Kyon {Silence Of Monochrome}

Kyon {Silence Of Monochrome}
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2011/04/20

餓死する命

電子版DAYSの今週の写真を見て、もの凄く悲しくなる。
痩せこけた牛が力尽きている。
他の写真では、やはりとても痩せ衰えた馬が18日ぶりに餌を与えられている。

双葉郡の避難地域では、屋内の猫は生存率が10%だという。
かつての愛猫達は、空腹のあまり、共食いまでおこしているという・・・・
飼い主も断腸の思いで家を去ったのだろう。
または、2,3日程度の避難のはずが無計画に延ばされた結果の無残な現実なのかもしれない。

どうしても悲しくなるのは、彼らには一切責任が無いからだ。
しかも、鎖などで繋がれていたら本人たちの意思で逃げる事も出来ない。
この豊かな(今であっては幻想か)緑の大地で、餓死しなければならないなんて。

中には家族同然の家畜やペット達を置いてはいけないと、
高い放射線の中で今も暮らしている人々もいる。
気持ちは痛いほどわかる。
私にも愛する「家族」がいる。
私達ももし同じ立場におかれたら、置いてなど行けない、と毎日連れ合いと話し合っている。

それでも、未来ある人々は避難し命を守るべきだと思う。
せめて、小さな家族も一緒で有れたなら・・・
避難所などの対応問題も山積している。

日本ではずっと動物の命を軽視してきた感がある。
それが、今回の震災によってさらに露呈してしまった。
今やペット総数は、子供の数よりも多いと聞く。
それだけ愛される命があるというのに、
人間と平等に扱われないのはいったいつまで続くのだろうか・・・
やり切れない思いで一杯になる。