Kyon {Silence Of Monochrome}

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2018/06/26

アゲハとキアゲハ 14 アゲハが次々と羽化、そして、山椒の幼虫。

梅雨は開けてしまったのだろうか?
先週とは打って変わって、晴れの暑い日が続く。植物はうれしそうだ。

キンカンで育ったアゲハが次々と羽化した。24日1頭、25日1頭、そして本日1頭。
やはりキンカンで育ったこは小柄である。
25日に羽化したこは、心配していた蛹のこだった。他のとは違い、土色の蛹。
ネットでよくよく調べると枯葉や木に擬態した場合は茶色くなるといい、同じ環境でも違う色になるとのこと。
寄生された蛹にありがちな、湿った感や、どんどん茶色くなる、下の方がのびきったようになる・というような特徴は何日経っても見られなかったため、恐る恐るそのままにしておいた。そして昨日、朝見ると黒くなっており、もうすぐ羽化だろうと思っていたが、なかなか出てこず、11時頃にやっと羽化した。ほっとした。

皆、太陽眩しい青空を、ふわふわと旅立っていった。


さて、先日、サイクリングがてらに寄ったホームセンター。なにげなく植物苗を見ていると、山椒の苗を見つけた。小さい苗だが値段も手ごろ。山椒は前から欲しかったので品定めしていると、一個の苗に見覚えのあるものが…。
終齢になったばかりのアゲハの幼虫がぽつっと枝にしがみついている…。
{あら~、出会っちゃったか++}とさんざん悩んだ挙句、一度は苗の購入をあきらめ帰ろうとしたが、あのたよりない姿が頭から離れず、{もしかしたら店員に見つかって破棄されてしまうかもしれないし、別の購入者にポイされてしまうかもしれない…}などとネガティブな想像が頭から次々と湧き出してきて、彼にであったのも何かの縁!と、途中で引き返し、幼虫付き苗を購入した。

うちにはレモンやキンカンはあるが、山椒はない。購入苗も小さい幼苗である。
アゲハの幼虫の食草チェンジについていろいろと調べた。
{山椒から他のミカン科は難しい…個体差があり食べるこもいれば食べないこもいる、最悪餓死に……。}
今日保護したこは山椒からキンカン、もしくはレモンに変えざるを得ないのだが大丈夫だろうか。
そこで興味深い情報を得た。とある小学生の研究結果で、山椒とレモンどちらが好きかということについて長年調査しいろいろと書かれていたのだが、そこに、山椒でそだったこはあごの発達がやや小さく、噛む力が弱いので、レモンの葉なら新芽などやわらかいものを与えると食べると書いてあった。

なるほど、どうりでキンカンは食いつきが悪かったのだ。
最初この幼虫に比較的若いキンカンの葉をあげた。早速興味深そうに葉を調べていたが、ちょっとヘリをかじる程度であった。
このネット情報にたどり着いて、すぐにレモンの若い葉をあげると、ほどなくして食べているではないか!
それから今日まで(柔らかい葉を選んで与えているが)もりもり食べているので、悩みに悩んだ食草チェンジは案外すんなりできたようだ。
思い切ってこのこを保護してよかった。あとはこのこが寄生されていないこと。それだけを祈っている。


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あたらしく仲間になったキアゲハの幼虫はすべて終齢となった。
特に先に終齢になった三匹は食欲がものすごく、あっというまにパセリを食べつくしてしまう…。
食料がもつのも明日まで…。はやく無農薬パセリが欲しい。
次の次の世代のために、あたらしく苗も購入し育てることにした。
虫と共存のガーデニングは大変だけど、わくわくして楽しい作業だ。
なにより、ずんぐりむっくりのイモムシが目もくらむような美しい蝶に変わり、
旅立つその瞬間はすばらしい。最近は順調に羽化が続き、その瞬間のためのガーデニングかも…と感じている。