Kyon {Silence Of Monochrome}

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2018/05/25

アゲハとキアゲハ 9 16日に蛹化した3頭が羽化

キアゲハ、16日に蛹になった3匹が羽化した!
蛹化後10日経っての羽化。やはり冬場と違い、春の羽化は順調のようだ。

昨日から最初の1匹の蛹が黒くなり、今にも羽化しそうな様相となった。
おそらく明日(25日)の朝だろうと思い、見逃すまいと5時半に起きたが、うとうとしている間に(6時ごろ)羽化してしまっていた…。

『夏の貴婦人』との異名も持っているというキアゲハ、なるほど、大柄でとても美しい。
背中のたっぷりとしたふさふさ、アクセントのブルーのラインと赤い点がなんともおしゃれ☆☆☆
自然の造形は本当にすごい。

3匹が次々と羽化していった。

翅を乾かし、羽化から2時間ほどたつと、最初に羽化したこがバタバタし始めた。
翅を痛めてはいけないと、ベランダでケースの蓋をあけた。
ひょこッと出てくると、差し出した私の指に乗っかったので、近くのビオラに移動。
大切に育てたビオラと美しいキアゲハの共演にしばしうっとり。

天気はいいが風が強いので、キアゲハはなかなか飛び立てない様子。
まぁ、翅が温まるまで、飛び立つ準備ができるまで、ゆっくりしていってくださいよとしばらく様子を見ていた。

1時間くらいたっただろうか、風に乗るようにふわりと飛び出し、そのまま大空へ…。
北の彼方へ、空高く舞い上がって行った。

その後、2頭も大空へ。
最後の1頭はなかなかケースから出てこず、午後2時頃になってようやくベランダから、まずは鉢植えの花にしがみつき、他の蝶同様、風に乗るように飛び立っていった。


蝶が羽化し、さよならする瞬間は、いつも心にサーっと冷たい風が吹く。


{飛び立ったあとは、彼らの生きざまをまっとうしてくれればそれでいい。
 どうか無事に命をつないでね。
 
 やはり青い大空が彼らには似合う。
 でも幼虫時から過ごした約1カ月、思い出がたくさんある。
 虫には記憶があるというが、また戻ってきてくれるだろうか・・・。}


大空に消えていく彼らを見つめて、そんなふうに思っていた。