Kyon {Silence Of Monochrome}

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2018/05/29

アゲハとキアゲハ 10 キアゲハ7号が羽化、そしてアゲハレモン1号が寄生…

キアゲハは昨日、18日に蛹化した3頭が次々と羽化した。
皆、戸惑うことなく、飛び立っていった。

そして19日に蛹化した7匹目の無農薬パセリ育ちのキアゲハの蛹が、昨日黒化しはじめ、本日午前9時ごろ無事に羽化した。さすが栄養たっぷりのパセリをもりもり食べまくっただけあって、先に旅立ったキアゲハのように、開長12cmはある立派な成長ぶり。

羽化も見ることができた。
タテハチョウ科のツマグロヒョウモンは逆さにぶら下がる垂蛹なので、羽化時に真っ赤な老廃物がバッと出るが、アゲハは逆なので、老廃物がすべてケースに収まっている。蝶が老廃物を出すとき、シャーっと勢いの良い音がした。
(ケースの裏でなったこは、蛹からこの老廃物が流れ出てしまっている場合もあった)

1時間ほどじっとしていたと思うと、他の蝶同様、出してくれと言わんばかりにバタバタ騒ぎ出した。
今日は風も穏やかで天気が良かった。ベランダでケースの蓋を外すと、ほどなくしてふわりと空へと飛び立っていった。

パセリのキアゲハたちはみな、蛹化から10日で羽化に至った。


蝶の寿命は自然界だと1週間から2週間程度だという。
もしかしたら、飛び立っていった蝶たちは、鳥やカマキリたちなど、他の生物の餌となってしまうかもしれない…。それは命をつなぐ大切な役目だからしょうがないと思う。
だけど、こうも思う。
どうか、ニンゲンの手にはつかまらないでほしい。
とても美しい蝶だからこそ、人の好奇心の対象になってほしくない。
それだけは、なんとなく・・・心がざわざわとする。


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一方アゲハについては、今日はショックなことが…。

レモンの木で保護した幼虫、約5日前蛹になったが、小さい個体のままであったのが少々不安であった。その時の色はまだ淡いグリーン。

その後、日を追うごとに変色、これは怪しいと、牛乳パックに移し、他のものとは別にしておいた。
さらに怪しい色になってきて、側面に黒いしみのようなものも見えてきたので、昨日の時点で外に出した。

そして本日、中を開けてみると…。

茶色に変色した蛹の側面から、たらぁーっと液が漏れ出していた。
そしてパックの下に何かが見える。これはまずいと、恐る恐る確かめた。

出てきたのは赤茶色の丸いものが3個。どうやら蛹のようだ。

幼虫は2ミリ程度の若齢で保護した。その前におそらく、寄生バエの卵が付いた葉をくちにしてしまったのだろう。ハエたちはアゲハ幼虫の食痕を目印に、卵を産み付けるらしいのだ。
そして幼虫が蛹になったと同時に、体内でハエの天下となり、アゲハは亡くなったのだと思う。
本当に悔しい…。

想像するのも嫌だが、体内のハエは昨日の夜にウジとして蛹から出てきて、蛹になったのだろう。蛹になるとき脱皮はしないらしい。
彼らも同じ命なのだけど、少ないながらも一生懸命調達したレモンの葉っぱを食べたいだけ食べて、アゲハの命を奪い、なんて奴らだという思いが強くでてしまう。。
私も浅はかなニンゲンのひとりなので、3つの蛹は破棄した。


アゲハの蛹での辛い想いはこれで2度目。
3度目の正直はあるだろうか?
27日に蛹になったキンカン1号はしゅっとしたフォルムで現在も薄緑色のきれいな蛹だ。
そして本日、キンカン2号が蛹になったのだが、いかんせん、小さいまま蛹になってしまったようだ。
もしかして、調達した葉にまた…?
2-3日、様子を見ておこうと思う。