このアズキの闘病日記がずっと続きますように・・・・・・・
退院、3日目の朝。
昨夜は痙攣発作が酷く、身体があらぬ方向にまがったり、身体が強張ったり、
とにかくつらそうなので、
少し早かったが、抗けいれん薬を連れ合いと二人で必死に飲ませる。
アズキはもう、自力で動く事も無く、
食事も出来ない。しかし、薬だけは飲ませなければならないので、
二人でアズキを抑え、口を開け、少しずつスポイトで飲ませた。
今朝、震えも小さくなり、落ち着いた様子で安心する。
アズキが返ってきてから、夜もあまり眠れない。
次の日、冷たくなっていたらどうしようと、自分自身が冷や冷やしている。
食事もおいしく感じなくなった。
面白い事や楽しいと思われる事も、素直に反応できなくなった。
アズキを助ける為には、アズキは苦しんでいないか、
アズキ、アズキ・・・頭の中はそればかり。
9月に出会って、300グラム程の小さなアズキを、
慣れない手でミルクを必死に飲ませ、育てた。
毎日の景色が180度かわって、生き生きとした。
回虫の駆除に四苦八苦したり、ワサビとの関係に悩んだりした。
家の中をこれでもかというぐらいに走り回るアズキが、
本当に可愛かった。
これを記録している今も、涙が止まらない。
以前、「愛しのチロ」の作者、荒木氏の「チロ愛死」や、
自身の猫達との出会いや別れを独特な視点で綴った、町田 康氏の「猫にかまけて」「猫のあしあと」を読んで、号泣したが、
現実が、別れの予感や不安が、こんなにも辛く切なく、
身を引き裂かれる思いとは、想像を絶した。
自分の想像力なんて、こんな程度のものだ。
今そこにある「現実」は、本当に悲しい。
私から見える世界をまた別世界に変えてしまった。
アズキはもう自分で食事ができないので、
朝に1回ミルクを5mlなんとか流し込んだ。
時折、口を動かした事が何よりの救いだった。
ケージの中でブランケットに包まれながら、小さく震えている。
大丈夫か、アズキ?何度も何度も話しかけて、身体をさする。
随分痩せてしまった。小さな身体は骨格が分かるくらいになってしまった。
一生懸命、体重が増えたのにね。11月にはやっと1キロになったのに、
今はもう痩せていく一方だ。
出会った頃にまた戻ったように、私はミルクを溶かして、
スポイトで飲ませている。
出会った頃のように、また小さくなってしまっても、
私の愛情は変わらない。
アズキ9月撮影