久しぶりに酷い風邪をひいてしまいました。
病気になると、事更に心細くなるものです。
いつもいないはずの私の存在を不審に思ったワサビはたえず私の傍にいます。
時々寄り添ったり、時々遠くから眺めてみたり・・・
病気で弱り切っている私にとっては、
言葉を話さない(ついでに看病や家事をしてくれるわけでもない)ワサビでも、
とっても大きく頼りがいのあるものになります。
布団で寝込みながら傍で無邪気な寝顔を放つワサビをみてふと心苦しくなりました。
この子が居なくなった時、果たして私はその寂しさ、苦しさに耐えられるだろうか・・・
動物は、私達より先に逝ってしまう運命であり、それは変えられない事実です。
それは頭で解っているつもりなのですが、感情がそれを受け入れようとしません。
その葛藤で、私は発作的に悩むことがあります。
布団に寝そべり天井を見ながら涙がうっすら出てきました。
体調の悪さは、心理的なものにも随分影響するというのは良く聞きますが、
ほんのちょっとの空想が、妄想になり、それに取りこまれてしまう様では困ります。
このように感傷的になりすぎるのは、
半ばこの憎き風邪菌のせいだろうと考え、
その日は寝る事に集中することとしました。