Kyon {Silence Of Monochrome}

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2018/07/22

アゲハとキアゲハ 19 また食糧難…。そして酷暑。

連日、ものすごい猛暑である。今日などほぼ無風で、まるでサウナの中にいるようだ。
この連日の暑さが恐怖にも感じ、ここのところ怖気づいて外に出ない日々が続いていたが、とうとう米と洗剤が切れたので買出しに…。
午前11時頃、自転車で向かい、あれやこれやと急いで買い物をし、帰る途中でものすごい息苦しさを感じた。空気を吸っても熱風で吸ってるのか吸ってないのかだんだんわからなくなってくる。これはまずい!と一目散に家へ向かった。
玄関につく頃には呼吸も落ち着きすぐさまエアコンを強風でつけ、水分を取った。
毎日熱中症について厳戒態勢を呼び掛けているのもうなずける。日中聞こえる救急車の音も多い気がする。特にお年寄りや子供、小さなペット達…。本当に注意しなければならない暑さだ。
そしてこの異常な暑さはこれからも続くように思う。
日本は、地球は、どうなってしまうのだろうか…。


猛暑に次いで、こまっていることがもう一つ。キアゲハの幼虫の食料だ。
現在、11匹、いる。
外のプランターにくっついていた幼虫を、この暑さの中ではかわいそうだとみるにみかねて保護したら、この数だった。
本当に、明らかに、パセリが足りない。
幼虫たちはおなかをすかせるとケースの中をあちこち動き回る。途中で幼虫同士がぶつかり合うとお互いに身体を左右に振り威嚇しあっている。その時に臭覚も出すのだろうか。ケースの中は常にあのちょっと不快な柑橘臭で満ちている。
朝昼晩と、なんとか今までプランターのパセリをかき集め食いつないでいるが、もう限界だ。
蛹化できるほど大きくなった幼虫もいるが、まだ小さい幼虫もいる。
オーダーした無農薬パセリは明日の到着予定。ちょっと日数を見誤った。もっと早くに送ってもらうべきだった。
保険的に、他にも無農薬パセリの苗を3つ購入。これは明後日届く予定。
それまで幼虫たち、なんとか、待っていておくれ。


一方で食料が足りているアゲハの幼虫たち。その数、12匹。
リスク分散のため、キンカン、レモン、新レモンと3つに食草を分けて、4つのケースで育てている。
今日、ちょっとしたハプニングがあった。
毎朝、ケースごとに点呼…数を数えているのだが、キンカン組のケースに1匹足りない。
もしや?と不安が襲う。
小さい幼虫はケースの隙間からよく脱走することがある。防止策としてすべてのふたにガーゼを貼りつけているが、貼り方の甘いケースの蓋からたまに脱走してしまう。
葉っぱの裏やケースの裏などあちこち探しているうちに   「あ!!」
思わず声が出た。
そばにおいてある猫の水飲み容器になんと、小さな幼虫がプカプカ浮いているではないか!

{溺死??そんな??}

急いで幼虫を救い上げると、落ちたばかりだったのかむくむく動き出した。
ああーよかった・・・と胸をなでおろした。
その後新鮮なキンカンの葉にのせると、おいしそうに食べていた。やったこともない水泳をしたあとなのだ、腹も減るだろう…。

蓋の隙間は応急処置的にテープでふさいでおいた。

食草のリスク分散はできているものの、食草の採種がこの時期大変だ。
パセリはもちろん、レモンやキンカンの葉を取るとき、煌々と太陽の照り付ける灼熱のベランダに出なければいけない。
どんなに早起きしても出れるのは7時…。その頃にはすでに太陽がベランダを温めまくっている。ものの5分と持たない。
そのベランダには植物の鉢植えも多くあるが、朝は水やりも一仕事。ささっと渇きを確認して、さささっと水をやる。花がら摘みなどしていられない。
そんな最中の食草採集。もう頭がもうろうとしてくる。
だから採種と水やりは夕方にしようと思いきや、夕方もまだまだ危険地帯。涼しい風がふいているからとのほほんと30分もいると、やはり身体にこたえてくる。
さっと渇きを確認して、ささっと水をやるので精一杯。そこでうっかり忘れるのが食草採集…。
ケースのなかのしなびた葉っぱを見ては思い出し、夜中に懐中電灯をもって食草採集することもしばしば…。

この夏の酷暑は、幼虫の世話も過酷にしかねない…。