Kyon {Silence Of Monochrome}

Kyon {Silence Of Monochrome}
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2017/12/04

ツマグロヒョウモン ~3頭のツマさんたちその後2(羽化不全)、そしてもう一頭保護~

12月4日
午前中は晴れていたが、午後は薄曇りで肌寒い。

ツマコさんは6日目。
ツマジロウさんは4日目。
そしてツマサブロウさんは3日目。


朝、ツマさんたちにはちみつ水を上げた。
ツマコさんとツマジロウさんはすんなりはちみつ水を飲んでくれたようだ。
口吻を延ばし、かすかにクイックイッと吸うようなしぐさをする。
ツマジロウさんは口吻を少しくるっと丸められるようになっていた。
ツマコさんは口吻はのばしっぱなしだ。

ツマサブロウさんはあまり乗り気でなかったので、9時半ごろから1時間くらい日光浴をさせたあと、食事にした。
運動したから疲れたのか、はちみつ水綿棒を近づけると口吻をさして飲んでいるようだった。


はちみつ水を飲むツマジロウさんと、
その横で翅を広げるツマサブロウさん。
気が付けば近くにいる二頭。↓


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買い物ついでに気になったので、昨日の川沿いのツマグロヒョウモンの様子を見に行った。
昨日、飛び立っていればそれでいい。
もし、まだその場にいたのなら・・・。

蝶はまだそこにいた。
羽化してから3日間食事にありつけていないとすると、かなり弱っているかもしれない。
そっとさわってみるとかすかに動くが飛ぼうとしない。
エネルギーが足りず、日も陰って寒くなり、飛べない様子だった。
このままでは餓死してしまうかもしれない。
見過ごせなくて、蝶をふわっとティッシュにくるみ、すぐさま、家に飛んで帰った(その途中でまたおしっこされた)。

四番目の保護蝶なので、このこはよっちゃんと名前をつけた。

四番目なのでよっちゃん。3日間動かずにたたずんでいました。
翅はきれいなのですが、なんとなく弱弱しいです。


よく見ると翅がかすかに歪んでいる。
飛べない翅なのか、単なる体力不足か、わからないが、ケースの蓋をあけても、普通は元気なツマグロヒョウモンならささっと飛び立つが、よっちゃんはそういった様子もない。
翅を広げながら、えっちらほっちら地べたや壁を歩いている感じだ。

このこも面倒をみるか・・・。
こうなったら三頭も四頭も一緒だ。

よっちゃんはほかのこより翅がしっかりしているし、はばたく可能性もあるので、特製の蝶用ネットにいれた。


{みんな違って、みんな、良い}


ふとそんな言葉が頭をよぎった。


冬の羽化はツマグロヒョウモンにとっては大変な試練なのだと思った。
もともとは南方にしかいなかった蝶。まだ北上してまもない種族ゆえに、きまった越冬態も持たず、こんな寒い時期にも羽化してしまう…。
彼らの鮮やかなオレンジの翅は夏の空にこそ美しく映えるが、秋の紅葉にも見事にマッチする。
しかし冬の寒さはかれらには無常だ。

彼らがもっとうまく冬と付き合えるようになるにはあと何世代命を重ねるのだろう。


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外ではもう蝶の姿はみない。時々、モンシロチョウやキチョウ、シジミチョウがその小さな姿で果敢に飛び回っていたが、12月に入るとそういった姿も見なくなった。

そんななか、林の周りをふわりふわりと蝶が飛ぶ姿。ベージュ色でシジミチョウのように小ぶりだ。
懐かしい姿に思わずシャッターを切った。

ヤガ科の蛾のようですが…蛾の識別は難しいです。

蝶ではなく、蛾のようだ。

蛾はなんとなく嫌われもののように思うが、よくよくみると彼らも優雅で美しい。
彼らには時々、淡い光の中、林や森で出会うが、その姿は妖精のように映ることがある。



2017/12/03

ツマグロヒョウモン ~3頭のツマさんたちその後1(羽化不全)~

12月3日
おだやかな晴れの日。日差しもあたたかい。
羽化不全のツマコさん=5日目。
ツマジロウさん=3日目。
ツマサブロウさん=うちに来て2日目。

朝、ツマさんたちにはちみつ水をあげた。
ツマジロウさんはあまり乗り気でなかったが、ツマコさんははちみつ水綿棒をかかえたまま一生懸命口吻をあてがっていた。綿棒をそのままにして手を放した。
ツマサブロウさんは綿棒を近づけるとすんなり口吻を延ばし飲んでいた。

