Kyon {Silence Of Monochrome}

Kyon {Silence Of Monochrome}
上記をクリックするとKyonイラストのホームページとなります。ぜひご覧ください。

2017/12/17

ツマグロヒョウモン ~3頭のツマさんたち(羽化不全と保護したこ)12~

12月17日
すがすがしい青空。そして冬の寒さ。

先日のスミレショックからなかなかたちなおれない。
それでも、我が家のツマたちは元気に過ごしている。

ツマジロウさんは17日目、ツマサブロウさんとよっちゃんは産まれて16日。
みんな、翅がだいぶぼろぼろになってきた。
とくにサブロウさんがひどい。

蝶の翅はとっても柔らかくてデリケートだ。
時が流れるにつれ、翅をおおっていた鱗粉がはげて、翅の先のほうから欠けてくる。
外の蝶たちのなかには翅がボロボロになっているこがいるが、長く生き抜いてきたこたちということかもしれない。
蝶は生態系の末端にいる。捕食者が多いのだ。
クモに、ハチに、カマキリに、アリに、鳥に、猫に、そして標本目当てのニンゲンも・・・。

幼虫から蛹となり、羽化しただけでもすごいのだが、
そのか弱い身体で、敵の多いなか、生き抜いてきたこともすごい。

彼らのことについて様々なことを知ってしまったから、冬が終わり春に見る蝶たちは、私にはますます神々しく映るだろう。


今日はツマたちをたっぷり日光浴させた。
あたたまると活動も高まって彼らを消耗させてしまうのが心配なのだが、日の光を浴びて、ゆらゆらと翅を動かす姿は心地よさそうにも見える。
日光浴させたあとは、食事タイムとなる。
運動した後なのでみなよく飲む。

ツマジロウさんは10分くらいかけて蜜を吸う。
最近吸っているまま動きが止まってしまうので、ちょっと綿棒を動かすと{ああそうだったっけ}というような感じで口吻をしまい、えっちらほっちら移動する。

よっちゃんも何度も何度も口吻をはちみつ綿棒にこすりつけて、念入りに吸っている。
満足した後は決まって、ネットの上の方に移動する。


彼らのお世話は正直、ちょっと大変なのだけど、いつまでも一緒にいられたらと思う。
別れはつらい。
いつかくることはわかっているけど、そうだからこそ、「今」その時が大切なんだと感じている。

かれらがじっくり蜜を吸っているその姿を、ずうっと見ていたい・・・
日の光を浴びてゆっくり翅を動かす姿を、いつまでも見ていたいと思う。


保護した直後のチビ3号