Kyon {Silence Of Monochrome}

Kyon {Silence Of Monochrome}
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2018/03/12

ツマグロヒョウモン~保護したツマさんたち(よっちゃんとミコちゃん)42~ ビオラも次々と開花していく

3月12日

今日も穏やかに晴れ、外のビオラたちが気持ち良さそうだ。
先月まで葉っぱだけだったビオラもどんどん開花していく。その様子を見るのが楽しい。

よっちゃんは日光浴中、また勢いよく羽ばたいて右の翅が上下入れ替わってしまった。
居心地悪そうに何度も羽ばたくがいっこうに直らないので、食事中、ササっと直してあげた。

よっちゃんはハチミツ水を吸ったあとしばらく綿棒にくっついたままじっとしているのだが、今日はずっとおしりを上下にふっていた。その様子が面白くてしばらく見入ってしまった。このこも頑張って生きてるんだなぁ・・・としみじみ思いながら…。

ミコちゃんは相変わらずの早食い。若いから吸うのが早いのだろうか。
時折ハタハタっと羽ばたきながら、ゆっくりとネットの中を移動している。
今日はパルピを左右に動かしながら、前脚で顔を洗っていた。
10日経ったがいまのところ、翅が欠けた様子はない。


とても陽気がいいので、午後すこし近所を歩くと、先日見つけたわずかに残っていたスミレが紫色のかわいい花を咲かせていたのに、もうコンクリートで埋められてしまっていた。その上を歩くとまだ埋めた直後か感触がペタペタとし、鼻をつく臭いがする。
もう、情緒もなにもないなと辟易した。
幸い、まだスミレは、小さな株だがあちこちに残っており、順調に育っているし、抜かれまくった道路からも新芽が出ていた。

ホームセンターでは形の良いスミレが高値で販売されている一方で(この中にはノジスミレもある)、路上のノジスミレやタチツボスミレは雑草扱いで排除されるという…。
なんだか頓珍漢な感じがしてしまうのは、私だけだろうか。。

2018/03/11

ツマグロヒョウモン~保護したツマさんたち(よっちゃんとミコちゃん)41~ よっちゃん100日目!

3月11日

今日はまっていたお日様が昼頃から顔を覗かせてくれた。

よっちゃんは産まれて100日目をむかえた。
毎日二回の蜜もよく吸うし、こういう天気の良い日はずっと翅を広げている。
蝶のオスには一定の場所で翅を広げるという占有行動があるというが、よっちゃんもそのつもりなのだろうか?
とすると、ちょっとほほえましい。

ミコちゃんは10日目となった。まだまだ瑞々しい。
ただ、蜜を吸ったり吸わなかったり…。今日も2回目の蜜はそそくさと吸うのをやめてしまった。

二頭をならべるとやはり飛び方、飛ぶ力強さが違うと感じる。
よっちゃんは小さな羽でもバタバタっと音が聞こえるぐらいだが、ミコちゃんはふわりふわりと舞うように飛ぶ。

こんな弱い飛翔力でもメスの個体がそんなに減らない理由に、ツマグロヒョウモン自体が鳥にとってまずいのではないかという仮説があるという。毒の無いものが毒の有るものに擬態する「ベイツ型擬態」ではなく(ツマグロヒョウモンは毒蝶のカバマダラに擬態しているという説がある)、毒のあるものが同じく毒のあるものに擬態する(例:ハチ類)「ミューラー型擬態」ということらしいが…。


明日からはもっと春の陽気になるらしい。
先日の夕方、外で初めて蝶か蛾が飛んでいるのをみかけたが、遠目だったのでそれがなんなのかはわからなかった。
おなじみのモンシロチョウやシジミチョウ、アゲハチョウが姿を現すのもまだまだ先か。
桜の開花とともに、彼らと再び出会う日々が待ち遠しい。

