他者はやはり自分と違う人間だから、
その発する言葉によって、ひらめきをもらったり、勇気を与えられたり、
残念なことに、不意に傷付けられたりもします。
「言葉」に対し、怒りを感じたら、次のようにすると良いと教わりました。
・待つこと
・その怒りの理由を考えてみること
そして
許すこと。
待つことは、怒りの感情に押し流されずに、一歩立ち止まって客観してみることでしょうか。
私の場合は可能な限り、その場を離れたり、
身体的に離れるのが無理だとしても、心理的に距離をおいてみる努力をします。
そして、何故不快に感じたのか、それを内観してみます。
他者は大体において、故意に人を傷つけたりはしないと思うので、
怒りの原因は、まず自身の心の中にあり、それはコンプレックスだったり、
不安だったり、心配事だったりします。
その「辛い事」から目をそらさずに、解決できるにはどうしたらよいのだろうと考えてみる事は、
自分を見つめ直す良い機会にも転じます。
そして、これが一番難しいのですが、「相手を許すこと」。
相手も悪気が無いのなら、ふっと言ってしまった過ちなら、
もしかしたら自分も、何処かで人を傷つけている可能性が同じようにあるのです。
そこで、誰かの許しを暗黙のうちに得ているのかもしれません。
その心に敬意を表し、自分も真似してみる。
真似してみる事は、いつか「学び」に結びつき、
(「学ぶ」という言葉は、「まねる」から来ていると聞きました)
自分が人格的に成長するための大きな糧になると思います。
負の感情は連鎖しやすいが故に、誰かがどこかでストップしなければならないし、
それを実行している人がこの世の中には沢山いるから、
お陰で穏やかに暮らせて行けるのだと思います。
まだまだ成長過程の、更に底辺にいる自分ですが、
人生はある意味「修行」と思って、心のコントロールを日々鍛錬していきたい、
そう思います。