その後、ケースを外に出して日光浴をさせた。

12月1日生まれのツマジロウ。片方の翅はちぢれています。

翅が著しく曲がってしまっているツマコさんは日の光をあびて翅を広げゆっくりと動かしていた。
他の二頭も元気よく動いていた。
単なる反応かもしれないが、やはり日の光はうれしいのかもしれない。
二頭は勢いよくおしっこもした。ツマコさんもベット代わりのティッシュペーパーに排泄していた。


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午前中に、買い物ついでに川沿いのツマグロヒョウモンの様子を見に行ったら、
そのこはまだ同じ場所でたたずんでいた。
日中ずっと日陰の場所なので思うように身体が温まらなかったのかもしれない。
そっと手のひらにのせて、日の当たる場所まで移動した。
途中、手のひらにおしっこをされてしまった。

このツマさんも日の光をあびるやいなや、ゆっくりと翅を広げ始めた。
飛べれば食事にもありつけるだろう・・・。
がんばれという思いを置いて、その場を離れた。





2017/12/01

ツマグロヒョウモン ~チビたち2、そして保護した2個の蛹(羽化不全)~

10月22日に台風で吹き飛ばされているのを保護した、ツマグロヒョウモンのチビ幼虫(当時2センチ弱)はスミレを食べて順調に育っていった。

しかし、一番小さなチビ幼虫(チビ2号)は、不完全な蛹となってしまった。

チビ2号は蛹化のころから少し様子がおかしかった。
いままで見てきたところ、前蛹になってから30時間以内に蛹化していたのが、このこは35時間以上たっても蛹化しなかった。
そしてやっと蛹化したと思ったら、なにかいつもと形が違う。
よくみると、前蓋部分?が欠損し、ハイヒールのような形となっていた。
育つための器が不完全なため、このこはもう生きられないかもしれないと思った。
蛹になるまでこのこは小さい体で、本当に努力していた。
11月16日に蛹になったので、1ヵ月は様子を見てみようと思っているが・・・
残念でならない。


一方、もう一匹のチビ(チビ1号)は11月11日に蛹となった。
このこは用意した割りばしを使わず、ガーゼを貼った蓋の裏で蛹化した。


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さて、羽化をまちわびるこの期間に、私は先のツマオさん以外にもう2個、川沿いのスミレラインで落下した蛹を保護した。
落下したままでは羽化できない・・・どうしてもほおっておけなかった。

ツマグロヒョウモンは蛹化の最後に、イガグリに似た脱皮したものを頭からよいしょと振り落とすのだが、時々それがひっついたままのこがいる。そういった蛹はどうも接着があまいらしく、よく落下していた。


2個の蛹について、1個は11月20日(=川沿1号)、2個目は24日(=川沿2号)に保護した。


11月29日、2番目に保護した川沿2号が羽化した。・・・が、こちらも羽化不全だった。
メスだったのでツマコと命名。

普通、蛹から出てきたツマグロヒョウモンは、うまい具合に蛹のトゲトゲに足を引っかけ、翅を延ばし乾かすようだが、このこは力が弱かったらしく、落下した状態だった。
その姿をみつけた時は、どうしたらよいのか全く分からず、ただただ見守るしかなかった。
足をばたつかせてなにかつかまりたそうだったので、キッチンペーパーを丸めて棒状にしたものを近づけると、手を延ばしてつかまろうとするが、するっと抜けてしまう。
翅はとても柔らかい状態…しょうがないので横になったままのツマコさんの様子を見た。
 
最終的にこの子の翅はくるくる曲がったままになってしまった。途中で私が動かしすぎてしまったかもしれないと反省した…。
口吻も伸び切ったまま…。ただ蜂蜜を希釈した「はちみつ水」を綿棒にからませたティッシュに含ませてちかづけると、顔を動かして(口吻左右にあるものを開閉した)、口吻を一生懸命動かしてきた。
食欲はあるのだと思った。


