Kyon {Silence Of Monochrome}

Kyon {Silence Of Monochrome}
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2011/04/21

もう一つの闇

大手新聞の世論調査の結果では、大体においてまだ原子力を容認・推進している。
しかし質問には巧みなバイアスとニュアンスが使われている可能性があるし、
調査対象に関しても疑問を感じる点が残る。
某新聞では被災地を外したと聴いたが、ほんとだろうか?
ましてや原発に関する被災地を考慮していないとしたら、その調査を行う意味が解らなくなってくる。
対岸の火事の様に感じている人々に意見を求めたって、大概「保身」や「便利」「しようがない」で固まってしまうのではないだろうか。
ただ、今までタブーとされていた反原発・脱原発を声にして言えるようになってきた事は、
評価できると思う。日本全国で反原発運動も盛んになってきている。
私も先日行われた高円寺のデモには行った。
今出来る事を何とかやりたい・と半ば急かされる思いで行ったと思う。


ここ(日本)には、もう一つまだ大きい声ではなかなか言えないタブーがある。
「動物実験」だ。
これは原子力よりもずっと認知が低く、関心も薄い。
「動物愛護」=動物を愛しているか・人の命と同じと見ているか、という線引きがあるからだと思う。
海外の動物愛護団体の一部の過激な行動が、妙にクローズアップされるせいもある。
 しかし、私には原子力問題と動物実験の問題は、その種類は違っても、
根っこは一緒だという気がしてならない。
多くの学者・研究者の人類の繁栄・命の保護という大義名分のもと、
そして多くの私利私欲と利権がからむ中、
罪のない命が軽視され、抹殺されていくという点では、
残忍な実験の犠牲になる動物たちや、
福島原発の放射能による被爆者(特に子供たち)は一緒の様に思えてならない。

また、原子力が無くなったら、電気が使えなくなりますよ・という事と同じように、
動物実験できなくなったら、薬はのめなくなりますよ、病気になった時どうするんですか?という常套句が必ず付いてくる。
それは無知な人間にたいする「脅し」の様にも聞こえてくる。
しかし、原子力に代替エネルギーがあるように、動物実験にも代替策は多く存在する。
その点については原子力であれ、動物実験であれ、
反対するものは知識として装備すべきものだろう。
残念ながら私はまだ勉強不足だけど、直観・本能的に思う。
やはり、原子力は危険だし、動物実験は悲劇だ。
特に猫は脳神経系の実験に多く使われるという。
もしかしたら、私の常備する頭痛薬にも、
何万という猫達の魂が消費されていったのかもしれないと思うと、胸をかきむしられる。

これらの問題を語るには、まだまだ勉強が足りないと反省する。
でもそういう事実があり、事故が実際に起きた今、
クリーンエネルギーの発展を願うし、
化粧品等、なるべく動物実験していないメーカーから購入しようと思い実行に繋げている。
自分の中の認知的不協和状態を解消するには、
認知を曲げるか、無視するか、行動するか。
私はできる限り後者で有りたい。

また知らぬよりも積極的に知って、選択の幅を広げる事も大事だと思う。
1つの化粧水の選択が、やがてバタフライエフェクトのように、
大きな風となりますように。
少しでも小さな命が切り刻まれることなく、救われますように・・・
猫=動物を愛するものとしてのささやかな願いです。