Kyon {Silence Of Monochrome}

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2019/02/18

アゲハとキアゲハ 27 羽化して38日に

寒さも底を過ぎ、これからは春に一層近づくようだ。

キーちゃんは羽化して38日経った。アゲハの飼育ブログなどで1カ月以上生きたというのを読んだこともあるが、これからどれくらい一緒にいられるだろう。ツマグロヒョウモンのミコちゃんたちのように長生きしてくれたら…。



アゲハは翅が立派なのだが、傷み具合がツマグロヒョウモンと比べて少ない気がしている。メスだからゆったり飛ぶということもあるだろうが、ツマグロヒョウモンは1カ月も経つと上翅の先がほとんどかけてしまっていたが、キーちゃんの翅はとてもきれいだ。

寒い日はほとんど動かず、ごはんも1回。今日のような温かく日ざしのある日は時々運動をするので、ごはんは2回。
そのごはん=蜜も今では自発的に吸ってくれる。アゲハも慣れてくるとツマグロヒョウモンのように、自発的に口吻を出すようになるのだろうか。

目に花粉がつくと、前脚でそれをぬぐっている姿がとてもかわいい。
前脚に指を近づけると躊躇なく登ってきてくれる。
毎日一緒に過ごし彼女を見ていると情が重なり、いつか来る別れを考えると辛くなる。
彼らの一生はとても短い。
そして人の一生も、見る立ち位置を変えれば彼らとなんら変わらないだろう。

どちらが長いとか優れているという話は実際空しいもので、例えば蝶のように人が自力で大空が飛べるかといえばそうではないし、蝶の見えている世界を見ることもできない。
彼らは遺伝子のレベルで、産まれてから蝶になるまでの必要な情報をすべて受け続くという。だから幼虫はたった一匹で、皆一様に脱皮を重ねて蛹になり、蝶になれるのだ。
一方で人間は産まれてから親の保護を受けなければ生きてゆけないし、その期間がやたらと長い。
しかし知能が優れ複雑な感情を持っている。それ故に環境破壊や戦争など自然界とは逸脱した行動を起してしまう。

私はどちらが優れどちらが劣っているかではなく、動物も虫も人間も、住む世界そのものが違うと思っている。むしろこの地上では人が一番の害悪だと思っているのだが、猫や虫たち…彼らが人間側に歩み寄ってくれていると常日頃感じている。