わさび、今日は高い棚には登らず、太陽を追いかけてた姿もなく、歌のようにこたつで丸くなっている。
確かに昨日と今日とかなり冷える。
ドライは口にせず、1時間おきくらいにペーストをあげている。ぺちゃくちゃと自分で舐めてくれるのがせめてもの救いだ。
強制給餌については、腎不全の猫ちゃんと暮らしている家族にとっては必ず通る道で、悩まれている方も多い。
うちではわさびがか細い声でとても嫌がり、これ自体がストレスになると考えてやっていない。気難しいこの子には私しかいないのに、それさえも信頼を損ねてしまったらわさびが可哀想だとも思う。
自分で食べれるうちは自分で、そう思っている。
木々は美しく紅葉している。おひさまを浴びて光るさび猫の毛色のようだ。
わさびは今、夕焼けの頃を過ごしているのだろう。
願いはただだひとつ、穏やかな日々を過ごして欲しいということだけ。