2018/03/06

ツマグロヒョウモン~保護したツマさんたち(よっちゃんとミコちゃん)40~ オスとメスの飛翔力の違い

3月6日
昨日は久々の大雨だったが、今日はカラッと晴れた。

よっちゃんは95日目となった。朝と昼のハチミツ水も口吻と身体を動かしながらおいしそうに飲んでくれている。

かたや、姫君のようなミコちゃんは朝は飲んでくれたが、昼は{今はいらないわ}というそぶりで出した口吻も即座にしまってしまった。



口吻をキュッとしまい、触覚も常にピンと立っていて、なんとも高貴な佇まいである。
ミコちゃんは見惚れてしまうほど、本当に美しい。
一方で、よっちゃんは口吻はでっぱなし、触覚はやや水平に傾いている…が、三カ月も一緒に過ごしているよっちゃんは、やはり違う美しさがあるというか、言い表せないような感情が湧き出てくる。
よっちゃんには朝、いつも{よっちゃん、今日もきれいだよ}と声をかけている。


さて、二頭を日光浴させていて、気づいたことがある。

よっちゃんは翅が小さくなっても、けっこう激しいはばたきをするが、ミコちゃんは花びらが舞うような飛び方をする。それは曇りでも晴れでも一緒だった。
ふわりふわりと、よっちゃんとは明らかに違う飛翔力。

ツマグロヒョウモンのことをもっと勉強しようと思い購入した本『琉球の蝶~ツマグロヒョウモンの北進と擬態の謎にせまる~』によれば、メスはオスよりもゆっくりと飛ぶらしい。「飛翔力の退化」とも書いてあった。
オスはメスを求めてかなり広範囲を飛ぶから飛翔力を求められるが、メスは待っていればオスが来るからということだろうか。逆に卵を産み付けるときなど、庭先などのスミレやパンジーのそばででホバリングしてる姿をよく見かけるかもしれない。

なるほど、だから一見優雅に待っているような飛び方をするのか。
ほんとうに穏やかでやわらかな飛び方なので、これならネットの中で翅が痛むことも少ないかもしれないと思った。

意外といえば意外だった。これまでうちではオスメス半々で羽化したが、メスの成虫は「じゃあね、さいなら~っ!」と言わんばかりにさっさと飛び立ってしまった。なので、メスの方が飛翔力が高いようなイメージを持っていた。
でも両者の羽ばたき加減をこの目で見る限り、オスのよっちゃんのほうが明らかに強い気がする。


ツマたちに春を感じてもらおうと、レモンイエローの鮮やかな菜の花や、地上の星々のようなハナニラの花、不思議な形のホトケノザなどを摘んできて、よっちゃんやミコちゃんのネットの中に入れてみた。

街を彩る花屋の花も素敵だけれど、スミレを筆頭に路上に咲いている小さな花々はなんともかわいらしく、趣があるので好きだ。そして花瓶に生けていても丈夫である。

その他にも青い小花がかわいいイヌフグリや、白い小さな花をたくさんつけるハコベなど、この時期、路上を注意深く見ればあちこちで春が萌え出ている。

スマホ片手に、自分の世界に閉じこもってうつむき歩くには、やはりこの世界はもったいない。





2018/03/03

ツマグロヒョウモン~保護したツマさんたち(よっちゃんとミコちゃん)39~ 再生

3月3日

今日も穏やかな晴れ。ベランダの太陽が大好きなビオラたちも気持ちよさそうだ。

よっちゃんは今日もすいすいとハチミツ水を吸い、吸い終わるとしばらくじっとしておしっこをし、さっぱりしたところでネットの上の方に登っていく。
ネットをさくさく上がれるうちはまだまだ元気だと思う。
そして今日も右翅が上下入れ替わってしまったが、自分でなんとか直せたようだ。しかしこのとき、居心地が悪いのを直そうと結構激しく羽ばたくので、体力を消耗してしまわないか心配だ。


