
見覚えのある美しい姿。産卵場所をさがしているのか、地表からそんなに高くない場所をゆらゆらと優雅に飛んでいる。
それもそうだろう。彼らはパセリやニンジンの葉に産卵する。だから他のアゲハと違って地表近くを飛ぶのだ。
私の近くに来ては、また遠ざかり、愛嬌のある姿も見せてくれた。
もしかしたら、お母さんのそのまたお母さんに、ここにパセリがあるよ・ここで育ったのよ・とか聞いてきたかもしれない。
しかしゴメンヨ、今は閉店中です。またもやの食糧難につき・・・。

・・・昨日、とてもショックなことが起きた。
終齢の幼虫一匹を、私の不注意で死なせてしまったのだ・・・・・。
さらに同じ日、終齢に向かうため脱皮していた一匹が、なぜか脱皮後、衰弱していた。

不注意に関しては、もう私のせいとしか言いようがない。
一匹の死がこんなにも痛く、深く刺さるとは・・・。
いままで頑張って育ててきたけど、慣れて、気が抜けてしまったのかもしれない。
一日、心から悔やんだ。そして今も・・・・・・。

脱皮のこに関しては、まれにこういうことがあるとネットで知り得ていた。
彼らにとっては脱皮も結構な一仕事なのだという。その中で残念ながら亡くなってしまうこもいるという。
夏も終わりに近づき、猛暑で個体も疲れてきているのだろうか。
第四世代はアゲハ、キアゲハともに小さなまま命を落とすこが多かった。


現在、幼虫は13匹。食糧難に備えて1週間前にパセリとイタリアンパセリの苗を購入しておいたにもかかわらず、やはり食糧難に陥りそうな予感がしたので、先日、無農薬ハーブのお店でイタリアンパセリを購入した。届くのは明日か明後日か…。

案の定、現在あるパセリは明日持つかどうかというところ。
終齢になったこの食欲はとにかく旺盛。その食欲は、キンカンの葉っぱをぽそぽ食べているアゲハの比ではない気がする。だからアゲハよりも格段にサイズが大きいのだ、キアゲハは。(ちなみに、レモンなど大きな葉をたくさん食べたアゲハはとても大きかった)

すでに前蛹になっているこは2匹いるが、残り11匹。終齢になっていないこたちも4匹くらいいるので、これからどれくらい食べるかと思うと、食糧難はほぼ確定。
早く新鮮なパセリが届くことを心から望む…。

2018/08/21

アゲハとキアゲハ 22 キアゲハ、第四世代突入。

8月14日に、最後のアゲハ33号が羽化して、ほっとしたのもつかの間…。

花が咲いたキンカンは受粉のため一時期ネットを外しておいた。そのわずか2-3日の間に、次々と卵が産み付けられていた。

最初に見つけた5つの卵は、成長がなんだかおかしかった。いつもと同じように育てていたのだが、まだ小さいうちに2匹がお星様となってしまった。
こういうことはいままでまれだった。
残った3匹は個体差激しく成長している。現在早くに終齢になったものが前蛹となったが、まだ終齢になっていないこもいる。
順調に育ってほしいが…。

そしてさらに見つけた5つの卵。5ミリぐらいに成長したので、2匹をレモンの葉で育てることにした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さらに、、、、キアゲハである!!

先日、キアゲハの幼虫が、ベランダのパセリの鉢に5匹。
このパセリ、とある園芸店で無農薬といわれたがそうでなかった、いわくつきのパセリだった。
購入してから1カ月以上は経つので毒も消えただろうと思い、しばらく幼虫の様子を見ていたが、目視できてから3日後には皆お星様になってしまった…。
残留農薬の影響だろう。なんと恐ろしい。
皆小さく縮んでしまっていた。やはり無農薬でないことがこれではっきりとした。
「欺かれた」というを、これだけ身近に感じ、悔しく思ったことはない。
{母蝶よゴメンヨ。。}と落ち込んでいた時に、自分の育てている正真正銘無農薬パセリに卵が7個。
はりきって育てなければと、それらを採取し、はっと思う。


「食料は足りるだろうか・・・・・・・。」


急いで無農薬パセリをネットで探すがどこも売り切れ。
しかたなく以前購入履歴のある店2店舗で、無農薬パセリの苗をいくつか購入しておいた。
(この店のは幼虫が無事羽化したので大丈夫)
お金がかかってしょうがないが、まぁパセリは食べれるし、とその都度自分をなだめている。


しかし、それでは終わらなかった。
今日、パセリを見ると、その小さな鉢に、なんと孵化したばかりの幼虫がいる!
全部で9匹??もう数ええるのも怖いくらい…。

しかしよくまぁ、こんな狭いベランダまで来たものだ。
パセリ畑や人参畑などないし、ここら辺では産めるところがないのだろうか。
なんとか昔の記憶をたどって来てくれたと、ロマンチックに思いたい…。

今回は自前のパセリでやるしかない。
そのためにナン鉢も備えているわけだが、緊張感は高まっている。

要は終齢になってからの7日間ほどでどれくらい食べさせられるかだ。
パセリが少なかったら少ないで、小さい蝶になるだけということはすでに3世代目で実証済み。

第四世代突入。
さてさて、パセリ、足りるでしょうか???