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11月30日 
薄曇りの雨模様。

朝、ツマコさんにごはんをと挨拶をした。ゆっくりとだが生きていた。
昨日と同じく、はちみつ水をふくませたティッシュ綿棒を近づけると、抱えるように寄ってきて、口吻を動かしてきた。しかしなかなかうまくゆかない様子。吸っているのかわからない。吸う力もないか・・・?翅を動かそうとしているのが切ない。
気休めだが、育てているビオラの花を数個摘んでそばに置いた。香りがいい。
ツマコさんについて、彼女の入っているケース(丸いボールにティッシュを敷いた)に蓋をし暗くして体力を消耗させないようにした。


同じ日。嵐の日に保護したチビ2匹のうち、ケースの蓋の裏で蛹となったチビ1号は、蛹化から二週間以上たった11月30日、薄曇りのなか、8時頃、羽化しているのが見えた。
いつものことだが、いつのまにか、蛹にぶらんと蝶が下がっていた。1時間前はなんともなかったのに・・・。
美しいメスのツマグロヒョウモンだった。
このこはツマミと命名した。
ツマミはまだ羽化したてなので黒い布をかぶせて一日そっとしておくことにした。

このこについての悩みは、この時期、外に出すか否か・・・。
おそらく寒さでほとんどうごけぬまま、鳥の餌になってしまうか、凍え死んでしまうかもしれない。食事にありつけず、餓死するかもしれない・・・。

その日は一日、悩み続けた。


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12月1日
薄曇りの寒空。雨模様。

翅がのびていないツマコさんは今日もゆっくり生きている。8時ごろ、はちみつ水をあげてみると、抱えるようにして、口吻を動かした。なかなか難しそうなので、今日は楊子で、口吻をはちみつ水をふくませたティッシュにあてがってあげた。吸っているかどうかはわからない・・・。だけど願いを込めた。

一方のツマミさんは、昨日一日考え通し、最後まで面倒を見ようと考えている…。
産まれたケースから、蝶専用のネット(洗濯ネットとワイヤーでこさえたもの)に移動させると、まだ寝ぼけていたのか、動きは鈍かった。光が弱く、気温が低いということもあるだろう。
しばらくしてはちみつ水を与えてみると、口吻を延ばし、1分間くらい吸っている様子だった。ゆらゆらと動かす翅がとても美しい。
その後、また翅をとじて静かになった。
吊り下げたネットに黒い布をかぶせて、そっとしておくことにした。

食事は、万が一、猫のいる部屋で飛んでしまうとよくないので、風呂場で行い、日中はそこに吊り下げておくことにした。
羽化不全のツマコさんもそこへ置くことにした。
風呂場の気温は18℃、湿度は60%程度。


今日はとても寒い一日となりそうだ。

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さて、最後の保護蛹が、1日の朝、羽化していた。
オスだった。
そしてやはり、片方の翅がくるっとまがっている羽化不全だった。

このこはツマジロウと命名した。

落下してしまった蛹はやはりなにか問題をかかえている可能性が高いようだ。
厳しいことだが自然界では生きて行けない個体かもしれない・・・。

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その日の13時と16時、ツマグロヒョウモンたちにはちみつ水を与えた。
ツマコさんは興味を示すが吸っているかわからない。
羽化したてのツマジロウさんも蛹にぶらさがったまま、「はちみつ水綿棒」に興味を示したが、これも吸ったかわからない。なにやらストローの出し入れを練習?している様子。
その後、不完全な翅をゆっくりと動かしていた。

ツマミさんははちみつ水をふくませたティッシュ綿棒に近寄ってきて掴み、1~2分ほど口吻を刺していたので吸ったのだろう。その後くるくると口吻をしまった。

食事の姿はいつみてもかわいいものだ。

ネット情報だと食事は1~2回とのこと。蝶の活動時間は朝から遅くても日がまださしている夕方どまりだろうから、食事も朝と昼~夕の2回にしておこうと思う。


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12月2日
とても良い天気。雲一つなく澄んだ青空。
冬の太陽はやさしい暖かさだ。


美しいメスのツマグロヒョウモンです。


まだずっと、ツマミさんをどうしようか考えていた。
朝、日光浴をと、はちみつ水をあげたあと、太陽の日の光をあてると、気持ちよさそうに翅を広げて、時折ぶるぶると翅を震わせた。
この様子を家人と見ていて、このこは飛びたいのだろうと話した。

