1月17日
今日は久々の雨模様。空は今にも泣きだしそうだ。
ツマサブロウさんも、夜中に旅立ってしまった。
その姿はまるで生きているようだった。
ツマジロウさんのように、魂だけ、ふうっと抜けていったようだった。
そこでふと思った。
蝶たちはなぜ、夜中に旅立つのだろう。
羽化不全で生まれたこたちは、皆、じたばたすることなく、
夜、静かにその生涯を終えていった。
部屋に不釣り合いな大きなケースは誰もいなくなってしまった。
ケースをよく見ると、彼らの生きた跡があった。
キラキラと光る鱗粉がケースのあちこちに付き、小さな翅の片鱗が残されていた。
もうしばらく、このケースを使うことはないだろう・・・
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よっちゃんは47日目となった。
今日は曇りなので、よっちゃんにとってはしばしお休みの日となる。
成虫はあまり寒い部屋に置いてはいけないと聞いたことがあったので、
久々にエアコンをつけた。
すこし部屋が温まったところで、よっちゃんは翅を広げたが、動き回る様子はない。
朝ごはんは食べていた。
ビオラの花を少し摘んで、よっちゃんに近づけると、よっちゃんは前脚を延ばしてきた。
そしてビオラにつかまらせてみると、よっちゃんも口吻を延ばしてフムフム花びらをつついていた。
やはり蝶たちにとってはたまらない香りなのだろうか。