Kyon {Silence Of Monochrome}

Kyon {Silence Of Monochrome}
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2012/04/19

食は大事

肥田先生の「太陽と共に起き太陽と共に寝る」事が大事だというのは、
いささか極端すぎて、このせわしない社会においてできる訳がない!
という批判もあると思う。
しかし、要するに先祖が一生懸命、多大な犠牲を払って作ってきた免疫の質を低下させるような生活が現代蔓延しているという、一種の警告だと私は受け止める。
その代々受け継がれてきた、高機能で命にとって大事な免疫システムを失うべきでないと。

意味の無い夜更かしや、くだらないテレビの垂れ流し脳内インプット、
よくわからないモノが沢山入っている食品等を避け、
なるべくエスカレーターやエレベーターではなく階段を使ったり、
自動車や自転車に頼らずよく歩く事を心がけるだけでも、
ずいぶんとQOL(生活の質)は向上すると思う。

個人的には、一年程前から、まず基本調味料を見直し、食品添加物をできるだけ避け、
お菓子も自然なものにシフトし、 外食に頼らないという生活を心がけてみた。
すると、今まで酷かった鼻炎や皮膚アレルギー、
偏頭痛といったものが、以前よりも頻度が減り、症状も緩和してきたと感じている。
心もなんとなく、穏やかである。
ストレスの度合いも、仕事三昧の時と比べれば明らかに少ないとは思うが、
食生活を見直すことで、身体が整頓され、クリアになっていく感じがして、
それが精神状態にも良い影響を与えていると思っている。
身体はひとつひとつ、その毎日いただく食物でできており、
食は身体と密接に繋がっている。もちろん、脳や感情にも…
食は「命」そのものでもあるとするなら、
食を大事にするということは、「命」を大事にするということだと思う。

「いただきます」とは「命をいただきます。ありがとう」ということ…
そういう気持ちで、毎日のその一口を始めたい。

2012/04/14

映画「核の傷」

4月7日、いささか緊張と、高揚した気分で渋谷に着いた。
映画「核と傷」が渋谷UPLINKにて上映、そして、元軍医で広島原爆の被曝者でもある、内部被曝問題にお詳しい肥田舜太郎氏の講演が映画鑑賞後に聴けるからだ。

鎌仲監督との共著『内部被曝の脅威』を読んだ。内部被曝に関して非常に解りやすい本だった。
そして、ユーストリーム等でも何回か講演やインタビューの模様を拝見していた。
95歳とは思えないはつらつとしたお元気さ。そして鮮烈で衝撃的な広島原爆のお話・・・
特に、ABCC(アメリカが放射線被害調査の為、広島と長崎に設立した医療機関)のお話はいつ聞いても背筋が凍る。 映画の中でもその事を赤裸々に語られている。

映画の中で肥田氏は、原爆投下はソビエトに対する威嚇と、
「人体実験だった」という。そして証拠の一つとして投下した時間を上げている。
広島市にいる人間が屋外に多くいる時間、それが何時なのか毎日偵察していたという。
そしてそれが朝の8時15分だった・・・
そして原爆投下後すぐにABCCが設立された。

ABCCは、次々と訪れる患者の「調査」はしたが、治療はしなかったという。
治療を行う事は、謝罪に繋がってしまうからだ・と氏は言う。
どういう事が行われたかは、ぜひ映画を観て欲しい。
私は、それを間近に見てきた氏の話と、数々の生々しい映像に、一瞬目眩を覚えたほどだった。
思わず目をつむった瞬間もあった。それほどの衝撃的だった。
氏は言う。
「放射線影響研究所(元ABCC)を訪れる修学旅行生達が「アメリカがここで正義を行った。原爆の被害者をこの施設だけが診察した。」と講義を聞く事が「悲しい」・・・と。

「科学を名乗った権威ある集団が嘘をついたというのが、僕には許せない。」

しかし、そういう歴史が、教科書に掲載され教室で語られるという事は私自身経験がないし、
これからも難しいだろうと、私は感じる。

・・ABCCの話を聞くと、同じ様な事が今日でも行われてはいないだろうか・と不安に思う。
福島で子供達にガラスバッチが配られたり、放射線管理区域(年間5.2ミリシーベルト)に相当する場所での生活を余儀なくされている。首都圏にある高線量域(ホットスポット)であっても、本格的な除線(本質的にはセシウムを移動させるだけなのでい移線だが)もされず、いまだに大勢の人が現状を知らないまま、あるいは知らされないまま、普通の生活を営んでいる。
食品の検査体制もずさんで、たびたび基準値以上(4月からの食品新基準は100ベクレル)のものが出荷・消費されニュースになる。先日も保育園での給食に入っていたシイタケ(1400ベクレル)が問題になっていた。それでも、「視聴率が取れない」とふむのか、または経済界の顔色を見ているのか、まだまだ世論形成への影響力が強いテレビにおいて、食品における内部被曝の影響や脅威についてはことさら語られず、十分な知識や危機意識がいまだに人々に備わっていないと感じる。


・・この映画は2006年にフランス人監督が製作したドキュメンタリーだ。
これを観た後、原爆投下から67年経った今でも、政府の対応が何も変わっていない事を痛感するだろう。
そこで思う事がある。以前YouTubeでみた写真家・樋口健二氏の原発労働者の隠された実態を暴いたドキュメンタリーもイギリスの製作だった。こうした骨太で勇気ある作品が民放レベルで作成され放映されるようになれば、この国のあり様も、人々の意識も、もう少し変わるような気がしてくる。



映画「核と傷」公式サイト





 

2012/04/11

『脱原発ポスター作品集』届きました。

「脱原発ポスター作品集」が届きました。
脱原発ポスター展



脱原発・エネルギーシフト・省電力等、
原発・核、電気やエネルギーをめぐる様々なテーマで、
各国のクリエイターがポスターを作成し、個性豊かな作品が掲載されています。

脱原発ポスター展】に投稿された作品は現在で1400点以上・・・
願いは一つの、多種多様な優れた作品がここに集結しています。
時に、そのデザインや画力に見惚れ、
またセンスにハッとし、感心したり、
同じ思い・願いに、勇気づけられます。


・・私も、デモに参加する事以外に、
自分の力でできる事は何かないか・・・と悩んでおりました。
そんな時に、このサイトと出会い、
自分ができる事=絵を描く事で、2011年3月11日にこの国に起こった事、
以後、進行している事、
私を含む人々の苦悩や悩み、
そして願いを表現し、少しでも伝えて行く事ができるかもしれない・と思いました。
そして、微力ながら、「核の無い世界を・・」という一途の思いを託した作品を投稿させて頂きました。
そして、今回発売されたこちらの作品集にも掲載して頂きました。
感謝しております。


・・先日、自分の作品がとある脱原発アクションで使われているのを見ました。
とても嬉しく思い、なんだか胸が熱くなりました。
こうして、自分の作品が誰かのお役に立てるとは思いもよらなかったです。
今後も、イベントやデモ等で、ぜひ使って頂きたいと思います。


※『脱原発ポスター作品集』は現在、アマゾンにて購入できるようです。
2000部限定なのでお早めに・・・
素敵な作品たちと出会い、語らい、思いを深めて頂ければ・と思います。