天気予報では東京は15℃くらいまであがるという、暖かい日。
しかし明日からは真冬の気温だという。
自分としては珍しく更新を重ねているが、これはかれらの大切な「命の記録」になると思ってやっている。
朝、ツマたちにはちみつ水をあげた。
はちみつ水の作り方はネットでたくさん調べた。ポカリスエットという記事も多くあったが、できれば自然に近いものが良いと思い、自分ははちみつ水にした。蜂蜜は以前から愛用しているカナダ産のおいしい蜂蜜で、価格もそれなりにする(家人はさらに国産にこだわれというが…)。
大さじスプーンのさきっちょに、はちみつをワンプッシュほどのせて、熱湯を大さじスプーンすれすれまで入れ、よく溶かす。そのあと、また大さじスプーン一杯の水を足して完成させる。
指でひとなめして、甘いかな??という程度にうすーく作る。
はちみつ綿棒をかかえて蜜を吸うツマジロウさんと、 そばで翅を広げるツマサブロウさん(右)。 ツマサブロウさんは翅が湾曲しているのでなかなかとじれない様子。 |
ツマコさんは今日で7日目。元気にすごしています。 |
ツマコさん、ツマジロウさん、ツマサブロウさんはすぐに飲んでくれたようだけど、
よっちゃんは動き回ってなかなか興味を示さない。
よくみるとよっちゃんは口吻がくるっとまとまっていない。やはり弱ったツマグロヒョウモンは口吻がしまいにくいのか・・・。
よっちゃんはおしっこを派手にして、ネットの側面を赤く汚してしまったがしかたない。
今日は天気が良く暖かいというので10時ごろから2時間ほど日向ぼっこ。
ツマたちは日の光を浴びてふわふわと翅を動かし始める。
いちばん重症だと思われたツマコさんもおり曲がった重そうな翅を動かし、
自ら、小皿に浸してあるはちみつ水を飲みにいった!
嬉しかった。
くるくる巻いた翅を広げて日光浴するツマコさん。 |
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ケースには少しでも自然を感じてほしいと思い、買い物ついでに摘んできた小さな花も入れてある(市販の切り花は消毒剤とかかかっているのではないかとちょっと不安で…)。
お弁当用のソース入れに水を入れ、そこに花を3輪くらいさして日持ちするようにした。
ヒメジョオンとツマジロウさん。 |
ヒメジョオンはシジミチョウが良く好んでとまっている華奢な花で、まだ路上の片隅にひっそりと咲いていた。子供のころはなぜかこの植物を貧乏草とか読んでいた。失礼な話だ。繊細で美しい花なのに・・・。
同じく入れておいたキバナコスモスをツマジロウさんが休息場につかってくれた。
キバナコスモスは一見、線の細い花のように見えるが、非常に茎が固い。紙細工のように軽い蝶にはとても安定感があるだろう。秋口にはこの花に様々な蝶たちが我先にと吸蜜している姿があった。
そのコスモスも来年には姿を消してしまうかもしれない・・・。古い建物を一斉に立て直す工事が街で始まるからだ。
春夏秋冬と近所を観察してきて感じたことは、手つかずの庭や植え込みのほうが蝶やバッタ、カマキリやトカゲなど、様々な生物に適しているということだ。人間の手で理路整然と作られた庭や植え込みに、彼らのかわいい姿はなかなか見られない。
だが人のやることはいつも容赦ない。彼らの土は掘り起こされ、木々は倒され、彼らの大切な住処を奪うことだろう。羽化を待つ蛹も根こそぎ刈り取られてしまうかもしれない。
せめて、ツマグロヒョウモンの生地であるあの「スミレライン」は無事でありますように。
そう思うと、悲しい想いが胸に深々と満ちてくる。
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午後2時にふたたび西の日の光で日向ぼっこ。
ゆっくりと日光浴するツマジロウさん。 |
部屋のなかでツマたちを日光浴させていたので、猫たちに見つかってしまった。
時間の問題ではあった。
しばらく凝視する2匹・・・。
でも捕まえられないことがわかると、ほどなくして飽きてしまい去ってしまった。
猫たちにとってはおそらく、産まれて初めて見る蝶であった。