昨日羽化したミコちゃんはみごとな翅をもったメスである。
よっちゃんよりもふたまわりほど大きい。ツマグロヒョウモンはメスの方が大体大きいようだ。

昨日はパンパンに膨れていたお腹も、真っ赤な蛹便を出してすっきりとしている。
急遽、大きなミコちゃんのために35センチ×55センチの筒状の特大洗濯ネットを加工しミコちゃん専用ネットを用意した。
前回作った特大ネットは、上部のワイヤーがやわらかすぎて、よく変形してしまい、側面に凹凸か出てきてしまってそこによっちゃんが翅をひっかけて痛めているように感じたので、今回は3㎜のワイヤーできっちり筒状にして仕上げてみた。それでも強く羽ばたけば、先の方から欠けてしまうのは否めない。

ケースのままミコちゃんをネットに入れると、翅をふわふわ動かしながら、ゆっくり中を偵察していた。室温は18度、やや暗めにしておくことで激しい活動は抑えられる。
お腹がすいているだろうと、よっちゃんの朝ごはんのタイミングで、ミコちゃんにも初ハチミツ水を与えてみた。最初は綿棒に驚いていたが、すんなり口吻を出して、吸ってくれていた。

その後ゆっくりと中を動き、よっちゃんと同じくネットの上の方に移動し、天井でさかさまになって今現在も休んでいる。




私の部屋は大小の蝶ネットがぶら下がり、夜は薄暗い(蝶のために明かりは最小限)奇妙な部屋となってしまった。
多少不便だが、それでも羽化してくれた喜びはとても大きい。

…昨年の12月、食草のスミレを全部排除されてしまい、たった一匹、冬の寒空のなか、コンクリートの壁面にぽつんといた、小さなミコちゃん。
その姿を思いだすと今でも胸が辛くなる。
それから3カ月経って、それはそれは立派で美しい蝶となった。
本当に感動と嬉しさで胸がいっぱいになる。
涙腺がゆるんでくる。
どんな蝶を見ても、よっちゃんやミコちゃん…うちのこたちが一番美しいと思ってしまうのは、猫同様の親ばかだ。


そして今日、そのスミレの道を歩いていて、あたらしいスミレの新芽を見つけた。
なんて強いこたちだろう。
もしかしたらこれからぐんぐん育ち、またかわいい花をさかせてくれるかもしれない。
そして夏の空を飛ぶツマグロヒョウモンの姿がまた見れるかもしれない。

どうか、そうであってほしい。


2018/03/02

ツマグロヒョウモン~保護したツマさんたち(よっちゃんと幼虫5号)38~ ミコちゃん誕生!

3月2日
3月に入りとたんに駆け足でやってきた春。
昨日は日中20度くらいまであがり、ビオラの面倒を見ているときに、首筋に夏の日のような熱を感じた。

よっちゃんは91日目となった。この世に生まれて三カ月。なんと長寿だろう。
よっちゃんが毎日、口吻をちゅるちゅると動かし、ふわっと翅を広げるたびに、幸福を感じる。
よっちゃんはどうだろう…。せめて暖かいところで、天敵に襲われる不安もなく、食事をたっぷりと食べてもらい、ゆっくりと蝶生?を歩んでほしい。


さて5号の蛹ももうすぐ1カ月になろうとしていた。
今日、様子をみると、なんだか、トゲの光が無くなっている。透明になっているようだ。
これは、羽化の前兆か?または悲しい結果になってしまうのか…。

不安の中でちょくちょく様子を見ていると、
午前10時45分ごろ、下の部分がパカッとあいてきた。

羽化だ!

初めて羽化の瞬間を見ることができた。
コンパクトにしまわれた身体がフルっと出てきて、縮れた翅がどんどんふくらんでいく。
パルピは最初、二つに割れていて、それが徐々にくっつくようだ。
翅が広がるまでおよそ10分。
トゲトゲは羽化の時、脚をひっかけ捉まるのにも最適な形状のようだ。

私と一緒に猫のわさびもそれを興味深げに見つめていた。


予想通りのメスだったので、名前はミコ(3月産まれで5番目のこ)と名付けた。
よっちゃんはそれを知らずに、翅を広げて、ネットの側面で休んでいる。
{よっちゃん、産まれたよ!}
心の中で何度も語りかけた。

春はもうやってきていた🌸🌸