ネット情報もかき集めた。冬の羽化には様々な見解があるようだった。

この寒い時期、蝶を出すのはよくない・という意見もあれば、蝶の成虫の飼育は最後無残な姿にもなる・自然にまかせ羽化不全のこだけ面倒を見てそのほかのこは出します・という意見もあった。
アゲハチョウの仲間はこの時期はほんとうに生きていくのが難しいだろうが、タテハチョウの仲間であるツマグロヒョウモンは12月上旬にはまだ姿がみれこともあるから、南関東など運がよければ世代をつなげるのではないかという話も・・・。

2日以上考えて、私も、このこはせっかく飛べる翅があるのだから、大空を飛んでほしいという思いがあった。
12月とはいえまだ陽だまりはあたたかい。周辺ではもうキバナコスモスはシーズンを終えようとしているが、まだキク科の花がそこかしこに咲いている。

また、ツマグロヒョウモンたちの生地である川沿いでは羽化をまっている蛹が5つほどある。
このこたちも、今日のような晴天のあたたかい日に、羽化しているのかもしれない。

ネットの中で日光浴をさせていたツマミさんは、ほどよく身体があたたまったようで、ネットの中で翅をはばたかせ、活発に動いていた。




「飛べそうだね」

飛べるようであれば飛ばせてあげようと、家人と見守るなかで、そっとネットをあけると、ツマミさんはすぐさま、真っ青な大空にふわっとはばたいていった。


「元気でね 元気でね」

そう声をかけるなか、ツマミさんは天高く舞い、見えなくなっていった。


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今日、明日と晴れの日が続く。東京は今週1週間は雨も降ることがないようだ。
昨日今日とツマミさんははちみつ水を吸っていたので体力はあるだろう。
どうか、日の光をたくさんあびて、飛べるだけ飛んでほしい。

無事に羽化できた安堵とともに、心に隙間風が吹いているような、
寂しい想いが混とんと、胸に鎮座している。
泣きたいような、複雑な想い・・・。
約1カ月半、あの嵐の日より2cmにもみたないチビから見守ってきたから、なんともいえない想いがある。


羽化不全のツマコさんとツマジロウさんも柔らかい日差しのなか、日光浴をさせている。
日の光を浴びて、二頭はその不完全な翅を一生懸命動かしていた。
あまりぱたぱた動かすので、消耗させてもいけないと、ほどなくして部屋にもどした。


二頭のツマたち、あとどれだけ一緒にいれるかわからないが、できるだけのことをしてあげたいと思う。


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午前中、川沿いを歩いていると、羽化したてのオスのツマグロヒョウモンがいた。



ツマエさんを放した日に、偶然にももう一頭羽化していたことに嬉しくなった。
ツマエさんと出会ってくれないかな・・・。
この子のいる場所はちょっと日が陰っていて肌寒いのが気になった。しかし見つかりにくい場所にいるので安心かな、2,3時間後には飛び立っているだろうと思った。


しかし、午後気になって買い物の帰りに家人と様子を見に行ってみると、このこはまだ同じ場所にいた。
午後3時。日の光が足りず身体が思うようにあたたまらなかったのだろうと思う。


今日はこのまま過ごし、明日また飛び立つのではないか・・・。

ふと廻りをみると、もう一頭いる!
しかも、枯葉にしがみついているその姿をみると、翅が、曲がっている。。

このこも羽化不全、、でもどこからやってきたのか?
翅をみると産まれてからだいぶだっているような。

出会ったのも運命と、このこ=オスなのでツマサブロウを両手にそっとかかえて、
我が家のツマたちと、同居となった。

12月2日に道端で保護したツマサブロウさん。


猫に見つからぬよう、お風呂場で三頭にはちみつ水をあげた。
ツマサブロウさんはまだとまどっている様子。運んでいる最中に手のひらにおしっこをされてしまった。ツマグロヒョウモンのおしっこは少し赤いようだ。
三頭の中ではいちばん翅が広がっている。元気もよい。



はちみつ水を飲んで、少し運動したツマジロウさん↓

ツマグロヒョウモンはなかなかひょうきんな顔立ちです。
薄いオレンジ色の目は、猫の目にも似たガラス細工のようできれいです。
見る方向によってはバッテン(××)のようにもみえます。


三頭でいったい、どんなはなしをしているだろう・・・???




