Kyon {Silence Of Monochrome}

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2018/02/17

ツマグロヒョウモン~保護したツマさんたち(よっちゃんと幼虫5号)35~ スミレへの思い

2月17日
昨日は春の陽気だった。外では梅の花が美しく咲きだしている。黄色いロウバイの花も美しい。
香高くピンクの花が鮮やかな梅の木には小鳥たちが沢山訪れ、さながら小鳥カフェのよう。先日はツグミの姿も目にした。
日中はとても暖かく、よっちゃんは気温に敏感なようで、レースカーテン越しの日の光でも、ゆっくりとネットの中を動き回っていた。

今日も午前中はポカポカ陽気だったが、午後に北風が強く吹き曇り空に。

よっちゃんは生まれて78日目となった。

パルピが無くなり、すっかり丸顔になってしまったよっちゃん。
これはこれでかわいいお顔。
翅もだいぶ小さくなってしまいましたが、まだまだ元気です。

朝と昼のハチミツ水も口吻を動かしながらすいすいと吸っていた。
暖かい日の光に包まれるとゆっくりと翅を動かす。それがなんとなく蝶の深呼吸のように見える。一緒のリズムで呼吸をして見ると気分が落ち着いてくるようだった。
よっちゃんもだいぶ年を取り、激しく飛ぶということもないので、今は小さなネットですごさせている。
側面と側面の距離が短いので、羽ばたいたときに飛び移りやすそうだ。

羽化不全で生まれ一番長寿だったツマサブロウさんよりも約一カ月長く生きている。
ツマジロウさんもツマサブロウさんもかなり長く生きてくれたと思うが、やはりよっちゃんは翅もボディにも問題がなかったということで、さらに長寿ということだろうか。
(ジロウさんとサブちゃんは翅が縮れていたがともにボディも細く曲がっていた)
蜜を吸うとその後、体がパンパンに張っているのがわかる。


この時期は路上のスミレもかわいい花を咲かせているのだが、彼らツマグロヒョウモンを育んできたスミレが生い茂っていた道路は整備のため、12月に根こそぎ抜かれた挙句に、とうとうコンクリートで埋められてしまった…。
それを見るのがつらくて、10月から彼らの様子を見るために足しげく通ったその道も、とんと通らなくなってしまった。

しかしスミレへの思いは強くなる一方。
10月に種まきし芽が出ているものが4個。その他に2月に種まきしたものの芽吹きを待っている。
園芸店ではかわいらしいスミレの小さなポットが出回るようになり、思わず2個手に取って、購入してしまった。
半日蔭を好むヒメスミレと、日向を好むアツバスミレ。
ヒメスミレは小さなピンクの花が愛らしく、アツバスミレは薄い紫色の花がしゅっと行儀よく咲いていて、なんとも気品がある。
山野草なので、ガーデニング超初心者の私がどこまでできるかわからないのだが、ツマちゃんたちのためにも、何年かかってもよいから大株に育てたいなと夢を抱いている…。
長年植物と親しんでいる母が言うには虫のつかない植物はなく、植物は虫との戦いだと。
そういえば、ナメクジやコガネムシの幼虫とだいぶ格闘していた記憶がある。

春のガーデニングをまだ知らない私…。
ツマちゃんはウェルカムだが、ほかの虫が付いてしまうと、それはそれで困ってしまう。

そして現在、キアゲハのためのパセリも育てている。
母が育てている大株のパセリがあるが、昨年、それにすごく派手な虫がついていたのだとか。おそらくキアゲハの幼虫だろう。
それならばこのベランダにもキアゲハがやってくる可能性があるだろうと!

彼ら蝶が好みそうな花々の種も春になったら順次撒く予定。
夢は膨らむばかりである。