Kyon {Silence Of Monochrome}

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2017/11/14

台風のあと、赤と黒の虫が大量に・・・ ツマグロヒョウモンの日記①

10月23日

保護中の蛹が虫に襲われぬようなんとかしようとして、午前中に100円ショップにいくことにした。
目当ては虫よけネットや長い棒など・・・
そこで昨日の台風のなごりである強風の中、川沿いをあるいていると、なにやら派手な色のものが落ちている。赤と黒のとげとげした毛虫?
いや、毛虫ではない。これには見覚えがあった・・・
急いで検索すると、これは、私の大好きなツマグロヒョウモンの幼虫であることがわかった。
秋ごろに撮ったツマグロヒョウモン成虫 ♂

みればあちこちに落ちている。大中小・・・残念ながら自転車かなにかにつぶされお星さまになってしまっているものもあった。
何匹か近くの植物にうつしても、また歩道側に歩き始めてしまう。
心配になり、しばし考え、うろちょろしているこのダースモール似の幼虫を保護することにした。幸いうちには彼らの食べものであるスミレ科のビオラが2鉢ある。
2か月くらい前に購入した苗で、植え替えをしてからだいぶたっており、ふわふわと育っている。
急いで家にもどり、ティッシュとプラケースをもって自転車で戻った。
トゲコさんたちをふわっとティッシュでくるみ、ケースにいれた。
家に帰り、大中小(大はおそらく終齢幼虫)それぞれをビオラに近づけると、すぐに半円を描くように葉を食べ始めた。
一匹、どうしてもティッシュから離れない元気のない子がいるが・・・。
棒をたてるとすぐに棒にくっついたものもいる。もうすぐ蛹になるのかな?
取り急ぎ洗濯ネットでカバーし、100円ショップへ。
先に保護したイモコさん(アゲハ)のための長い棒と虫よけのフメン布を購入し、次に、ビオラの鉢を覆うためのプランター台と筒状の洗濯ネットを2セット購入。
この細かい編み目なら、寄生ハエも入れないのではないか?すでに寄生されてたら終わりだけど・・・。

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次の日、24日の朝、トゲコさんたちをみるとなにやら元気がない。
もしかしたら、ビオラがあわなかったのかな、と心配になる。
彼らの常食していた葉が必要か?急いでトゲコさんたちを拾った川沿いに向かう。
つたない知識でスミレをさがすと、花はないがそれらしき葉っぱが。
葉の中をめくるとトゲコさんたちがひっついているものもある。
常食していたのはこの葉っぱだろう。それらを少しいただいて帰る。
ついでに、その日、道路にだいぶ飛ばされていたトゲコさんたち2匹を見つけ、そのこたちもピックアップした。

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相変わらず、昨日拾ったトゲコさんたちは動かない。ツンとさわると小さくうににっと動く。
昨日、ティッシュについたまま元気のなかった子は、いつのまにか鉢の下のほうにへばりついていたので、生きていたかと少し安心した。
1.5センチくらいのちび2匹と比較的元気のよさげな3センチくらいの1匹、そしてその日にピックアップした4センチくらいの2匹を、カタツムリのでんこ用スペアケースをかりて入れた。そこにスミレの葉を投入。
ちびと昨日の1匹は相変わらず動かないが、本日の2匹はしばらくして葉を食べ始めた。
もしかして、購入したビオラが悪かったのかな、植え替えてから1カ月は経つのだけど・・・と不安になる。
また、あるいは、越冬する幼虫だから?静かなのか・・・。

夜、ちびのうち1匹がかすかに動いていた。だが葉を食べる様子はない。
新たな2匹は一匹が天井に張り付き、もう一匹が入れておいた割りばしにくっついている。
これから、どうなるのだろう?
ケースはなるべく外の環境に近いよう、外気が通るやや寒いお風呂場の窓際に置いた。
(約15℃~17℃)

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今後、無農薬で安全なスミレをかれらに提供できるよう、別途スミレの種を用意した。
数個、鉢を用意して半分まいてみた。冬の寒さを経験して発芽するというがどうだろう。
なにせすべてが初めてのことである…。うまく発芽するとよいのだが。

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10月25日
昨日の雨がやみ、すがすがしい秋晴れ。
いつもは翅を閉じているシジミチョウも、ここぞとばかりカタバミの花の蜜を吸いながら翅を広げ、愛らしい姿を披露していた。とてもかわいらしい。
さて、ケースにいる4センチ大のトゲコさんたち2匹はかわるがわるスミレの葉を食べては、ケース内に設置した割りばしにのぼり、一休みしながら便をしている。
ちびたち二匹は時折動いているが、食べる様子がない・・・。
そして微動だにしなかった中くらいの大きさのトゲコさんは昨日の夜、おしりから黄色い液をだしていた。不安になりつつも様子を見ることにしたが、今日、☆になってしまっていた・・・。
小さくちじこまって、手足をキュッとしている・・・。さわってみると、いかついとげとげは、むしろとてもふわふわな感触だったので驚いた。
「ごめんね・・・」と心の中で手をあわせながら土に埋め、7月から種で育てて咲いた百日草を一輪添えた。
やはり購入したビオラが問題なのか?
散歩中に見かけたのだが、あきらかに購入した苗と思われるビオラが庭に埋まっており、その付近の土の上にメスのツマグロヒョウモンが産卵しているのを見たので、彼らはそうした苗も食草と認識してるということだろう。
かれらは消毒や農薬をつけられたものを危険と見分けるだろうか?
ネット情報によれば、もし農薬がついていたとしても、しばらくたてば農薬もなくなるというが、どうなのか?(ちなみに購入先へ再び足を運び売場を確認したが農薬の使用履歴などの表記はなかった)
不安になった私は、最初のトゲコさんたちのうち、二匹をもとのスミレの地へ戻すことにした。そしてもう二匹はひきとり、引き続き面倒をみてみることにした。鉢植えのビオラのそばにケースを用意し、そこに天然のスミレの葉をいれ、トゲコさんたちをそこへ移動させた。
ビオラがだめなら、スミレをたべておくれと祈るように。
ぜひ来年、暖かくなったらツマグロヒョウモンさんたちに来ていただきたく、ビオラの苗4つも面倒を見つつ、より安全な状況でスミレを種から育ててみようと思っている。

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10月28日
今日も雨。外のビオラのトゲちゃんは一匹はじっとしており、いっしょに入れたスミレも食べてる気配はない。
もう一匹ははしっこで逆さになっている。小さい個体なのでまさか前蛹とは思えず…どうしたのだろう。

ケースの大二匹はもりもりスミレを食べている。すごい食欲だ。
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