ツマグロヒョウモンの日記 ~チビたち~

11月9日
今日は素晴らしい秋晴れ。北風が強く少し肌寒い。

ケースのトゲちゃん(チビ1号・2号)はスミレを食べながらすくすくと大きくなっている。どうやらビオラは食べていないのではと推測する。少し安堵。
1週間前は2センチくらいだった体が、今は1号=4.8センチ。2号=4.5センチと立派な終齢になった。

彼らの行動を見ているととても面白い。
普段彼らはケースに備えているわりばしを「休憩所」として、時々、スミレの葉を食べに降りてくる。スミレの葉を「食堂」としておこう。
1号と2号が互い違いに食堂へ行く分には競合しないが、時々タイミングがあってしまうと大変そうだ。
今日など、同じ葉を食べていたトゲちゃん、1号のほうが体が大きいので腕力も強く(小さな手で器用に葉っぱをつかんで食べたりするところがまたかわいい)、最後の葉のかけらを2号から奪い取ってしまった。そのとたんに、2号が驚き上部を起こしフリフリしている。どうやら威嚇のポーズらしい。
また昨日は、2号が休憩所で休んでいるときに1号が食事を終え戻って戻ったところ、2号のおしりのトゲと1号のあたまのとげがぶつかり、お互いにピクピク=ギクシャクしていた。とげがあるからそれ以上近づけず、、まるでヤマアラシのジレンマのような…。

見た目は赤と黒で毒毒しく、インパクトのあるツマグロヒョウモンの幼虫なのだが、トゲはふわふわとし見かけ倒しで毒もない。顔はセレブサングラスをつけたような感じで、行動はスロー。なんとなく愛嬌がある。
スミレスポットで日向ぼっこをしているトゲちゃんをみかけても、どうか驚かず、嫌わないで、そっとしておいてあげてほしいと思う。


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さて、最初に我が家の購入苗ビオラを食べた子たちは、残りの2匹も☆となってしまった…。
最後のこは、22日にビオラをおいしそうに食べてから、その後動かなくなってしまい、なんと2週間以上生きていたことになる。その間、苦しませてしまったことを、私は毎日激しく後悔した。真相はわからないが、よくよくネットで調べたところ、観賞用の花や苗にはだいたい農薬や殺菌剤が使われているのではないかという声も散見し、購入した苗の葉を与えて幼虫が亡くなってしまい、同じように後悔、猛省し、悲しんでいる人々の声も目にした。
彼らの様子を目の当たりにして、もしも農薬が使われていたとしたら、なんてそれらは残酷な作用をするのだろうと胸がしめつけられた。そして、まわりまわって自分たち人間にふりかかってくる問題なのではないか。スーパーにならぶ、泥も虫もついていないきれいな野菜にもおそらく人間が定めた規定値内の農薬が使われていて、それはたとえ薄くでも、毎日摂取することにより、身体や心を静かに蝕んでいくのではないだろうか。

もともとはツマグロヒョウモンに訪朝してほしくて育て始めた、ベランダのビオラ。
今はその可憐な美しさも胸に冷たく突き刺さる。けっしてビオラたちのせいではないのだけど…。虫がついていても、またはつくようなものでも、美しいものは美しいではないか。
野菜だって仮に虫がついていても、私はそのほうが安全なのでは?と思ってしまう。

最後のこを埋葬するとき、天然のスミレの葉を入れた。手を合わせて、謝罪した。


※そういえば、低・無農薬の宅配野菜にも2年以上カタツムリが全くついてこなくなった。クレームでもあったのだろうか。個人的には寂しく思っている…。


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自分なりにあちこち散策した結果、彼らのユートピア的な場所は、近所の川沿いにあることがわかった。なるほど、この地域にツマグロヒョウモンが多いわけだ。
道路沿いに天然のスミレが群生し、向かい側の柵に、数えれば羽化をまつ蛹が、1週間前には10個ほどあった。
食草のスミレから向かい側の柵までわたるときには彼らにとってリスクが大きい。人間の歩幅にして2歩ぐらいだが、小さい彼らには大冒険だろう。移動の最中にランニング中のひとに踏まれたり、自転車に轢かれてしまうこともある。それでも彼らは見つかりにくく、ざらっとした質感の柵で蛹になるのを選ぶ。
そして蛹になった彼らの真上にはクモも巣を作り、いまかいまかと出張っている。
暖かい先日は羽化して翅を乾かしているメスの蝶を見かけた。頑張って飛び立てよと声をかけた。
しかし昨日は、せっかく羽化した蝶にすでにアリがたかっていた。みると翅が伸び切っていない…。羽化不全か。
自然は本当に厳しいと思った。そして彼らはあの5センチにも満たない小さな体で、わずかな食草で、そんな厳しい自然の中を生きている。
私はスミレの葉の内側でじっとしている赤と黒の幼虫たちを見るたび、
また、空を舞う様々な蝶たちに出会うたび、彼らが歩んできたその道のりを思い胸が熱くなる。


