Kyon {Silence Of Monochrome}

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2018/06/30

アゲハとキアゲハ 16 アゲハの個体差、キアゲハは安定。

関東が昨日梅雨明けをした。
天気予報も連日、そして今後も晴れ続き。
梅雨の時もそうだったが、高温が続く日々も植物の管理が難しくなってくる。

アゲハとキアゲハ、現在いるメンバーは、まずアゲハが幼虫=8(終齢=5、チビ=3)、蛹=6。
先日ホームセンターで購入した山椒についていた幼虫も小柄ながら無事蛹になった。
色は枯葉色。寄生があるかどうかはこれからわかるだろう。
キンカンの木には2匹、終齢幼虫がいたのだが(キンカンには念のためネットをかぶせていた)、一匹はどこにいったのかとんと見当たらず、もう一匹は無事蛹になった。が、前蛹の時点で小さな虫が数匹たかって離れなかった。おそらくアオムシコバチだろう。前蛹もしくは蛹に産卵、100匹から300匹の個体がでてくるというのでぞっとする。
前蛹のその様子を見て、ああこのこはもうだめかも…と腹をくくった。蛹になって1~3日は正常な様相だったが、5日もたつと、下の節が伸び始め変形してきた。色の変化はなかった。100匹のコバチをみるのはしんどいし、今後の被害防止もかねて、この蛹は破棄した。自然界では約9割がなんらかに寄生されているというがあながち嘘ではないと思う。

キアゲハは現在、蛹が4、幼虫が1。その幼虫も本日蛹になるべくゆるいウンチをした後、ケースの中をうろうろとしている。このこは先日怪しいパセリをあたえてしまったこだが、危険を察知して食べるのをやめたとても賢いこ。その後届いた無農薬パセリについては念のため購入先に問い合わせをし、化学農薬の他、天然由来の農薬も使っていないとの答えを得た。そのパセリを食べたもう1匹も本日無事に蛹となった。

前回は8頭羽化したが、どれも立派で大きな個体だった。キアゲハの蛹は大きさが一定しているように思う。一方、アゲハは個体差が激しい。食草にもよるようだが、レモンの葉を食べたこはキアゲハなみに多くなるし、キンカンの葉を食べたこは小さめの蛹が多い。今までで一番小さい状態で終齢になったこが、終齢になって8日後の昨日、蛹となったがやはり小さかった。
あまりに小さいと羽化不全の不安が残る…。大丈夫だろうか。

幼虫時代もキアゲハとアゲハは性格が違うように感じる。アゲハは警戒心が強く、すぐにあの触覚をだして臭いを充満させるが、キアゲハはいたってのんき。ちょっとやそっと揺らしたりさわってもでんとしていて、ぐう~っといびきが聞こえてくるかのよう。大きさもアゲハより一回り大きくムチムチとしている。歌舞伎役者のような顔つきも色合いも特長的で愛らしい。


アゲハは空の宝石のごとくいつみてもはっとする美しさがあるが、さすが「夏の貴婦人」との異名をもつキアゲハは、その大きさも色合いも格別で、はまる人がいるのに納得がいく。はまったひとたちは一度食糧難も経験し、それからせっせと彼らの食草であるパセリや三つ葉、明日葉などを育てるらしい。
わたしも来年にそなえてパセリを育てている。大量収穫が期待できるが種から育てるのは結構難しい。種をまきつつ、無農薬の苗を何個か購入してそれらを育てることにもした。

キアゲハのおかげてパセリの美味しさとその効能に目覚め、毎日食べるようにもなった。
パセリを育てて収穫する楽しみも増え、また彼らのおかげて農業の奥深さをさらに感じるようになった。
野菜をきちんと、丈夫に美味しく育てるって難しい…。
無農薬で頑張っている農家の皆さん、本当にすごい!!