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11月10日
今日もあたたかな秋晴れ。こんな日に飛び立ってほしいと祈りつつ・・・。

昼の12時ごろからチビ1号がいよいよ前蛹の準備をしていた。このこは蓋でなりたいらしい。プラのままだと安定が悪い(外れやすい)というような書き込みをみたことがあり、蓋前面にガーゼを貼っておいた。今回はそこを選んだようだ。身体がだんだんちぢこまってきて、せわしく糸をはいてはクイックイッと首をうごかしている。おしりの台座?をつくっているのだろう。
18時50分、ゆっくり身体を倒して、ついに前蛹になった。


チビ2号もだいぶ大きくなって、スミレの葉をよく食べている。このこも明日当たり前蛹かもしれない。

2017/11/17

ツマグロヒョウモンの日記 ~蛹で保護したツマオさん(羽化不全)~

11月15日
ずっとツマグロヒョウモンの生育の姿、幼虫から成虫までを見ていて、自然はつくづく厳しいものだと感じている。

ちょっと足を延ばした先にある川沿いにはスミレが長い列を作り「スミレライン」のようになっていて、そこでツマグロヒョウモンたちが命をリレーしている。
初秋に入り蛹になった仲間たちは次々と羽化し始めているが、そのなかで、
(翅が曲がっているなど)羽化不全のため動けなくてのままアリにたかられているものや、何かの事故で死亡したもの、蛹から出れないものなど、大空をはばたけない仲間も少なくない。

現在見られる蛹はみな上手に、頑丈に釣り下がっている。そのなかで、ぽつんと落下してしまっていた蛹があった。
蝶初心者としてはなにができるのか不安があり、自然にまかせようと思いつつ、その蛹のことがずっと頭から離れなかった。
そして、このところの他の蛹の羽化不全の状態を見ていると、この転がった状態ではおそらく翅が変形しているだろうし、出てくることもままならないのでは?と思うようになった。
生きながら、死していく・・・
それも運命なのかもしれないが・・・

蝶の羽化を間近に見て、何とかしてやりたいという思いが、さらに強くなった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その夜、思い切って、その転がっていたツマグロヒョウモンの蛹を保護した。
(家人に一部始終を説明したところ、では拾ってくれば?との一言・・・で決めた)

いつ蛹になったかわからないが、うちで羽化したこたちと同じ時期ではないかと思った。

触るとけっこう元気にうねうね動く。いやいやしているように見える。
ごめんごめん・といいながら紙で救い上げ小さなタッパへ。
なるべく衝撃を与えぬよう家に帰り、すぐに作業に取り掛かった。
蛹の先に少量のボンドをつけ細く切ったガーゼに接着、固定したら割りばしに結び付けた。また補強的に糸をくくり軽くむすんだ。
その間、蛹はずっとくねくね動いていた。吊り下げた状態でも相変わらず動いている。
体力を消耗させてしまったかもしれない・・・。
心配になったが、しばらくすると静かになった。


羽化後の蛹

おそらくこのこは翅が変形して生まれてくるだろうと覚悟した。
羽化不全の蝶のお世話の仕方をたくさん調べた。
ネットではツマグロヒョウモンの羽化不全のこを5カ月飼育したという方のブログがあり、驚愕とともに大変勇気づけられた。
きっと愛情たっぷりに、大切に大切にされたのだろう。

自然ではまちがいなく淘汰されてしまう命だが、出会ったのも運命。
今は必要な情報も得られる。できるだけ頑張ってみようと思う。

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11月16日

夜の12時。部屋の明かりをつけた瞬間、羽化がはじまっているのが見えた!
朝日とまちがえてしまったかもしれない。
夜の羽化は聞いたことがなかったが、それでも家人と静かに見守ることができた。

必死で蛹から抜け出そうとしている。その大変そうな姿に思わず「がんばれ~がんばれ~」と言ってしまった。
やはり、片方の翅が巻いてしまっている…。その変形翅を蛹から一生懸命引き出そうとしているが、なかなか引っ張り出せない様子なので、ちょっと手をかして蛹をおさえていたら、ようやく引っ張り出せることができた。
これは、やはり、転がったままでは脱出すらできなかっただろう・・・。

産まれてきたかったんだね。
頑張ったね。

ああよかったという安堵とともに、やはりこの翅では飛べないなぁ…と切ないような複雑な気持ちになった。





これから、このこと、とことん付き合うことになる。
できることをできるだけしてやろう。
大空は飛べないけれど、少しでも快適に過ごしてもらおう。


少し落ち着いたところで早速、綿棒にスポーツドリンクを3倍に薄めたものを綿棒にしみこませ、口に近づけた。
すると綿棒を抱える形で、ストロー(口吻)をひゅるひゅると出してきた。
{あ、おなかがすいているんだな、生きたいという証だな}と思った。
その時はとくに吸うこともなく、ちょっと確認しただけのようだった。

途中、綿棒から指につたって出てきてしまったが、ぽとっと落ちてしまい、歩くのもぎこちない。うっかりするとひっくり返ってしまう・・・。

まだ羽化したてだし、休息が必要だろうと、いつでも吸蜜できるようティッシュにスポーツドリンクをしみこませたものをケースに置き、部屋の明かりを消し、黒い布をかぶせておいた。


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11月17日
晴天だがちょっと肌寒い。

男の子なので、名前はツマオさんとつけた。
夜はずっと蓋の上で休んでいたようだ。赤い排せつ物がしてあった。
朝7時にごはん(←スポーツドリンク)を綿棒であたえてみたがとくに吸う様子はない。

11時半ころ、日光浴がてら、再びごはんの時間とした。
ごはん(今回はスポーツドリンクを2倍に薄めたもの)は、ティッシュにしみこませてペットボトルの蓋に入れた。
近づけるととさっそくくるっと巻いたストローを延ばし吸蜜しはじめた。




その愛らしい姿に見惚れるとともに、ほっとした。。

その後、そのごはんの上で休んでいたかと思うと、おしっこをしてしまった。初めて見たが薄い赤色だ。
{よかった}ふたたびほっとした。なんといっても「食と排泄」は生きる基本だから・・・。

ツマオさんの片方は正常な形です。ぱっと見は羽化不全だとわかりません。


その後、30分くらい日光浴をした。ケースごとほんのり日の当たるところに置いた。下では猫二匹が同じく日向ぼっこ。。


{あったかいにゃ~}と、
頭上に蝶がいることにまったく気づいていません・・・。


日を浴びて、ゆーっくり非対称の翅をハタハタゆらしている姿が、なんともかわいらしい。

その後は自分の部屋に移動させ、部屋を暗くし(室温は18℃)また黒い布をかぶせておいた。


少しでも外の雰囲気をと、彼らがよく吸蜜していたコスモスの花をケースに入れるときに様子をうかがうと、ツマオさんは蓋の上に器用にくっつき、休んでいるようだった。

明日、また朝一でごはんにしよう。


日光浴中のツマオさん。ほんのりとした日差しのなか、
翅をゆっくり、動かしていました。




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ツマオさんのその後・・・
羽化不全で産まれたツマオさんは、産まれてから2日後、動かなくなっていました・・・

とても残念で意気消沈しました。


蛹が落下したこはその時点で弱っている可能性が高いようで、
ツマオさんは落下してからだいぶたっていたから、その時点で弱っており、
くるりと曲がった翅を引き出すのにも、だいぶ体力を使ってしまったのかもしれません。

産まれた次の日、ほんのり日の光をあびて翅をゆっくり開閉していたツマオさん、
用意した希釈ポカリを細いストローでこんこんと飲んでいたツマオさんの姿が忘れられません。



生涯、忘れられない出会い、忘れられぬ蝶となるでしょう。



生まれ故郷に近い場所に、キバナコスモスとともにうめてあげました。
星のかなたで、オレンジ色の美しい翅を広げて羽ばたいていることだろうと、
そう、願っています。